印象的だったのは、第14話「An Answer to Survive」。幼い主人公が学校でAIロボについての授業中に、人型ロボットhIEと結婚できますかという質問をし、車と結婚しようとする人はいないと笑われたシーン。何だろう。違和感。恋愛に人間同士という前提が自分になかったからだろうか。車と結婚したい人間もいるだろうし、寧ろそれが美少女ロボとかだったらそう思う人間は多いのではなかろうかとか。美少女フィギュアを俺の嫁と言っているのって普通だし。三原ミツカズさんの『DOLL』を思い出したわ。あれは同じ人型ロボットでも人間的だったな。寧ろ同じAIでも佐藤沙緒理さんの『リリィがやらせてあげる』はダッチワイフに特化しているという点で道具的というか。まぁ、同じ美少女ロボット題材でも色々だよなと。『BEATLESS』は、AIの持つ自我は本当に人間とは違うのだろうか。人間の意識とは何処から生まれているのだろうかという問題定義という感じだった。
もう一つ、頭に残ったのは赤い髪の紅霞という兵器デバイスという役割を持つレイシア級hIE。やはり第14話「An Answer to Survive」にて自身の問題をアウトソースするため、戦闘により死を選ぶという。ここはここで一つの物語りとして完結し、ドラマを生み出していたなと。尤も、単純に感動的で格好良かったとうだけでもあるのだけれども。