アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『鬼灯の冷徹』

第2期13話視聴完了。

第1期放送時はまだブログ初めていなかったのだなと。

安定安心の単話で楽しめる地獄を舞台にしたコメディアニメ。また、キャラクターも魅力的で、主人公である鬼灯様はどこか頼りない閻魔大王の第一補佐官として、亡者への呵責や極卒たちの指導と、多能な日々を送っている。また、鬼灯と犬猿の仲である中国の神獣、白澤。御伽噺で有名な桃太郎に、そのお供のシロ。かちかち山の兎、芥子さん。座敷童の一子と二子に、アイドルのマキ、ミキちゃん。新米極卒の唐瓜に茄子。それに、金魚草など。騒がしくも楽しい地獄の日常。

単なるコメディではなく、地獄や死後の世界をネタ元としているため、繰り返し見ても楽しめるだけの奥深さがあるなと思う。

そして最終話。12月30日とか特番でアニメ放送するとは思わなかったよ。基本、録画で見ているのだけれども、たまたまテレビ点けたら放送中で、それも忘年会のシーンで、嗚呼、年末だな。良いなと。

総評として中の上。オープニングの「地獄の沙汰も君次第」が印象的。来春に第2期後半も放送決定で、楽しみ。

 

『少女終末旅行』

全12話視聴完了。

原作好き過ぎてアニメ化決定から、どうなることかと不安過ぎてどきどきしながら見始めたが、凄く、良かった。嗚呼、絵が動くって素晴らしいな。音が付くって凄いな。原作の良いところを失わず、過剰にもならず、淡々とそれいてじんわりと。素晴らしかった。

物語りは、人類の文明が崩壊し、廃墟となった巨大都市。残されたのは朽ち果てた機械だけ。そんな終わりの世界で、愛車ケッテンクラートに乗り、都市の上層部を目指し旅する2人の少女、チトとユーリの終末ファンタジー。

 

何故やどうしてなどの世界に対して、或いはチトとユーリに対して、そんな背景設定を考える必要がないほどに、清々しく終末の世界を生きて旅する。それだけだった。そこに生まれる哲学的な問い。終末が日常で、それがじんわりと怖かった。また、旅をするのが男女の子供でもなく、少女二人というのが、また終末だなと思わせて、嗚呼、どうなってしまうのだろう。来年、漫画も完結とのことで凄く楽しみ。

アニメの最終話は、写真と、ヌコと、音楽が流れるのが凄く怖かった。こんな綺麗な恐怖ってあるのだなと、個人的に涙が止まらなかった。

総評としては上の下。

 

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

 

2017年印象に残った漫画ランキング25。

昨年に引き続き、個人的趣向による漫画ランキングです。昨年と被っている作品もあるのですが、連載中や過去作品もありつつも、今年も何度も読み返したな、この年末まで印象に残ったな、そんな作品を集めました。

 

第1位 『阿・吽』おかざき真里

空海最澄の二人の天才の生き様を描いた作品。兎に角、絵が綺麗で魅せられる。凄い。どんどん目が離せなくなる。美しい漫画。

阿・吽 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

阿・吽 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

 

 

第2位 『多重人格探偵サイコ田島昭宇/大塚英志

今更かもしれないが完結巻まで読んだので。ふと思い出し、途中までしかなかった単行本の続きを大人買い。無事、綺麗に終っていた。良かった。

衝撃的でインパクトの強い内容と絵が続くが、圧倒的な画力と安定の漫画力で嫌味がない。アクション格好良い。今、1巻から読んでも、自治ネタはあるものの古さを感じさせない。

 

第3位 『おかめ日和』入江喜和

 何故今更と言われれば、電子書籍で1巻無料だったからと。そして紙派の自分は廃盤で探すの大変だった。が、後悔はない。

ほんわか日常物。時代錯誤の亭主関白でモラだったりDVだったり、そんな夫婦生活も、当事者にしかわからない夫婦の絆と愛と、嗚呼、良いなと思える。そして、多分、この作家さんの描くイケメンが凄く好みなのだと思う。

もう一つ、作中に出て来るご飯が美味しそう。枝豆のコロッケとか、カレーとか。同作家の『東京BONごはん~おウチで作る名店の味~ 』はゴハン漫画で、こちらもうお店に行かないとならないね。でもレシピも載っている。素敵。お腹がへったよとなる。

おかめ日和(1) (BE・LOVEコミックス)
 

 

第4位 『プリマックス

勢いで押されたまま完結したなという印象だけれども、もう、カワイイしかなかった。カワイイ最強。

プリマックス 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

第5位 『春風のエトランゼ』紀伊カンナ

※BLコミック。

第1部完と、ラストの引きに身悶えてしまった。南の島から北国に。日常を踏み固めて成長していく感じ。愛であるとか家族であるなどの問題を真っ直ぐに描いているのに、ゆるっとふあっとした空気で読める。

海辺のエトランゼ (Feelコミックス オンブルー)

海辺のエトランゼ (Feelコミックス オンブルー)

 
春風のエトランゼ 1 (onBLUEコミックス)

春風のエトランゼ 1 (onBLUEコミックス)

 

 

第6位 『空挺ドラゴンズ桑原太矩

 龍を狩って喰うという、壮大な日常。そして、リアルなレシピはドラゴン肉ってお肉屋さんに売っていたっけとか、一瞬、考えてしまう。また、食べる事大好きな不思議キャラのミカさんが魅力的で、新人だったタキタの成長から目が離せない。

 

第7位 『波よ聞いてくれ沙村広明

沙村さんの勢いで捲くし立てる会話劇とラジオの相性良過ぎ。安定の面白さ。

 

第8位 『ゴールデンカムイ野田サトル

食と死が凄く近い、アイヌマタギの文化紹介漫画かと思っていたが、どうやら肉体美を魅せる漫画だったかもしれない。新刊、ラッコ鍋と温泉は幸せになったわ。相撲最高。アニメ化とのことだが、どうしてくれるのか凄く楽しみ。

 

第9位 『やたもも』はらだ

※BLコミック。

 完全無敵ハッピーエンド。いや、色々悲惨なのに綺麗に終った。凄いなと。萌とか胸キュンよりは漫画として面白い。

やたもも (バンブーコミックス Qpaコレクション)

やたもも (バンブーコミックス Qpaコレクション)

 

 

第10位 『ちひろさん』

 こういう大人になりたかったし、出会いたかったと思う。淡々と魅力的な漫画。

ちひろさん 1 (A.L.C.DX)

ちひろさん 1 (A.L.C.DX)

 

 

第11位 『少女終末旅行』つくみず

 二人の少女チトとユーリの終末を旅するほのぼのとした物語り。世界はなんだか凄く難しくて、だけれども本質的な物はもっと単純なのかなと、色々と考えさせられる可愛いだけでない、ちょっと怖い作品。アニメも面白かった。完結が寂しいような、楽しみなような。

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

 

 

第12位 『ポールルームへようこそ』竹内友

 競技ダンス。社交ダンス。の、正統派スポ根漫画。絵が印象的。一気に読んでしまった。アニメも良かった。

 

第13位 『日曜日にパウンドケーキ』阿弥陀しずく

 ※BLコミック。

独自の世界感のある、ふわっと系BL漫画。今年一番の癒しだったわ。この作家さんの警察とアイドルおたくの恋も面白い。

日曜日にパウンドケーキ (onBLUE comics)

日曜日にパウンドケーキ (onBLUE comics)

 
からっぽダンス 1 (Feelコミックス FC SWING)

からっぽダンス 1 (Feelコミックス FC SWING)

 

 

第14位 『八雲さんは餌づけがしたい』里見U

 高校球児も未亡人もどきどきするよ。そんな中、ごはんを美味しくたくさん食べるとう健全さにやられるね。まるで夏の縁側でお昼寝のような漫画。読んでいて顔がほころぶ。

 

第15位 『いちげき』松本次郎/永井義男

 劇画時代劇物。なのだけれども、農民というのはコミカルで愛嬌があるよね。

いちげき (1) (SPコミックス)

いちげき (1) (SPコミックス)

 

 

第16位 『ドリフターズ平野耕太

 歴史×ファンタジー。独特な平野節でキャラを魅せて来る。格好良い。

 

第17位 『合法レシピ』ヴァージニア二等兵

 ヤクザで高校生で料理好きという詰め込み過ぎでわ、と思いつつも何故か夢中になっている。そして料理が凄く美味しそう。

紺田照の合法レシピ(1) (月刊少年マガジンコミックス)

紺田照の合法レシピ(1) (月刊少年マガジンコミックス)

 

 

第18位 『BEASTARS板垣巴留

絵も構成もストーリーも読み難いにも関わらず、一度、その世界に入ったら全部持っていかれる。こういうのがあるから、自分は漫画を読んでいるのだと思う。凄い。

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

 

第19位 『居酒屋のぶ』ヴァージニア二等兵

 グルメ漫画増えたし異世界物も沢山あるけれど、これは凄く呑みたくなる漫画。異世界というちょっと不思議要素によって見知った料理が更に美味しそうに感じる。

異世界居酒屋「のぶ」(1) (角川コミックス・エース)
 

 

第20位 『ハクメイとミコチ樫木祐人

多分、今年一番何度も読んだ漫画だと思う。

僅か身長8cmのハクメイとミコチという2人の小人のお話し。小人と言ってもあまりファンタスティックになりきらず、きちんと地に足の着いており、だけれども素敵な世界感の日常物語り。ごはんも美味しそう。

1月からのアニメが凄く楽しみ。

 

第21位 『間違った子を魔法少女にしてしまった』双龍

 ちょっと今までにない魔法少女物。金髪縦ロールの美少女なのに、ヘビースモーカーとか。結構しっかり肉弾戦アクションとか。肉々しいのはアクションだけでなかったりとか、だけれどもやらしくならなかったりとか。勢いで面白い。

間違った子を魔法少女にしてしまった 1巻 (バンチコミックス)

間違った子を魔法少女にしてしまった 1巻 (バンチコミックス)

 

 

第22位 『ヤリチン☆ビッチ部』おげれつたなか

※BLコミック。

何と言うか、タイトルの語呂が良いよね。そして作者名も、これで意外と純愛的な真面目な話しを描かれちゃうと、もう、ちょっとすでに面白い。そしてこの作品は作品で、よくわからないなと思いつつ、何故か読んでいる。萌でも癒しでもなく。不思議。

 

第23位 『苺ましまろばらスィー

 新刊出るとは思わなかったよ。嬉しい。そして相変わらず可愛い少女たちが暇な大学生みたいな会話をしてる。良かった。

苺ましまろ(8) (電撃コミックス)

苺ましまろ(8) (電撃コミックス)

 

 

第24位 『ススメ!栃木部』一葵さやか

 栃木出身としては推して行きたいと思うが、どうやらローカルネタが多く、他県出身の人に勧めても反応は微妙ではあったは、個人的には面白いと思う。また、『まろに☆え~る』のぶっとんだ設定に美少女、マスコット、魔法少女、イケメンを詰め込んだのとか嫌いじゃない。

ススメ!  栃木部 1 (ファミ通クリアコミックス)

ススメ! 栃木部 1 (ファミ通クリアコミックス)

 
まろに☆え~る (電撃コミックスNEXT)

まろに☆え~る (電撃コミックスNEXT)

 

 

 

 第25位 『タヌキとキツネ』アタモト

 かわいい。かわいいしかないよ。一応、コマ割してあるから、漫画で良いのかな。グッズ欲しくて久々にLoftとか行ったわ。胸をえぐるような愛らしさに夢中ですよ。

タヌキとキツネ (リラクトコミックス)

タヌキとキツネ (リラクトコミックス)

 

 

 

嗚呼、今年も面白い漫画たくさんだったな。全然、書ききれない。だけれども、今年はコレ今夢中過ぎてヤバイよという物は特になく、一応、順位を付けてはいるものの、あまり差はなかったかなと思う。尤も、全て個人的趣向ですが。また、来年も面白い漫画がたくさん出ると良いなと。漫画大好き。

『お酒は夫婦になってから』

全13杯視聴完了。

グルメ物というか、カクテルに特化したお酒とラブラブ夫婦と毒にも薬にもならない5分アニメ。

無口で優秀な美人主任、水沢千里。本当はお酒大好きだけれども、酔うと可愛くなってしまうという秘密があった。それを知るのは、料理上手でお酒作りの上手な愛する夫、壮良のみ。酔いデレカクテルコメディー。

 

なんか、優しくて素敵な旦那様。だけれども、なんだろう。ちーちゃんに呑ませ方とか、甘やかし方とか、ちょっとした恐怖を感じるのは。いや、理想ではあるのだけれども。第1話のミニおでんは凄く美味しそうだったし。それと、酔った時のギャップ狙いなのだろうけれども、若干、弱いなと感じる。

毎話、カクテルの紹介なのだが、こんなのがあるのかぁ、と楽しく見られた。まぁ、カクテルなのでシェイク必要だったり、レシピ知っただけではできないのだろうけれども、玉子酒くらいは作り方を紹介して欲しかったな。

総評としては中の下。今、禁酒中なのだが、お酒呑みたい。

 

お酒は夫婦になってから Vol.1 [Blu-ray]

お酒は夫婦になってから Vol.1 [Blu-ray]

 

『時間の支配者』

全13話視聴完了。

時間とか神様とか、壮大な話しをしているようで、結局は主人公個人の話しが中心なので、あれ? となる。

物語りは、人々の時間を喰らう「計」という悪魔。時を操りそれに対抗する時間の支配者「クロノスリーラー」。計により自らの時間を奪われた少年ヴィクトと、その相棒であり息子の青年、霧。二人は時間という「過去」を奪還すべく、計と戦う。

スタイリッシュアクションとあるが、何処がスタイリッシュだったのか、最後までわからなかったよ。そして身内ウケのネタを面白くもないのに繰り返すので、疎外感というか、最後まで意味がわからなかった。「鼻からパスタを食べる」って何か深い意味でもあったのだろうか。本編だけでなくCMでもそこを取り出すのでくどかった。

総評としては下の上。

 

時間の支配者 1 (ジャンプコミックス)

時間の支配者 1 (ジャンプコミックス)

 

 

『妖怪アパートの幽雅な日常』

全26怪視聴完了。

久々に不愉快だなと思いながら、視聴中断しようか悩みつつの最終回だった。何と言うか、ご都合主義の展開に設定に、こういう結論に持って行くためにキャラクターを作っているという感じが終始あり、それがまた上から目線の説教臭さな拭えない。主人公の成長のために、必要以上に他のキャラクターを貶めたりとか、それって主人公に好感が持てて初めて成立するのだと思う。BL的要素投入のために幼馴染キャラに教師に、それも強引さを感じざる得なくって、もう、本当に何でこんなに不愉快。苛々するなと思いつつ、最後まで見てしまったのだろう。いや、最後まで見ないと文句は言えないと思っているからなのだけれども。アニメは、正直、最悪だった。特に絵や構成が良いということもなく。だけれどもアニメになるほど人気の作品なのだから、原作はきっと面白いのかもしれない。小説ならあの80年代風というか、微妙に古い女性キャラクターの絵も気にならないだろうし。特にヒロインの茶髪に頭の上のポニーテイルとか。

ストーリーとしては、両親を亡くし、親戚の家でも馴染めず、入学を機に一人暮らしを決意いた稲葉夕士君。偶然、見付けた格安アパート「寿荘」。そこは妖怪、幽霊、人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だった。彼らとの奇妙な共同生活の中で、成長する夕士君。そして自身の能力に気付き魔導師としての修行を始める。

メインは妖怪ではなく、夕士君とその周りの人々との関わりという感じで、正直、妖怪アパートは特殊ではあるけれども、それが決してストーリーの軸というわけではなかった。タイトルにある通り、日常というものが中心だったのだろうなと。

個人的に絶えがたかったのは、青木先生という他者の話しを聞かず自らの正論で正義を振りかざす女教師の違和感と、英会話クラブの後輩で周りと上手くやれない山本の存在。最終的にここが一番の問題になって最終回かなと思ったが、結果、何も解決せずもやもやしか残らず。言いようのない気持ち悪さが残った。それが狙いなのかもしれないが、そんなの、物語として成立していないだろうと。

少し楽しめたのは、アパートの賄いさんという手だけの存在で、料理の得意なるり子さん。ごはん、酒のつまみが中心だったけれども、凄く美味しそうだったな。ただ、サンマに炊き込みご飯を合わせる感覚はわからない。サンマには白米がベストであると思う。

総評としては下の上。私には合わなかった。

 

妖怪アパートの幽雅な日常 Blu-ray BOX Vol.1(セル)

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妖怪アパートの幽雅な日常 文庫 1〜10巻セット (講談社文庫)

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『お見合い相手は教え子、強気な、問題児。』

全12話視聴完了。

ティーンズラブアニメ。というか、電子コミックの宣伝枠の5分アニメだね。が、木魚(

『僧侶と交わる色欲の夜に…』 - アニメ視聴否忘失録)ほどのインパクトもなく。言葉悪いが、盛りのついた高校生と、常識なしの単なるビッチ。

ストーリーとしては、知り合いの紹介でお見合いをした職業教師の菜乃。お見合い相手と即効ホテルに行ったら、実はいつも手を焼いている教え子である宗二だった。まぁ、気付やと思いつつ。そして、婚約。そして、節操なしで、教室だろうが資料室だろうがやりまくり。

真面目な菜乃さん、真面目って。教え子に手を出した時点で犯罪ですよ。卒業まで待てなかったのか。肉欲に溺れて、もう、真面目の真の字もないよねと。第7回目のエンドカードでまずりん先生の「お見合い→即ホテルで教え子ゲットだぜ!!」の衝撃が強過ぎて。流石、まずりん先生と打ち震えてしまったよ

総評としては下の中。

 

独身OLのすべて(1) (モーニングコミックス)

独身OLのすべて(1) (モーニングコミックス)