アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『うらら迷路帖』

 全12占視聴完了。

可愛い。ゆるっとふあふあ。ちょい百合系。まぁ、第10話だったかな。卑猥って受け取る方が卑猥であったりすることあるよね。しずかちゃんのお風呂シーンも、別に何も思わなければ思わないし。NHK教育の『パジャマでおじゃま』に規制がかかるだんて考えもしなかったよ。個人的趣向は多々あれど、まぁ、人は何てことないものに反応したりもするからね。ロリ最強とか言っている自分が言うなというのはあるけれどね。まぁ、二次元ロリが好き。三次元が苦手。しずかちゃんに何も思わないわけではない。

舞台は、占いの町、迷路町。和風と中華ファンタジー混合みたいな感じの世界感。人々に道を示す「うらら」と呼ばれる占い師が集まる町で、山育ちで動物に好かれるけれど人間の常識がちょっと欠けた少女、千矢。そんな彼女は紺と小梅という同い年の少女に出会い、更にノノという人見知りの少女も加えて、共に棗屋で占いを学ぶ生活が始まる「うらら」を目指す少女たちの日常ゆるふあコメディ。

占いの口上が長くて呪文みたいで格好良かったな。難し気な言葉を可愛い女の子がすらすら言うというの可愛いかったなと。

千矢がおなかを触って良いよと、動物的降伏を表すのも、個人的に良かった。が、まぁ、前途に述べた感じで卑猥だ卑猥だと叫ぶイケメン系女子の警備隊十番地隊長の佐久が、もう、ちょっとそういうキャラだったのだが、うざい位の印象を受けた。まぁ、佐久とニナ先生でもうカップル感はあったから余計にね。萌え主張が激しかったのだよ。

面白かったけれど、特に印象に残ることもなく。ああ、千矢の金太郎さん的衣装が個人的に好みだったなぁ位で、特筆することもなく。

総評としては中の中。

 

 

 

『小林さんちのメイドラゴン』

全13話視聴完了。

ちょっ! 肉!! まにあっく。ヤバい。幼女が、もう、なに、あの良い感じぽっちゃりむっちり。カンナに才川の女児コンビ。カンナちゃん。膝裏まで肉の感じが、もう。特に第7話の水着回のスイカ割りは凄かった。良かった。もう。もう。枕叩くよ。全力で枕叩く勢いだったよ。『くまみこ(『くまみこ』 - アニメ視聴否忘失録)』以来の個人的満足感。素晴らしかった。良い。

トーリーとしては、独り暮らしの疲れたOL小林さん。突然、尋ねて来たドラゴンが目の前で美少女メイドに変身。角に尻尾にメイドなドラゴン、トールと、様々なドラゴンたちとのはちゃめちゃコメディ。

小林さん、本当にOL? 仕事に行く服装とか回りとの距離感とか一人の時の生活習慣とか、これがアラフィフ男性だったらしっくりくるなと。OL感、皆無。なので、これもよく『きらら』系などで見られる実はおっさんの擬人化なのではなかろうかとか。小林さん、第3話でいきなり3LDKに引っ越したり、いきなり同居することになった女児を小学校にさらりと通わせたり、その経済力とできる感じは良い会社で良い年齢のおっさんなのかもと。でもって、その包容力とできた人間っぷり。今まで真面目で出会いのなかったおっさんである小林さんに、ドラゴンだけれどメイドな美少女と素晴らしい女児が急に一緒に暮らすことになったお話しならば、夢のある話しだなと。そして小林さんがお父さん。トールがお母さん。カンナが娘。それで家族だと自然だなという構成。コメディだけでなく、他人との付き合い方、家族のあり方など、結構、シリアスな感じで挟んできたり。

しんみりしそうな要素はありつつも、全体的にマニアック。濃かったので、そっちに目が行きがちだったよね。カンナの良い女児だけでなくね。

ルコアの縛乳むっちり痴女に、翔太君のオネショタ具合。エロかった。

更に、黒髪ロン毛執事の服のゲームにはまっていつの間にか同人誌まで作っちゃって夏コミにもでちゃく脱力系ドラゴン、ファフニールと小林さんの同僚で実はオタクな滝谷さんとの同居も良かった。ここ、同居から同棲になっても良い位。兎に角、濃かった。第7話は水着回に滝谷さんとファフニールとの2人の良い具合な距離が見えた夏コミ回とで個人的に凄くツボった。そこからの最後、ファフニールの人間というか滝谷を受け入れる感じ。雨の日に洗濯物を取り込むだけでなく、畳んで、更に玄関にタオルまで。無言でやっちゃう感じ。もう。ラブ。好き。

流石、京都アニメーションだったよ。ふと見た瞬間、いつでも絵が崩れていない。特にそういうの気にしない方ではあるのだが、凄いなと思った。

総評としては中の上。さらりと凄く面白いアニメ見たなと思った。

 

 

 

『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』

全13TRIP視聴完了。

良い感じのテンポで、やや個性的な愛嬌あるキャラクターたち。時事パロネタに、勢いのあるOP.。秋葉原を舞台にさっくり面白い作品だった。元はリアルな秋葉原を舞台にしたゲームなのね。確かに、アニメの背景もリアル。ただ、正直、秋葉原を舞台にオタク主人公なアニメとか凡庸過ぎて、寧ろこのアニメのできが良かっただけにすぐに忘れてしまいそうな。アキバ自警団とか、もう何処かで聞いたことのある響きだし。

トーリーとしては、秋葉原を舞台に「バグリモノ」と人との戦いに巻き込まれたオタクな少年、伝木凱タモツと、彼を取り巻く美少女たちの物語り。ヒロインである万世架まとめを助けようとして、バグリモノに刺され瀕死状態になるも、まとめの「セツリゴエ」によって上級バグリモノとなり、まとめの眷族として生き返る。そして、後悔のない人生。やりたいことをやり尽くす、というモットーの元、趣味とその資金稼ぎのアルバイト漬けな日々を送る。また、有紗アホカイネンというタモツと同じ特撮が好きで仲良くなった金髪美少女に、妹のにわか。博士。彼女らと友に秋葉原自警団「でんきマヨネーズ」としてバグリモノから秋葉原を守る。

全体を通して、凄く楽しめるアニメだったよ。第3話のあのプールとか、思わず笑っちゃったし、第7話のブラック居酒屋も個人的に好きだった。珍しく洗脳とか色々あるけれど、それ以前に、アルバイトで働く主人公、良いね。最近、なかった。彼、凄く好感が持てたよ。それに、第9話のカードゲームをパロった回はカードゲームは破壊力あるなと、改めて思わせてくれたし。だけど、一番、印象的だったのは最終話までの一番の盛り上がり、表現の自由問題うんぬんの関係で中止になりかけたイベント「アキバフェス」の現実でもやるよというCMで、会場が「神奈川市民ホール」だったということ。アキバじゃないんだ。ちょっとした衝撃だった。

あと、秋葉原から出られなかったら「コミケ」も「ワンフェス」も行けないけど、主人公、大丈夫? とちょっとした疑問が。

総評としては中の中。イヤホンズ、活動していたのね。『それが声優』で終ったものだと勝手に思い込んでいた。OP良かった。

 

 

『鬼平』

全13話視聴完了。

今、アニメにする意味って何? 原作を読みたいのだけれど、たくさんあり過ぎて、どう手を出したものか手をあぐねいていたのだが、アニメイラスト表紙で改めて発行されているので今なら買い揃えやすいということくらい?? もう、実写のイメージで固まった平蔵を今更アニメで見せられて、大丈夫?? 大丈夫だった。もう、無理だよ。第3話まではそうだった。本当にアニメにする意味とかわからないと。なんだろう。面白かったよ。うっかり。うっかり、最終話まで真面目に見ちゃって、久々、切ろうかと思った自分を反省したよ。

トーリーとしては、今更。ビフテキ、カツレツ、大根の、池波正太郎原作。江戸を舞台にした時代劇。主人公は、暴虐の限りを尽くす盗賊たちが「鬼」と呼ぶ男、「鬼の平蔵」こと火付盗賊改方長谷川平蔵。盗人三箇条、殺さず、犯さず、盗まれたら潰れるような店からは盗まない。から外れて、人の道に背く者には一切容赦はしないが、時には罪を犯した者にも情けをかけることもあり。男気と人情とどこか色気を漂わせる佇まいで人を惹きつける平蔵。そんな彼を取り巻くキャラクターたちと共に、非道を追い込み、叩き潰す。痛快エンターテイメント。

平蔵、格好良い。良かった。良い具合に駄目な感じとか。なのに出来る子。人間ドラマとか。時代劇の一筋縄ではいかない人間関係、だけど意外と単純で複雑でどわかりやすい。情を重んじる。さらりと下世話な感じ。アニメにしかできない演出もあり、面白かった。特に第4話「血闘」のアクション。敵の腕が吹っ飛んで、血に映って、天井の梁を走る平蔵。めっちゃ格好良かった。アニメならではでは、次の第5話「谷中・いろは茶屋」の冒頭の腰を振る忠吾。あれは実写じゃ無理だわ。個人的にこの話しが一番好きだった。本当に、時代劇って、こんな感じというのが詰まっていた。笑ったわ。兎饅頭も良い感じで。久々、アニメで腹抱えて笑ったよ。逆に、本当に良い話しだなと思ったのは、第8話の「大川の隠居」。小判を投げて黄金の川を進む船。そこに舞う紙吹雪。友五郎の盗み合戦の滑稽さと、その身に降りかかるやるせなさと、それを端の上から見守る平蔵。胸が締め付けられたね。

最終話。全然、最終話っぽさもなく。原作たくさんあるし、もっと続編作って欲しい。『暴れん坊将軍』とか『剣客商売』に『必殺』シリーズ。時代劇だと、なんとなくつい観ちゃうのだが、やっぱりアニメが好きだ。二次元がほっとする。アニメで時代劇とか、良いわ。まぁ、メイン女性キャラクターがみんな前髪あって、子供かなとか、作画的突っ込み所は多々あったけれど、良かった。

総評として中の中。まぁ、CMが一番格好良かったけれどね。

 

鬼平犯科帳 第1シリーズ DVD-BOX

鬼平犯科帳 第1シリーズ DVD-BOX

 

 

 

『クラシカロイド』

全25話視聴完了。

ソシャゲとかメディアミックとか絡まずに擬人化(?というか、イケメンカ化されないということを考えさせられる出来上がり。

面白かったよ。音楽、あの名曲なだけあって凄く格好良かったし。あの名曲らに歌詞を付けるという傍若無人っぷりにも関わらず、悪くなかった。が、何故かいまいち華が足りないというか、爽快感がないというか。音楽良くて、絵も動きも良くて、何故なのか不思議。ヒロインも個人的に嫌いではないのだけれど、ヒロイン感も女子高生感もほとんどなかったと思う。

トーリーとしては、音楽が盛んな地方都市で、祖母との思い出の詰まった、嘗ては舞踏会も行われていた大きなパイプオルガンのある屋敷を一人守る女子高生、音羽歌苗。それに、お屋敷に居座る幼馴染の残念少年、神楽奏助。歌苗の父は科学者であり、借金を作り、各地を逃げ回っていた。そこに、父の作ったクラシカロイドと呼ばれる、有名音楽家のアンドロイドだった。ベートベンこと、ベトさん。モーツアルトこと、モツさん。彼らがタクトを振ると、どこからともなく「あの名曲」が聞こえ、ムジークと呼ばれる不思議な超常現象が起きる。そして、さらにショパンに、女体化したリスト。シューベルト。でもって、少女化しアイドルとして活躍するチャイコフスキーに、バダジェフスカ。巨大音楽会社「アルケー社」の影の支配者として君臨するバッハ。星が降ったり、巨大ロボが現れたり、世界をバッハに支配させようという輩がおり、世界がバッハ化しそうになったり、宇宙人が現れたり、もう、どたばた大騒ぎな日々。クラシカロイドに秘められた謎に、音楽の有用性。音楽って素晴らしいな。そんな物語り。

とんでも展開だよね。第12話で「マス」になるとかわけわからなかったよ。でもって、もう、24話目でUFOが空に現れた瞬間、これ以上、どうするのかなと。宇宙人まで出されて、無茶苦茶だね。無茶苦茶過ぎていっそ最終話は清々しくもあったけれど。

毎週流れるあの名曲は名曲なだけあって良かったよ。『運命』はやっぱりインパクトあるなとか。まさかショパンがラップとか想像もしなかったし。この曲ってバッハだったんだ。良いなぁ、とか改めて。音楽の授業をまじめに受けてこず、さしてクラシックもという自分には、改めてこれがベートベンの曲なんだな。これがモーツアルトの曲なんだなと、自然に再確認させられて良かったわ。普段、耳にする曲でも有名クラシックとか、意識することないからね。

個人的にはベトさんと歌苗のちょっと恋愛的要素の噛み合わない感じが好きだった。第11話に、第19話。おっさんと少女の組み合わせが好きだだけかもしれないが、おっさん少女なチャイコのバッハらぶな感じとか。恋愛要素が無茶苦茶で成立しないのに、ある感じが好き。これもおっさんと少女だわ。

総評としては中の中。個人的に25は長くて、きっついわぁ、と思いながらさらりと楽しんでいる自分がいた。地味に歌詞とか編集とか歌とか、豪華。有名な人は有名なだけあるなと思った。

 

 

 

 

 

『舟を編む』

全11話視聴完了。

穏やかな安定した他人の人生を垣間見ている感じ。凄く良くできたアニメ過ぎて、11話あっという間で、あまりに受動的に話しが進み、主人公始め登場人物たちの時間が過ぎていくので、とても面白かったはずなのに、さらりと消化してしまった。本当に、白粥のような作品。

トーリーとしては、中型国語辞典『大渡海』という、辞書編集に関わるある編集部のお話し。主人公は、口下手で読書好きで元営業部の馬締光也。彼と一見ちゃらくて調子の良い西岡正志の出会いから物語りが始まる。辞書編集という地味で時間のかかる作業。ベテラン編集者の荒木さん。監修をする松本先生。契約社員の佐々木さん。それに、この物語り前半盛り上がりの下宿先の仲の良い大家、タケさんの孫娘の香具矢との出会いと恋。そして恋文。

「人をつなぐ言葉を編む」

最後の盛り上がりは、辞書完成間近に単語の抜け落とし発覚からの、辞書が出来るという所なのだが、イメージとしての文字がアニメとしての演出がさらりと良かったなと。原作小説だけれど、映像ならではの演出だったなと。

辞書完成間近に松本先生が亡くなるのだが、時期的な物とキャラクター原案の関係もあり、個人的に『昭和元禄落語心中』の松田さんと頭の中で被ってしまい、松本さんとしんみりした。

総評としては中の上。個人的感想として、記憶に残すにはよく出来すぎていたと思う。

 

 

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

 

『3月のライオン』

22話視聴完了。

こんなに優しい物語りで、本当は悪い人など誰もいなくて、なのに、こんなにネガティブになるしかないだなんて、生きるのもままらない。大変過ぎる。

アニメ化初だっけ。『ハチミツとクローバー』を見た記憶と、原作を大分前に読んでいた記憶がごっちゃになり、なんだか前作があったかのような錯覚をしたよ。最も、そう感じさせる位にアニメの作りが丁寧で、たるいかなとも思ったが、あの原作の甘酸っぱいじりじりと切ない空気感がきっちり描かれており、決して続きか気になる内容ではないのに、次へ次へと見続けてしまった。

トーリーとしては、幼い頃に両親を交通事故で失った少年、桐山零。彼は父の友人である棋士、幸田に引き取られ、若干15歳で将棋のプロ棋士になった。自立への思いが強く、孤独であった彼は、下町にて一人暮らしを始め、1年遅れで高校に入学するも、周囲から孤立し、将棋でも不調が続いていた。そんな中、あかり、ひなた、モモという3姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていく。

とても詩的で優しくて綺麗な物語り。誰も死なないのに死んでしまいそうで、はらはらした。詩的で息が詰まるのが心地よい作品。もう、どんな心持で見始めたら良いのかなと思ったが、OPが「BUMP OF CHICKEN」で、嗚呼、これだと。面白かった。

総評としては中の上。第2期も楽しみ。