アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『けものフレンズ』

全12話視聴完了。

個人的に、なんか、タイムラインがこれで埋まり過ぎていて、そういうの、よくないと思っていたのだけれど、それだけでお腹がいっぱいダヨ。リアルタイムで乗れなかった分、尚更ダヨ。なんか、なんだか、それを呟いていらっしゃる方々がこのアニメを好きな感じとかちょっとわかっちゃう感じが、なんか、なんだかな、そうダヨネと。良かったは良かった。楽しかったよ。ほら、女児向けって感じ。自分、一番好きなアニメとか『アイカツ』だから。『ヒミツのここたま』とか毎週観ているし、『ジュエルペット』も『プリキュア』もお気に入り。もう、いつ通報されていても可笑しくない感じに拗らせているから。だから『アイカツ』の誰も悪い人が出て来ない、穿った見方をしないでも、真っ直ぐに生きて行ける。そこにネタに走らない『プリパラ』的オトナ受け感を突っ込んで、更に動物というある種のマニアックさを加えられたというか。でもって追加すると、絵は綺麗さを追い求めたらキリがないけれども、それでも、想像の余地を残させる拙さとかの方が良かったりする場合があるよね。ほら、エロ漫画、綺麗なのも良いけれど、フェティズムを追求すると、綺麗さでないというか。特に例に挙げちゃうとどこからそれ出したたの? そういう趣味なの?? となりそうで、本棚の奥に隠しておくけれど。面白かった。楽しめたよ。『きらりんレボシューション』とか思い出した。きらりん、凄く好きだった。可愛かった。実際に映像を見ていた時も脳内でかなり可愛く変換されていたなと。勿論、あれから3D技術はかなり進化したのだけれどもね。

トーリーとしては、この世界の何処かに作られた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこではサンドスターという謎の物質により、「アニマルガール」と萌え擬人化された野生動物たち。ある日、そんなパークに迷子の姿。かばんちゃん。かばんちゃんは自分が何の動物か調べるために、サーバルちゃんと図書館を目指す旅に出る。でもって、いなくなってしまった人間を探す旅にと、他のアニマルガールちゃんたちと出会ったり、仲良くなったりの大冒険。セルリアンという敵がいたり。でもって、ジャパリパークは何かのテーマパークの廃墟だったり。最終話でテーマパークが復活していたり。なんだか謎が多かった。

何も考えずに可愛い楽しいと観ている分には良いのだけれど、考察しようとしたり、考察的な感じのツイードでタイムラインが埋まると、本当にお腹いっぱいになる。そんな感じ。

総評としては中の下。先日、これとは関係なく上野動物園に行ったのだけれど、久々に動物見ると大きくてびっくりするね。パンダってやっぱり可愛いね。凄く可愛い。おっさんっぽさが良いね。

 

 

ぼくのフレンド

ぼくのフレンド

 

 

『亜人ちゃんは語りたい』

全12話視聴完了。

主題がどうのとは別の所で、嫌な人が出て来ない。大人がちゃんと大人。常識が常識として存在する。その上できちんと面白い。見ていて清々しい、良い作品だなと。中々こういう作品少ないよね。良かった。

トーリーとしては、「亜人」と呼ばれる特別な性質を持つ人間だけどちょっと違う人たちが世間に「個性」と認められた世界。社会的な弱者である亜人生活保護が整備され、若者たちの間では亜人を「デミ」と呼ばれている。舞台は普通の高校。生物教師の高橋鉄男は亜人に興味があるも、一度も出会ったことがなかった。しかし、新学期。新任教師で「サキュバス」の佐藤早紀絵。お喋りでお調子者で元気で天真爛漫な「ヴァンパイア」の小鳥遊ひかり。実は優等生な「デュラハン」の町京子。実はコメディ好きだけど引っ込み思案で大人しい「雪女」の日下部雪。彼女たちとの日々の高校生活で繰り広げられる個性的な亜人たちとのハートフル学園コメディ。

主人公ハーレム物ではあったのだが、主人公の高校教師という職業柄と大人という感じがもう凄く安心感があった。下心が一切なく、真面目に亜人ちゃんたちと向き合っている。高橋先生に限らず、宇垣さんもだけれど、男性キャラがイケメンとか関係なく嫌味がなくて好感が持てる。更に、女の子がみんな可愛い。なかなかこういう作品少ないのよねと、思う。

亜人ちゃん、人外、特殊なテーマを上げつつも、実はそれは「個性」という。それに悩む思春期少女たちがメインなのだなと。第11話でそれを受け入れる同級生たちも良かったなと。みんな、優しくてよかった。

個人的に佐藤先生好き。横目にアニメ見ていたので、佐藤先生の眼鏡と、高橋先生の声が頭の中で重なって、『プリパラ』のメガ兄さんがチラついてしまったよ。

総評としては中の上。原作絶対面白いなというアニメ。漫画、近々そろえる予感でいっぱいだよ。最近、漫画を買いすぎて本棚飽和しているというのに。

 

 

 

『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』

全24話視聴完了。

原作、江戸川乱歩は、何処まで表記して良いのだろう。乱歩先生。ついこの間見た『乱歩奇譚(『乱歩奇譚Game of Laplace』 - アニメ視聴否忘失録)』の方がまだ乱歩先生リスペクト感があったよね。

今回は、『少年探偵団』を下敷きにした2030年の近未来。謎の探偵、明智小五郎の下に集う少年探偵団。ある日、メンバーの黄色ジャージ天真爛漫元気っ子な花崎健介は謎の少年、小林芳雄と出会う。小林は謎の霧により、死ねない身体になってしまい、そのため自殺願望が強く、常に「死にたい」と口にする少年だった。そんな小林に興味を持った花崎は少年探偵団に誘い、死ぬ方法を見付けてやるという。彼らの出会いはやがて、世紀の犯罪者である怪人二十面相明智小五郎の因縁と絡み合い、二人の運命を動かしていく。

と、もう、怪人二十面相×明智小五郎の痴話喧嘩に巻き込まれて、もう、いい加減に素直になれやと。更に天然たらしな明智さんは少年たちを魅了し、井上君も花崎君も夢中になっちゃうし。そこ、ちゃんとくっ付いておいてってなったよ。特に第18話の明智さんの戦場回想シーン。二十面相さん、間に女を挟んで「僕じゃもう君を満足させられないから」と言うの、どうなのよと。フミオさんやってけないよ。キスをしたら相手を魅了するギフトとか、急に言われても。そういう問題でもない感じが二人の間にあるでしょと。「君に刺激を与えたいんだ」って、いや、そう仰るならそれで良いのですが、それはもうお二人でとなった。更に、最終話では天真爛漫キャラだった花崎君が実は面倒な感じに拗らせて、それでも頑張るって、明智先生の代わりに二十面相に対峙した時、「先生にあいつは殺せない」って頑張るのだけれど、それもそれでどうなとと、明智さん、最終的に二十面相助けるし。もう、ちゃんと通じ合っているのに、子供巻き込まないのと。そんな目線でしか彼らを見られなかった。仕方ない。そんな作品。

総評としては中の下。GACKTさん良かった。

 

 

 

 

『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』

全13話視聴完了。

主人公、目の下のアイライン濃いな。それ位の感想。面白かったよ。中盤でいきなり超展開突き付けられるし。邪竜と恐れられているダガンゾートと、主人公の少年であるダガンゾートに両親を殺され、復讐を誓った自称剣士のヒイロの心臓が入れ替わっているとか。もう、予想しなかったよ。馬鹿な。ダガンゾートも人間の心臓でさぞ不便だろう。

トーリーとしては異世界ファンタジー。剣と魔法の支配するクナアーン大陸は強力な3国が均衡状態にあった。また、その大陸には崩壊をほしいままにしていた邪竜が存在しており、10年前、ヒイロの両親たち魔導士たちはダガンゾートを封印しようとするも、何者かの邪魔により失敗。幼いヒイロは、イケメンムキムキで礼儀正しいオーガと人間のハーフの剣士、ギルーに助けられ、育てられる。で、ヒイロは邪竜退治の旅に出るよ。ギルー、それを認め、共に旅をするよ。で、謎のヒロイン、実はお人形だったサラートが加わったり、裏切り者の情報屋エリンなど美少女もちゃんと登場。

なんというか、取り立てて何かとかなかったな。相変わらずすぐ忘れてしまいそうな、内容とかキャラクターとか。まぁ、ナンブーコとか、よく観ると良い顔しているなというガチムキおっさんがいたな、位。

総評としては中の下。特に何もないからさらっと見流せる。

 

 

『昭和元禄落語心中 助六再び篇』

全12話視聴完了。

相変わらずの面白さ。第1期を見たときはまだ原作2巻までしか読んでいなかったのねと、感想を読み返して思い出した。(『昭和落語心中』 - アニメ視聴否忘失録)アニメ終ったら漫画読もうと放置していたのだが、アニメが良過ぎてもう少し余韻に浸りたい。面白かった。

アニメ第二期は助六再び篇とのことで、第1話にて菊比古さんに、八雲の回想夢中過ぎた第一期の想いが強過ぎて、歳を重ねた八雲さんのお年寄り感に切なくて、第1話はもう見ていられないとなってしまったのだが、第2話からの与太郎の勢いと、前作からの引き続き、物語り中で物語り中の物語りである落語と繋がって、心情の動きとの絶妙さで重ねてきて、嗚呼、もう語彙力なくて上手く書けないが兎に角凄い。凄かった。

第2話にて、期待感で膨らみすぎた第1話の悲壮感を畳み掛けるかのような与太郎の焦りと八雲の強さを突き付けられて、もう、もう、目が離せないと。更に樋口さんが良い味出していて。小夏という人間が落語に寄り添いつつも、一つの人生を黙々と歩んでいて。一方で、八雲と助六の関係性が。最後、本当にどうなるとと、続く落語の未来。含みのある小夏さん。震えるね。ん? んん?? うん。まさしく、そんな感じ。凄い作品見たわと最終的に思わせてくれる。凄いね。本当に良かった。

印象的だったのは、第9話の死神のシーン。火事というのは、本当に、ロマンティックでドラマチック。『死神』は何度も出て来たけれども、どの死神を思い出すというとこの死神で、最終話の死神が第9話の死神を更に印象深くした。

心に突き刺さったのは、第11話の銭湯で「あいつは弱い女だよ」とみよ吉の事を話す坊と助六。そのすぐ後に登場するみよ吉が急に菊比古に会った途端に声色を変える姿と、「女をやらなくてせいせいしているの」と語る彼女に、嗚呼、弱い女と、女としての強さと。更に、寄席に現れた小夏を抱き寄せる母の姿と。みよ吉が個人的に彼女の矛盾と生き方とが凄く突き刺さった。「みんなに優しくすればよかった。人間なんて一人で生きられっこないんだから。たった一人に縋るんじゃなくて、みんなと上手に頼りあって生きなくちゃいけなかったの」と。その後に亭主に頬を赤らめる、みよ吉がなんと素敵なのだろうと。みよ吉に夢中で嗚呼となっている中、寄席に上がる八雲を送り出す助六の演出。涙、止まらなかったね。仏様の座布団に現れた信之助からの最終話。落語の未来。

「落語が好きで人を愛した」と信さんと坊の指切り。ここで松田さん。どんな物語も、見届り人がいなと物語りは成立しない。と、とても落語的な登場であったなと。凄い。凄かった。「生きてりゃどうしても言えない事もいくらでも出てくら、しょうがないな、人間ってのは」「みんな、お優しいからあんなことになっちまった」。綺麗に、本当に綺麗に物語が完結した。こんな面白い作品が観られて、本当に、良かった。心からそう思えた。

総評としては上の中。今まで観たアニメの中で、個人的に、一番凄いと言える作品だった。良かった。

 

 

 

 

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

 

 

 

『SUPER LOVERS』

第1期全10話。第2期全10話。視聴完了。

もう、変態お兄ちゃんと弟ちゃん。毎週、変態おにいちゃんは今週はどんな駄目っぷりを発揮してくれるのかと夢中になってしまったよ。今期、珍しくリアルタイムで追っていたアニメ。

面白かった。何が面白かったって、もう、駄目男に惹かれる気持ちがわかるという点。最初は優しくて面倒見が良くてイケメンで、素敵なお兄ちゃんと、のはずだったんだけどな。弟君がどんどんイケメン化していった。凄いよ。もう。

昨年、第1期を見て、原作読んで、で『2016年印象に残った漫画ランキング25(2016年印象に残った漫画ランキング25。 - アニメ視聴否忘失録)』にも書いたけれど、複雑な設定と重い過去。ショタ。もう、どれを取っても好きな要素はなかったのに、いつの間にか引き込まれ、変態お兄ちゃんをニヤニヤして見てしまう。最終的に、彼ら兄弟が吉祥寺という見知った土地に住んでいると思うだけで幸せになれる。最近、ほんの少しだけ気持ちが離れかけていたけれど、BがLするのが一番の心の癒しだなと再確認。面白かった。

付け加えるとしたら、第1期はときめきMAXで、第2期は多少気持ちを落ち着けて視聴できたかなという事。

総評としては中の上。まぁ、アニメとしてどうこうよりも、萌えとかむふふが詰まった素敵作品。

 

 

SUPER LOVERS 第1巻 (あすかコミックスCL-DX)

SUPER LOVERS 第1巻 (あすかコミックスCL-DX)

 

 

『終末のイゼッタ』

全12話視聴完了。

結構リアルな戦争物に少しだけファンタジー要素。第二次世界大戦に魔女がいたら。架空の国で起きた架空の戦争。最近、リアルにあった戦争をモチーフにした作品が増えた気がする。

ストーリーとしては、西暦1939年。帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵略を開始し、その戦火は一気に欧州全域に広がり、時代は戦乱の渦に巻き込まれていく。そして、1940年、侵略はアルプスの小国エイルシュタット公国にも向けられた。公国の公国である国民に慕われる金髪の美少女、フィーネ。彼女と再会した、最後の魔女イゼッタ。「ひめさまが約束してくれるなら、わたしはひめさまのために戦います。最後の魔女として」

最後まで、姫として、国の代表として立ち上がるフィーネ。そんな彼女に忠実で全てを捧げたイゼッタ。現代に蘇えさせられた真の白き魔女、ゾフィー。イゼッタとゾフィーの違いは。最後まで二人にあったのは愛であったが、裏切りと復讐とに染まったゾフィー。最後、本当に誰か彼女を抱き締めて欲しかった。最終回。王である。国を守る。それを最後まで前提として動いたイゼッタ。姫に忠実で健気で真っ直ぐな少女は、姫を始めとする、多くの国民や兵に愛され、最終的に生き残った。それは個人的に良かったのだけれど、切なくもあった。最も、以外に最終回を迎える選択肢がないような作品ではあったけれども、もう、ぼろぼろだったが、本当に、ゾフィー切な過ぎ。ほんの少しでも報われて欲しかったよ。

印象的だったのは、第3話の戦闘シーン。キラキラで残虐で音楽で良かった。戦争を題材にした作品であるため、どうしても血生臭いシーンが多かったが、ヒロインのフィーネとイゼッタ間にはそれを感じさせなかった。特にイゼッタが戦場に出るシーン。確実に多くの人が亡くなっているし、それに伴う場面は多々あったし、それを軽い物とは感じさせなかった。不思議。

キャラクターは全体的に凄く可愛い。特に第7話のフィーネとイゼッタが同じ寝室でじゃれあうのとか、同じ寝巻きで、とても可愛かった。他にもイゼッタの真上からのカットで、胸の大きな谷間と、又に銃器を挟んでいるの、エロかったよね。それ以外にも、フィーネを護衛するビアンカはクールビューティー。侍女のロッテはその職業上戦場に出ないものの、その生活を守る独自の視点で戦っていて。家庭教師のエルヴィラさんは素敵お姉さん。皆、魅力的だった。また、男性キャラクターも、進んで目的のためには手段を選ばない、手を血に染めるジークのラストとか。涙なしにはみられなかった。敵であったはずのベルクマンも、また、ジークと似た思考を持ちながら己の大切な物は己ということを貫き、それに殺される。この2人の違った自業自得な感じ。好かったね。なんだか、端役まできちんと人生の描かれた作品であったと思う。

総評としては中の上。音楽、良かったな。

 

 

 

TVアニメ「終末のイゼッタ」オリジナルサウンドトラック

TVアニメ「終末のイゼッタ」オリジナルサウンドトラック