アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『私に天使が舞い降りた!』

全12話視聴完了。

女子大生と女子小学生の百合でロリ。まぁ、百合は良い。ロリもロリで良い。だけれども、女子小学生の精神年齢を上げて、女子大生の精神年齢をコミュ障がなどで精神年齢を下げて見せて、犯罪感を軽減させて見せているように思えて、どうにもこうにも受け入れ難かった。

オタクで人見知りのコミュ省な女子大生のみやこ。ある日、みやこの妹である天真爛漫な小学生のひなたが連れてきた天使のような小学生のはなちゃん。みやこはその愛らしい少女であるはなちゃんに夢中になる。どうにかこうにかはなちゃんに近付き、自作のコスプレ衣装を着せ、写真を撮りたい。そのためらなば、得意なおかし作りで餌付けして。もう、大人気ない行動の数々。更には、隣に引っ越してきた、ひなたたちと同じ歳の自分が世界一可愛いと思っているハーフの乃愛ちゃん。高校時代の同級生でみやこのストーカーの香子さん。そんな彼女達のどたばた百合的ほんわか日常コメディ。

第一印象としては、もう、性格が悪い。ちょっと不快に成るレベルで、だった。はなちゃんに一目惚れしたみやこがはなちゃんを呼んでお菓子を振舞うのだが、まず、そのお菓子の量が、夕飯前の小学生に与える量ではなく、何も考えずに自分の欲求を叶えるために、というのが創作物ながら眉を顰めてしまった。でもって、ちょっとセンスのよろしくないはなちゃんの私服を「くそみたいな服」と言っちゃったり、そもそもはなちゃんのことを良く知らず、ただビジュアルを重視して惚れ、人格を無視し、着せ替え人形的扱いをする印象を受けたり。ただ、みやこの性格やら行動の良し悪しがどうのではなく、一貫してその行動に迷いがないんだよね。

一見、ほんわか可愛らしい絵柄だから、可愛らしい癒し系ストーリーを期待しちゃったけれども、そもそもそれは単なる視聴者である自分自身の勝手な思い込みと希望でしかなかったのだよなと、ふと気付いたのだよね。そもそも、可愛らしいキャラクターの性格が全て良い必要性などないし、日常物だってほんわか癒し系である必要性など何処にもないのだよねと。そんなことを教えてくれるアニメだった。

ロリ、基本的に大好きです。二次元限定で。なので『苺ましまろ』とか夢中で観ていました。そんな自分が個人的に大ヒットだったのは、第4話「ちょっとお話よろしいですか?」の水着回のOP前の冒頭のシーン。いや、水着が良かったとかではなく、ビニールプールサイドで優雅にみやこの作ったしろくまを受け取るはなちゃんのお手手。ソーダ水を一気飲みし、与えられる事を当然とした風情で、でも幼さ故の単純さを残しつつ、手のを伸ばし、すっと受け取って、スプーンでそれを口に運ぶ一連の流れ。滅茶苦茶良かった。その後のスク水苦手なみやこが乃愛ちゃんが一番と安易に嘘を吐き、はなちゃんは誰が一番とか言うのやめましょうと言いつつ、嫉妬している風で。その一方でみやこはそれを総スルーしてはなちゃんが一番と言う所。そういう作られた無神経さがこのアニメの見所なのかなと。

最終回は一個前からミュージカルで作中作品。みやことはなちゃんの関係性を表した感じなので好き嫌いは別れると思う。

総評としては中の中。

 

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『もにょっとした気持ち』

『もにょっとした気持ち』

 
私に天使が舞い降りた!: 1 (百合姫コミックス)

私に天使が舞い降りた!: 1 (百合姫コミックス)

 

『CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!』

全12話視聴完了。

異世界転移なのだが、変化球というか、ゲームの宣伝アニメというか。下ネタと、省エネでできたアニメだった。

妊娠したという女子高生の発言と、「俺の子供を産んでくれ」という台詞は衝撃的だよね。一見、エロかなと思わせつつ、そうでもないというか。きわどいのは台詞だけというか。設定だけというか。

物語りの冒頭は、主人公のイケメン風男子高校生である弓削イツキが、学校の屋上で幼馴染の女子高生である粉月マヒルに、子供ができたみたいという所から始まる。それも性交渉の有無や実際の妊娠の有無はどうでもよく、ただ、ただ、衝撃的な台詞が連なり、突如、異世界転生。そこはケガレに侵された魔法世界グランバニア。ケガレを祓うため召喚されたイツキは12星座の巫女たちと愛好の儀を挑み、星の子を誕生させ、その星の子たちはケガレとの戦いに挑む。そして、それをサポートするのはクマのマスコットキャラ的妖精のマナ。

まぁ、乙女ゲーとうか、ハーレムというか、そんな雰囲気ではあるものの、主にマナの下ネタトークが中心で、キャラ萌えやストーリーすらおまけ的な印象を受けた。なのでそれに乗れないと完全に置いてけぼりで、このアニメに楽しみを見出すのは困難であったなと。更に言うならば、画面を見るたびにクマしか動いていないという、動画の省エネっぷりにびっくりする。

そんなこんなで惰性で視聴していたわけだが、個人的に第9話の「俺とおまえで、産んでみよう!!」がちょっとふふっと自分の心に巣食う腐女子成分が反応してしまった。13人目の巫女が存在することがわかり、それが男性である可能性に、半信半疑ながらも葛藤しつつ、マナに唆せられながら、男性でもイケルというまで苦悩するイツキの思考の流れはちょっと良かった。

でも最後まで視聴して、やっぱり思ったのはゲームありきの作品だったな。そしてあくまで個人的感想なのだが、ゲームにあまり魅力を感じなかった。でも、絵は可愛い。色とか、デザイン良いなと思った。

総評としては中の下。

 

俺の子ども!?

俺の子ども!?

 

『アンゴルモア 元寇合戦記』

全12話視聴完了。

面白かった。負け戦なので、基本的に悲劇ではあるし、全然すっきりしないけれども、凄く面白かった。

1274年秋にある歴史的事件「元寇」を描いた作品。主人公は、鎌倉幕府によって流刑され、嵐の海を渡り対馬に着いた元御家人、朽井迅三郎。流人たちは、島の主である宗氏の娘・輝日姫によって、蒙古の大軍と戦う為に最前線である対馬に送られたのだと伝えられた。朽井迅三郎を中心に始まる、圧倒的に不利な戦。それぞれの「一所懸命」を貫く彼らの葛藤と覚悟の戦い。

個人的に歴史などよくわかっていないというか、本当に勉強と言うものが苦手で疎いので、フランス革命新撰組も色々諸々を漫画とアニメで知るような人間なので、元寇というのも今回この作品でそんなこともあったのだねと知ったのだが、歴史的事件を元にしているって、その後がわかっているから、なんか、終わりに向かっているのだろうなと途中から切なくて仕方がなかった。戦は負けではあるけれども、別解釈としては生きているから勝ちとも取れて。先がわかっているからこその胸が締め付けられる感じが面白い作品ってあるのだなと。

輝日姫がいつ朽井迅三郎に惚れたのかよくわからなかったが、主人公がどんどん男前に見えてくるのでそんなこともあるだろうなと思った。

総評としては中の上。漫画、3巻までしか読んでいないので、続きを読まねば。

 

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『ダメプリ ANIME CARAVAN』

全12話視聴完了。

乙女ゲ的キャラ萌えアニメ

ヒロインのデザインが可愛くて観始めたが、色々杜撰。粗雑。適当。ソシャゲが元で、そちらがどうかは知らないが、アニメは、何だろう。計算された抜け感ではない気がする。駄目王子との恋物語は、個人的二次元駄目男が大好物の自分としては歓迎なのだが、駄目男というよりも、駄目王子で、駄目男という次元とはちょっと違う感じ。だからと言って、一国の王子として。ヒロインは姫として。そこがキーになってくるのかと思いきや、そもそも国の設定自体がどうなの? 状態。それが顕著だったのが、ヒロインが姫を務める弱小国家イナコ。第4話の「前途多難!? × 表敬訪問」で各国の王子がイナコ国を訪れ、市場に行くシーン。だが、国一番の市場が単なる森の空き地を広場として、店舗も、そもそも建物自体がない状態で、穀物などのやりとりをしているという。姫や国民たちの服装から見える生活水準と明らかにバランスが悪くないかいと。そんな違和感が続く中の王子達が姫を意識して、もう、恋愛物としては重要な回。イナコ国での祭りを描いた第9話の「ラストダンス × 争奪戦」ではそんなアンバランスさが気になって気になって仕方がないというか。その回のラストで姫が攫われて、各国の抱える問題と王子たちの未熟さからの成長に繋がる重要なエンディングに繋がるはずなのに、その勾引すのすら、何であの状況で?? とか、行き当たりばったり感。もう、終始そんな感じで、挙句、第1話で結んだ色々きっかけの和平条約を一方的に破くとか。国としてどうかとか。キャラ萌えが重要な作品なのだろうけれども、限度があるよ。無理だよ。そんなストーリーの横で萌えられない。キャラは可愛いし、特にヒロインのデザイン滅茶苦茶可愛い。で、魅力的ではあったのだろうけれども。あと、グリまるの存在意義がまったくわからなかった。

総評としては下の上。

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ダメ王子 × 登場

ダメ王子 × 登場

 
ダメプリ ANIME CARAVAN 上巻 [Blu-ray]

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ダメプリ ANIME CARAVAN 下巻 [Blu-ray]

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『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』

全12話視聴完了。

なんだろう、この出来過ぎた感にあるもやっと感。多分、この主人公が老紳士とかだったら萌えられたのだろうなとか。亡くなったのも伴侶とかで。あと、個人的に絵柄が好みでない。特に猫。猫自体のキャラクターもなのだが、それ云々よりも、アイラインきつ過ぎ。可愛いと思えなかった。

ストーリーは軽くてさっくり観られるキャッチーさはあったと思う。人嫌いで人見知りの小説家、朏 素晴。捨て猫でノラ生活をしていた猫。ふとしたきっかけで一人と一匹は一緒に暮らし始める。人目線と、猫目線。微妙に噛み合わない二人の想い。だけれども、次第に近付く心。段々と家族になっていく一人と一匹。

まぁ、ハートフルだよね。人嫌いで一人だった主人公が猫をきっかけに様々な人と触れ合い、両親を亡くした悲しみを消化し、先に進むきっかけを手に入れたり。猫もノラとしての過酷な運命。亡くした弟たちの記憶に、新しい安心できる居場所を手に入れて。でもって、主人公のことを頼りなくて自分がいなくちゃと思い込んでいる、可愛らしい所とか。和むよね。更には最終的に作家である主人公が、この『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』をこれから書くぞというオチに繋がるのとか、本当に良く出来ていると思う。思うのだけれど、やっぱり出来過ぎ感がいまいち冷めた目線にさせられてしまったのは、自分がひねくれているからだろうか。最後、嵐の中、迷子の猫を探しに行っちゃうよね。うん。わかるわ。とか。なんか、もう自分が駄目だ。

総評としては中の下。

 

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同居人はひざ、時々、頭のうえ。(1) (ポラリスCOMICS)

同居人はひざ、時々、頭のうえ。(1) (ポラリスCOMICS)

 

『グランクレスト戦記』

全24話視聴完了。

壮大なファンタジーなのだろうだが、なんか、よく言えばバランスが良くとても安定している。大人数の戦争シーンですら絵が崩れない。程よくCGを織り交ぜて、手の抜き所と力が入っている所と、上手いなと思う。だが、凄く地味。華がなかった。

ストーリーは、若く君主であり誰にも従属していない未熟ながらも民衆のために戦う正義感を持つテオ。そんな彼が出会ったのは、外交、政治、戦略、君主を補佐するための様々な知識と技術を持つ天才少女魔法師であるシルーカ。冨と権力と己の欲を求める君主に失望していた彼女は、テオに出会い、忠誠を誓う契約魔法師となる。放浪の騎士テオと、孤高の魔法師シルーカ。混乱と戦乱の大陸で、変革と、秩序の結晶である皇帝聖印を巡る物語。

 

身も蓋もなく言ってしまえば、主に悪い君主をやっつけたり、戦略的に色々したり、最終的に良い君主を目指すテオ様が美少女魔法師と恋仲になりつつ、国を統治していくよ。そこにファンタジー要素ありつつな。そんな物語り。

個人的にちょっとなと思ったのは、最終回で赤い霧の魔王城的な場所で吸血鬼との戦闘という、画面的に背景がぼんやりしている分、更に地味だったこと。でもって、過去にこの国はとても発展した文明を持っていたという、急にぶっこまれても感。いや、伏線はあったのだろうけれども、この物語りに求めているのはそこじゃないみたいな。

総評としては中の中。なんだか、上手く頭に入って来なかった。

 

『アリスと蔵六』

全12話視聴完了。

幼女と老人って組み合わせ良いよね。和む。好き。

あらゆる想像を具現化するアリスの夢という特殊な能力を研究する研究所。そこで生まれ、外の世界を知らずに育った少女、紗名。研究所から逃げ出した沙名がであったのは、曲がったことが大嫌いで悪いことは悪いという頑固じいさん、樫村蔵六にである。蔵六の元で世間知らずだった沙名は様々な人と出会い、様々な風景を見、世界を知る。蔵六の優しさとか、沙名の純真さとか、もう、それが組み合わさると感動的な物語りになるよね。特に第5話の「帰るところ」で、誘拐された沙名を迎えに行く蔵六はちょっと泣いた。蔵六の懐の深さ良かった。良い感じに泣かせるために作られた感じ。

原宿を舞台にしているのも、個人的に好き。アニメとかだと原宿イコール若者的な作品が多いけれど、原宿にいる大人って個人的になんか好き。

総評としては中の中。漫画もお勧め。面白い。

 

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第1話 赤の女王、逃げる
 
アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)

アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)