アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『コメット・ルシファー』

全12話視聴完了。

ロボット美少女ファンタジー的な。キャラクターで魅せたいのか、ロボット押しなのか、人間ドラマなのか、お洒落アニメなのか、世界を救うのか。色々中途半端な気がしていまいち入り込めず。

鉱石集めの趣味な少年、ソウゴ・アマギ。出会った謎の少女、フェリア。同級生の元気で面倒見の良い少女、カオン。それにイケメンで優男でお金持ちなロマン。騒動に巻き込まれ、旅をすることとなる。惑星ギフトとソウゴとフェリアの運命とは。

ポップな色味と印象に残るオープニング曲「コメットルシファー 〜The Seed and the Sower〜」でやたらとCMが頭に残ったなと。それに、ファンタジーなのだけれど、何処かクラシカルと近未来を組み合わせた独特な世界感が奇妙に噛み合って、面白かった。ソウゴの育ての親であるハジメ・ド・モンの話しの辺りは、印象的だった。最後、琥珀色の水で固められるフェリアがいつの間にかルビー色の宝石にされていて、琥珀色の方が良かったなと、なんとなく思った。

総評としては中の中。

 

 

『ブレイブウィッチーズ』

全13話視聴完了。

あの「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」の台詞で衝撃とざわつきの『ストライクウィッチーズ』こと『ストパン』の同シリーズ。「守りたいから私は飛ぶ!!」「かなえたいから私は飛ぶ!!」など問うキャッチコピーよりずっと印象的だった、あの衣装で「パンツじゃないもん」って。下半身丸出しで空を飛ぶ少女たち。少しだけ裾の長い軍服やセーラー服などの制服の上着は、決してワンピース的な形状ではなく。その下の水色ストライプのパンツに、スクール水着に、もう。ここまでモロ出しだと個人的には清々しさすら感じたわ。パンツじゃないもん。

まぁ、最も自分自身が衝撃的だったのは、ネウロイなる正体不明の謎の存在と、魔力を持つことのできる少女たちウィッチが人類を守るために戦うのだが、少女たちの置かれた状況が正しく戦時中の、最前線で戦う事こそ名誉的思想に蔓延しているというだった。可愛い少女の見た目で、そんな格好で、「死ぬまで、この隊に入れて下さい」とか鳥肌が立ったわ。人類の存続を守るためと言えど、死と隣り合わせの戦場へ何の疑問も抱かず向かうとか。それをあの絵柄とネウロイというよくわからない存在で緩和していることが恐ろしいなと。そして観せちゃうのとか、本当に怖いわ。最早、パンツかどうとかそんな問題でもない。

今回の『ブレイブウィッチーズ』は、前作『ストライクウィッチーズ』での1944年に統合戦闘航空団の活躍によって始めてネウロイの巣を消滅させたことを機に、連合軍は欧州中央から東部への反攻作戦を計画。第502統合戦闘航空団にも出撃命令が下ろうとしていた。そんな情勢の元、エリートウィッチの姉に憧れる正義感に溢れ、まぁ、この正義感も公式設定ではあるが、戦闘肯定疑問を持たないという意味にしか取れない、あの世界感での正義感という意味でしかないのだが、魔力は少ないが体力と努力でカバーの少女、雁淵ひかり。佐世保の学校で日々訓練に励んでいたが、姉と共に東部戦線に行く事になった。が、その道中、ネウロイに襲われ、ひかりを庇って負傷した姉に代わり、後方支援に所属するはずであったのだが、第502統合戦闘航空団の最前線で戦う事を望んだ。お姉ちゃんみたいになりたい。から、段々と自分は自分らしく、姉の代わりではない存在として戦うひかり。まぁ、最終的には姉の復帰と姉に認められて共に戦うと、なるのだけれどね。

他にも、言葉使いは乱暴だけど、根は優しくて、ネウロイを素手で殴っちゃう菅野直枝とか、ビジュアルが凄く可愛かった。最初は生意気で何この子となっていたはずなのに、その小柄でぱっつん髪が印象的で、可愛いなと。他にもニッカちゃんとか、白くてハイネックで下半身丸出しとか、可愛いねと。まぁ、皆、キャラクター凄く可愛いのだけれど。

まぁ、終始、これ面白いけれど、怖いわぁと思ったよ。戦いイコール正義。人類守る。みたいな。可愛いのに、怖かったよ。いや、可愛いからこそ怖かった。

総評としては中の中。これに動物耳と尻尾要素の必要性がわからなかった。流石にそれは詰め込みすぎではと。

 

 

 

『モブサイコ100』

全12話視聴完了。

期待せずに読み始めた漫画。あの絵柄に、超能力設定。コメディかな。子供向けっぽいよね。そんな感覚で、なんとなく手にとって、好みじゃないんだよねとか、嘘。超面白い。絵柄も見易い。ヤバイ、となった。で、アニメは漫画の内容を忘れて、小学館系か、どうかなと見始めた。なのに、なにこれ? OPからむっちゃカッコイイのですけど。動き、凄いのですけれど。一気に見ちゃったわ。良かった。

トーリーは、超能力は持っているが冴えないモテない不器用な中学生男子の基本的にモブキャラなモブこと影山茂夫。彼は師匠である霊幻新隆の元で除霊のアルバイトをしていた。が、超能力で世界征服を企む謎の組織に狙われたり、拗らせた弟が超能力に目覚めたり、肉体改造部に入部したり。

最終的に師匠まじヤバイ。まともな大人っぷり。正論で道なき道を真っ直ぐに開く感じ。凄く格好良かった。まぁ、基本的には胡散臭い仕事をしていい加減なはずだったのに、モブ君と真っ直ぐに向き合って良かった。

淡々と進んで行く単純な絵柄なのに、動きも構図も格好良くて、さっくりすっきり複雑化していないのに、魅せる所は見せてくる。面白かったわ。

総評としては上の下。絵柄も設定も好みじゃないとか、食べず嫌いしなくて良かった。

 

 

モブサイコ100(1) (少年サンデーコミックススペシャル)
 

 

『おそ松さん』

全25話視聴完了。

自分の許容力を試された。いや、視聴するという点では普通に楽しめたのだが、とんでも展開であるとか、特に最終話の「選抜」とか、急なイケメン化に、『マッドマックス』的状態とぬるぬると、女子化に、上げれば切がないが、その辺は大丈夫ではあった。パロディネタと下ネタは普通に面白かった。第1話はもうやられたね。『おそ松くん』をキャラ位でよく知らなかったが、どうせ古いアニメをまた作り直して、こねくり回して、どうなのかしらんと見始めたのに、予想外。笑わせて貰った。が、あの絵で腐的妄想はなかったな。BがLはなかったよ。だって、同じ顔で兄弟は、自分の中になかったわ。大体、美味しく頂ける方ではあるのだけれど、これはなかったと、久々に自覚させられたね。

トーリーとしては、松野家の六つ子。おそ松。カラ松。チョロ松。一松。十四松。トド松。20歳を過ぎても定職に付かず、親の脛を齧り、仕事にも女にも縁のないどうしようもない6人。互いに足を引っ張り合いながら、ひとつ屋根の下共に暮らす彼らと、アイドル的ポジションのトト子、科学者でパンツ一丁のデカパン。ダヨーンに、イヤミに、おでん屋のチビ太のドタバタコメディ。昔有名なアニメだよね。個人的にはイヤミの印象が強かったし、同じ赤塚先生のアニメで『天才バカボン』とごっちゃになってはいたけれどもね。

まぁ、二次元のクズ好きな自分ではあったので、最終的に誰もまともにならなくて安心はした。働き出さなくて良かった。屑ニートにパチンカスとかが急に普通な感じになるとか残念でしかないからね。

個人的に怖かったのはトト子ちゃんの笑顔。印象的だったのは、スタバでのバイト回で、兄弟んお足を全力で引っ張る感じ。更に、6人の判別が最後まで付けられず、記憶力ないな。声の判別って付けられないなと、実感させられたこと。

総評としては中の中。面白かったけれど、何故こんなにも流行ったのかよくわからなかった。それにちょっとお洒落な感じになっているのとか、理解はできなかったよ。

 

 

『ガーリッシュナンバー』

全12話視聴完了。

千歳ちゃんは自覚的に可愛いのをわかっている子ちゃんだと思っていたので、LIZ LISAとか着ているタイプだと思っていたよ。あの玉子ファッションはないわぁ、と思っていたのに、のだが、今日、新宿ミロード行ったら似た柄のTシャツが売っていて、嗚呼、あれはお洒落だったのかもしれないとか。それを理解できない自分はやはりお洒落を理解できないのだなと。

まぁ、アニメの前日譚になる小説を偶然なんとなくなのだが事前に読んでいたので、アニメ、凄く楽しめた。千歳ちゃんを良く知らない状態でアニメを見始めたら、きっと、千歳ちゃんの可愛さがわかるまで、あの根拠のない自信に満ち満ち溢れた感じとか、勘違いっぷりとか調子乗りな感じとか、イラっとしていたわ。愛せなかった気がする。前日譚がまさしく前日譚としてその役割を果たしてくれた。

アニメも良いのだけれど、アニメってみんな可愛いので、顔面偏差値具合がわかりにくいけれど、文章で美少女と書かれると、それだけで惹かれる物がある。最も、千歳が実際に可愛いどうのではなく、その「ちーさま」という愛称がぴったりである様感。第6話の水着沖縄回。お写真撮った千歳に「どんな感じ?」と問う八重に間髪入れずに「うん。私、ちょーカワイイよ」と返す千歳。凄く好き。ちーさま。流石です。その返答に躊躇いがない。中々このテンポでこの台詞出て来ないよねと。ちーさま。でもって、第11話のこの物語り最大の盛り上がり。悟浄君に泣きながら心の内を吐露するちーさま。「皆すぐわすれちゃうよ」「みんなのためになんて頑張れない。わかっているよ自己満足だって。傲慢で性格最悪だって」「自分のこと好きでいたいもん。私のこと好きになってもらいたいもん」ちゃんと自己認識が出来ていて、不安で押し潰されそうな中でも「消えたくない。誰にも負けたくない」「ちゃんとちやほやされたい。私が1番じゃなきゃ嫌」という強さとか。嫌いになれないよ。その後の悟浄君の色々台詞の良いシーンで最後、「お前は凄いよ」にも「もっと凄いって言って」と返すの、素敵過ぎる。

トーリーは新人声優の烏丸千歳のデビューと初めてのヒロイン役での栄光と挫折。声優業界のなんとなく業界内っぽいお話し。でも『それが声優!『それが声優!』 - アニメ視聴否忘失録)』ほどガチでもなく。いや、でもそのデビュー作「クースレ」の作画崩壊が問題になって、作中に「絵が・・・」となっているのに、そのアニメ自体も特に手のサイズとスマホのサイズ感とか、背景とか、かなり狂っている絵が時折あって、そのあたりガチっぽかったよ。あまり気にしない性質だけれど、作画崩壊を話題にするアニメの作画崩壊って洒落になってないよねとか。

そう言えば、先日、見たアニメのEDが「イヤホンズ」で、まだ活動していたのねと思うと嬉しくなった。『それが声優!』のみでの活動だと思って、すっかり忘れ去っていたよ。

この作品、個人的に凄く好きだったのが九頭プロデューサー。外見も中身もちゃらくていい加減。そんな彼と意気投合する阿吽の呼吸の千歳のコンビは中々良かった。互いに自分一番感。よく似た感じで、第8話の万葉の実家である温泉に行くことになった会話とか、良かったわ。で、最終話の「売れちゃおう!気楽に」と叫ぶ千歳に「それが聞きたかった」と答える九頭プロデューサー。このアニメ、こういう会話のテンポ凄く良いよねと。一気に観られる。

そんな九頭プロデューサーは駄目駄目なのだけれども、なんだか千歳同様に嫌いになれない愛らしさがあり、更に言うならば、そんな九頭プロデューサーに振り回されて冷たく対応するようになって結果的に甘やかすことになっている十和田アシスタントプロデューサーが、個人的、BがLしているようで、勿論、九頭プロデューサーは受けで、それはそれで美味しく頂けた。良かった。また、そんな彼らの溜まり場になっているBAR560のマスターの謎感もまたそれにまた一味加えられて。最後の最後で煙草吸っているアップの画像、必要なの? 何かネタ仕込まれているの?? と。ちょっと謎だったけれど、なんだか所々見過ごせない物があった。

まぁ、面白く最後まで観たのだが、残念だったのは、なんか、まぁ仕方ないのだが、そんな千歳、ちーさまが普通の新人声優のごとく努力というか、普通に営業活動しているようになってしまったのがなんだか寂しくある。胡坐をかいたまま突っ走って成功して欲しかったと思ってしまう。

総評としては中の中。これは何も考えずさらりと面白かったわ。12話あっという間だったよ。

 

 

小説 ガーリッシュ ナンバー (1)

小説 ガーリッシュ ナンバー (1)

 

 

『対魔導学園35試験小隊』

全12話視聴完了。

なんというか、何処かで見た事のあるキャラクターに設定にストーリーな気がして、二期なのかな? と見始めて、それが物語り内で完結している内輪の盛り上がり的な感じで、上手く乗れなかった自分は終始、疎外感があった。

ストリーとしては、魔女たちと人類の間で繰り広げられた「魔女狩り戦争」から150年。残存する魔導の脅威を取り締まる「異端審問官」を育成する「対魔導学園」に通う少年、草薙タケル。彼は剣では誰にも負けないが、武力の頂点は剣から魔法、そして銃へと移り変わり、剣はすでに時代遅れの物であった。銃の才能を持たないカケルが隊長を勤める「35試験小隊」通称「雑魚小隊」は劣等性を集めた集団だった。そこに魔女に対する異常な憎しみを持つ少女、鳳桜花が入隊する事により、物語りは動き出す。「あなたは目的のためならば大切なものをすてられますか?」と問う瑠璃色の少女であり武器である、ラピス。様々な脅威に立ち向かう、其々に秘密を背負った問題児たちの進む道。

まぁ、妹ちゃんのキセキちゃん可愛かったな。ぱっつん髪好きよ。お兄ちゃん大好きね。「キセキを殺して」とか印象的な台詞だよね。あと、うさぎちゃんをバニーガールには嫌いじゃない。その名前でバニーガールの衣装とか、卑怯でしょう。

総評としては中の下。駄目だ。他が、殆ど思い出せない。12話見たはずなのに。そして見返すことないのだろうな。印象の薄いアニメだった。

 

 

 

『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』『アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd』

第1期全File12と、第2期全File12の計24話視聴完了。

第1シリーズと第2シリーズを観るのに、若干、間ができたためか、なんだか色々変わったなと。良いところが台無しになったなと、なんとなく思ってしまった。

ストリートしては、第三次流砂現象により一部が泥に沈んだ東京。作業復興用に作られたはずの高出力強化装甲「ウィルウェア」を使った犯罪に対処すべく警察庁警備局はその吉祥寺分室に第五特別公安科第三機動強襲質第八係、通称「ダイハチ」を新設した。様々な法的制約としがらみに、知恵と勇気と口八丁で凶悪犯罪に立ち向かう。

 

で、第1シリーズは新人少女、花咲里あさみちゃんがダイハチに赴任する所から始まる。彼女の任務は増加するウィルウェア犯罪に対し有事に備えて実験的に創設された「ダイハチ」の実態を把握し、存続するに相応しいか上に報告する事。つまりスパイ。しかし、真の目的は行き当りばったりな強引でアバウトなやりかたをするダイハチを「正義の集団に更正させる」こと。という主人公を花咲里ちゃんに置いた上で、数々の事件の裏に日本社会の混乱を画策する犯罪集団「ロゴス」。インターネットを介して暗躍するロゴスは日本の政治基盤やライフラインも手に取るものであり、その正体は少年ミュトスであった。まぁ、色々ありつつダイハチが事態を収拾したね。と。

そこからの第2シリーズ。主人公はダイハチという組織であり、前作で活躍した花咲里ちゃんも、一見主人公風の顔に傷のある男、黒騎猛も、特に誰かをピックアップするというよりも犯罪に立ち向かうダイハチが中心だったように思える。ストーリーとしては、サミット開催に向けた「宇宙エレベータープロジェクト」が急ピッチで進む首都、東京。ロゴスから日本を救ったことにより、注目を集める存在となったダイハチ。しかし、ウィルウェアを利用した犯罪はその後もエスカレートする一方。新メンバーを迎えた黒騎たちダイハチメンバーは、新たに成立した法律によって実現した民間警備の協力の元、凶悪事件に挑む。テロとか。イイ人ぽかった東京都知事が実はちょっとな人物だったりとか。爆薬搭載の衛星が日本を標的にしたり、黒騎君、宇宙に飛んだり。まぁ、色々あった。あったが、第1シリーズのように「決裁」が難しいことなく、この決裁を口八丁で切り抜けるという見所が、ほぼなかったのが残念。一番面白い所だったのに。

個人的に凄く好きだったのは、新人だった花咲里ちゃんが「私、正義!」と振り切って、「ダイク」に所属して偉くなっていたことかな。それとLicoちゃん。フリーのソフトウェアのキャラクター。凄くかわいい。こんな子にスケジュール管理とかされたい。

印象的だったのは、ダイハチの室長、山吹凛。なんか、凄く『WORKING』のポプラちゃんそっくりだなと思ったこと。そして更に妹の陽という妹までそっくりで。なんだろう。このもやっと感。何とも言えない。

それと、最初、線路で捜査本部が移動していたかと思ったのだが、段々、それもなくなり。個人的に、なんだか設定ばかりが一人歩きしていて、生かされていない所が多く感じられた。線路が緊急車両通過のために塞がれるの、何か一大事っぽくてよかったのだけれどね。

総評として中の中。第1シリーズは良かった。