アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ゴールデンカムイ』

12話視聴完了。10月からの第2期がとても楽しみで仕方がない。

内容としては原作通り。7巻の途中までかな。最初に、まず漫画を読んだ時は衝撃的だった。死と食と生きるという事が凄く近くて、同じテンションで物事が進む。シリアスなのにコメディ的でもあって、どちらも表裏一体。凄い作品だなと。だからこそ、そんな漫画に色が付いて絵が動いて声が出るというのはとても楽しみで、安定して楽しめた。尤も、凄く安定した画力というわけでもない所までアニメで再現されていて、アシㇼパさんの身長とか曖昧時々途惑ってしまったわ。あと、お顔を崩すのだが、ここまで崩して大丈夫なのかとか。

北海道を舞台とした作品で、雪山とか、猟とか、熊とか。第1話の冒頭で壮大な北海道の自然の風景を描いており、嗚呼、北海道に行きたい。なんだろう、毎週、北海道に行きたいと思いながら観ていた。北海道魅力的だよね。ヒンナがたくさん。

総評としては中の上。

 

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まだ見たことのない北海道の絶景 (JTBのムック)

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『されど罪人は竜と踊る』

全12話視聴完了。

なんだかもったいぶった、思わせぶりな、カッコイイっぽい表面を攫ったような、薄っぺらさを感じる作品だった。中二的と言ってしまって良いのだろうか。これを単純に格好良いとは、わざとらし過ぎて思えなかったが、寧ろそれが作風と言い切られてしまったら、納得はできる。カッコイイ(笑)で許容可能な作品。

「咒式(じゅしき)」という科学と魔法の融合した特殊能力。咒式は生活のあらゆる分野に恩恵をもたらし、竜や異貌(いけい)のものを駆除する勢いで急速に発展していった。主人公は、その咒式を用いて問題解決と賞金稼ぎをする眼鏡インテリ風の青年、ガユス。銀髪長髪で顔にタトゥー入ったイケメンで、戦闘民族ドラッケン族の血を引く攻性咒式士の、でもって家具好きで世間ずれしていない不思議ちゃんな一面を持つギギナ犬猿の仲なこの二人の元に舞い込む様々な事件。後ろにある薄暗い過去とか。トラウマとか。人間関係と。元カノとか。

最初、タイトルもあったけれど、単純に人間対竜の話しかと思ったが、結局は人間同士の抗争とかそんな感じ。

印象的だったのは第8話「おだやかな昼と寂しい夜」で、犠牲となった咒式士たちを弔う墓場のシーン。異教徒であるギギナは彼なりの弔い方をするのだが、その台詞が一見格好よさげで感動的で参列者は涙を流すのだが、その直後に「くだらない詩だ。この女々しい場には相応しいだろう」と挑発する。そしてそれにガユスも乗っかって、結局はそれは指揮がを上げるための演出でしかないというものなのだが、あのガユスの大仰な衣装も、演技かがったやりとりも、全てが薄ら寒く感じてしまって、なんでこんなに単純に格好良いと思えないのか寧ろ不思議な位だった。

終始そんな感じで、多分第11話の親睦会についても酔ってゲームをするのだが、変に画面を薄暗くして、ハードボイルドきどりか。なんだ、この茶番と。

更に最終話は急に入った過去話で。多分、世界感に入り込めないときつい作品ではあると思う。その分、はまったら面白いのだろうとか。だったら原作の小説の方が入り込みやすいかなとか。嗚呼、でも個人的に常用でない漢字の乱立はちょっと苦手ではあるよ。そもそも咒式がじゅしきって読めなかったし。ラノベは時折難易度が高すぎる。

総評として中の下。OPのfripsideの「divine criminal」はCMで先に繰り返し聞いていたためか、なんか頭に残ったなと。好き系な曲だった。

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『BEATLESS』

20話+総集編4本+特別編1本視聴完了。9月に『BEATLESS Final Stage』が全4話で放送されるらしいので、それで完結かな。

SF。22世紀初頭を舞台に、社会の労働力として人型ロボットを使う時代。「「ヒト」と「ロボ」のボーイ・ミーツ・ガール。」のキャッチコピーで、主人公の少年である遠藤アラトと、美少女超高度AIロボットであるレイシアの恋愛物語りを通して、ヒトがモノを使うのか、はたまたモノがヒトを使うのか。ヒトとは、ロボットとは、豊かさとは、みたいなそんな物語り。

印象的だったのは、第14話「An Answer to Survive」。幼い主人公が学校でAIロボについての授業中に、人型ロボットhIEと結婚できますかという質問をし、車と結婚しようとする人はいないと笑われたシーン。何だろう。違和感。恋愛に人間同士という前提が自分になかったからだろうか。車と結婚したい人間もいるだろうし、寧ろそれが美少女ロボとかだったらそう思う人間は多いのではなかろうかとか。美少女フィギュアを俺の嫁と言っているのって普通だし。三原ミツカズさんの『DOLL』を思い出したわ。あれは同じ人型ロボットでも人間的だったな。寧ろ同じAIでも佐藤沙緒理さんの『リリィがやらせてあげる』はダッチワイフに特化しているという点で道具的というか。まぁ、同じ美少女ロボット題材でも色々だよなと。『BEATLESS』は、AIの持つ自我は本当に人間とは違うのだろうか。人間の意識とは何処から生まれているのだろうかという問題定義という感じだった。

もう一つ、頭に残ったのは赤い髪の紅霞という兵器デバイスという役割を持つレイシア級hIE。やはり第14話「An Answer to Survive」にて自身の問題をアウトソースするため、戦闘により死を選ぶという。ここはここで一つの物語りとして完結し、ドラマを生み出していたなと。尤も、単純に感動的で格好良かったとうだけでもあるのだけれども。

それにしても総集編多かったなと。20話につき4本とか。寧ろ総集編だけ見ても充分な感じがしたよ。わかりやすいし、見せ場はちゃんと入れてくれるし。親切だったよ。

総評としては中の中。これからこの物語にどう収集が付くのか楽しみ。

 

BEATLESS BOX 1 [Blu-ray]

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BEATLESS 上 (角川文庫)

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BEATLESS 下 (角川文庫)

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『鬼灯の冷徹第弐期その弐』

昨年放送された第弐期の後編、第14話~第26話視聴完了。

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安定安心の単話で楽しめる地獄を舞台にしたコメディアニメ。特に感想も前回と変わらず、何処からでも気楽に見られる1話完結。正確にはAパートとBパートに二部構成。

その壱がマキミキちゃんのアイドルが良く出てきたかなという感じだったが、その弐はシロを中心とした桃太郎のお供たちや、ウサギの芥子ちゃんなど、もふもふ中心だったように思われる。兎に角、可愛かった。

個人的に座敷童子ちゃんたちが好きなので、第15話のBパートの「洋装道楽」が好きだったかな。あの無表情の要求が凄く可愛い。

総評としては中の中。

 

『宇宙戦艦ティラミス』

全13話視聴完了。

本格真面目SFのふりをしてコメディ。最初、漫画読んだ時、驚いたわ。ティラミスってケーキなの? なんでSFなのにケーキの名前?? 嗚呼、ケーキだったわ。甘くてふわふわでほろ苦くて。正しくそんな感じ。

世界感は、人類が宇宙に進出して宇宙戦争が繰り広げられている。主人公は宇宙戦艦ティラミスの眉目秀麗、成績優秀な若き天才エースパイロットである19歳のスバル・イチノセ。しかし、彼はティラミスでの集団生活に馴染めず、専用機デュランダルのコックピットに引き篭もりがち。そんな彼を中心にした仲間や、兄を始めとした敵対人物たちの奇行や日常物語り。

奇行。紛れもなくスバル・イチノセの奇行に久々に声に出して笑ったわ。第一話の串カツからのシャワーの流れ。そしてプリケツ。リージュ・ルロワの専用機とチチ。宇宙を漂うコックピット内での白米。畳み駆けるように次から次へと宇宙という閉鎖空間で持て余させる青春と苦悩とお馬鹿な行為と。10分アニメなのでさらりと物語りが進んでいくのだが、そこに含まれるOPとEDすらもギャグの一部として成立させられており、毎回、笑わないことがなく、深く考えずに単純に面白く見られる。硬派なしっかりした絵柄とその行動のギャップが見せるのって好き。良かった。

総評として中の中。10月からの『宇宙戦艦ティラミスⅡ』も楽しみ。

 

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宇宙戦艦ティラミス 上巻 [Blu-ray]

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宇宙戦艦ティラミス 下巻 [Blu-ray]

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宇宙戦艦ティラミス 1巻 (バンチコミックス)

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TVアニメ「宇宙戦艦ティラミス」主題歌 Breakthrough/DURANDAL

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『バジリスク 〜桜花忍法帖〜』

全24話視聴完了。

これは原作とか、前作のアニメを知っていること前提なのかな。まったく知らずに見始めた自分には難易度高かったよ。と、いうか最初の数話でわかったのは忍者同士の争いと、徳川家どうの位で、正直、最終話付近まで内容把握できずに流し見していて、何時の間にか終ったなという感じで。なんというか、全体のテンションが一定なんだよ。ラストに向けてキャラがどんどん死んで行く時でさえ、盛り上がりに欠けていて、あれ? 死んだのか、みたいな。更に敵に至っては、死んだと思わせておいて生きているパターンが続いて、何がなんだかという。特に涅哩底王。思い入れがなかった分、本当に何処で感動とかしたら良いのかわからないという。

時代は慶長の世。三代将軍世継ぎ争いから飛び火した甲賀、伊賀の忍法殺戮合戦。で、恐らく前作で色々愛がどうのとあって生まれた忘れ形見の甲賀八郎と伊賀響。多分この二人が父と母から特殊能力を受け継いでいたと思われる。二人が目を合わせると何かが起こる的な。「宿命に翻弄され、迷い生きる八郎と、己の深き真情に従い、愛に生きる響。」「実の兄妹にして、二人は契りを結ぶ宿命を背負わされていた。」とのことで。まぁ、本当によくわかっていなくて曖昧だよね。仕方ないよ。本当によくわからずに雰囲気だけで見ていたのだから。

織田信長の復活に、織田ちゃんは本当によく生き返らせられるなと思いつつ。そんな役回りだよねとか。後は、百目の碁石才蔵が好きだったなとか。涙ちゃんの色香は何処か面白いなとか。全体的に忍術というか、妖術だよねとか。

まぁ、主に睫バッサバサだなと思いつつも、そんな状態でよく最終話まで見たよねと自分でも思うのだが、兎に角、オープニング陰陽座の「桜花忍法帖」が格好良くて好きだった。それに釣られて見続けていた気がする。エンディングの水樹奈々も良かったし。

総評としては中の下。

 

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桜花忍法帖

桜花忍法帖

 

 

『あまんちゅ!〜あどばんす〜』

全12話視聴完了。待望の『あまんちゅ!』アニメ第2期。

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感想としては特に前回と大きく変化はなく、相変わらずの素敵なちょっと不思議な世界感とダイビングの世界。今期の方がファンタジー要素強くなったかな。第4話「秋とふわりふわりの幸せのコト」では夢の達人を自称するてこちゃんがカフェでの転寝と、夢の中で空を飛ぶという。現実と夢の曖昧さ。そして第7話「永遠のガクエンサイのコト」から3話続いた文化祭の夜に現れるピーターのお話しと。あどばんすはダイビングというよりファンタジーだったなと。でも最終話「いつか、まだ知らない明日のコト」ではてこちゃんはアドバンスライセンスをちゃんと取得したり。ダイビングが主題であることはブレず。

今期は新キャラもたくさん出て来て、個人的に好きだったのはこころちゃん。女の子に間違われていて、可愛いってなったタコ唇にお姉さま方に翻弄される姿に、なのに第11話「風邪と炎とおめでとうのコト」ではもうすぐ中学生で学ラン来てようやく頼もしい姿を見せて、でもやっぱり可愛くて。そのぴかりに対する恋心とか。これからこころちゃんが楽しみ。

総評として中の上。ほんわか素敵な癒し系アニメ。

 

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あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)

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