アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』

全13話視聴完了。

勇者、ダンジョン、モンスター。よくあるRPG的なファンタジー物。どうせ主人公ハーレム物で魔王とかと戦ったりするやつですよね。そして魔王も美少女だったりとか。そんな勝手な想像で見始めたが、あれ? なんか面白い。魔王は出て来なかったが、大体、想像通りだったのだが、ハーレムなのに嫌味がなくて主人公に好感が持てる。というか、主人公が一番可愛い。ビジュアル的にもあるが、性格が凄く可愛かった。真っ直ぐで純粋で優しいお人好しで臆病者。だけど秘められた能力があり本当は強い。それも慢心することなく努力家。そりゃ、女の子たち放っては置けないよね。なんか面倒を見たくなるというか。皆が主人公が好きな理由がちゃんとわかるわ。これって凄く大事なことだ。ハーレム物はよくあるが、主人公がたくさんの女の子にモテる訳が解らない物だと、置いてけぼり感があるし、その理由が薄くても同様だし。更に主人公が出来過ぎていると嫌味になるし。その点、この作品は主人公が上手く母性本能を擽る的な感じも、頼りがいがある感じも、ちゃんと一つのキャラクターとして同じ人間性に両立されていて、相手によってその見所も代わるのが伝わって来るので凄く良かった。

ストーリーは、広大な地価迷宮、ダンジョンを中心に栄える都市オラリオ。そこで英雄に憧れる一人の少年、ベル・クラネル。彼はロリっ子巨乳の女神ヘスティアの唯一の所属ファミリアとなり、冒険者となった。そこでモンスターに襲われたベルは冒険者アイズ・ヴァレンシュタインに助けられる。アイズに一目惚れをしたベルはいつか彼女に釣り合う冒険者となるべく行動を開始する。スキルを発現させ、「神のナイフ」を手に入れたり、冒険サポーターである小人族であり冒険者に恨みを持つリリと出会い、裏切られたり、救ったりし、信頼を得たりし、仲間になる。その後、アイズと色々あって仲良くなり、修行をしてもらったり。そして、心なしかアニメ中の扱いが雑でったような気もしたが、ベル以外では珍しい男性キャラの変わり者の鍛冶師ヴォルフとパーティーを組む。レベルも上がったベルはリリ、ヴォルフと共にダンジョンの中層に潜ることとなるが、そこで絶体絶命のピンチ。そして助けにダンジョンに潜るヘスティア様とか。偶然に出会ったアイズとその仲間たち。最終的になんか、モンスターを倒して終わる。

まぁ、完結はしていなかったけれどね。なんか複線張って回収まだな部分もちらほら。美の神フレイヤの思惑とか、そもそもアイズともまだ何もないし。少々、物足りない最後だった。明らかに二期に期待みたいな。ベル君、最後にモンスターを倒すのだけれど、格好良かったけれど、急に目覚めてなんだか時間足りなかったの? 的な感じだったし。少々、演出に眉を顰めてしまった。他が良かっただけにね。見せたかった所が戦闘よりも、出会いの部分だったのかもしれないけれど、見せ場だろってね。そこだけが残念。

個人的にギルドの受付窓口嬢である眼鏡のハーフエルフのお姉さん、エイナさんが好きだったかな。頼れるお姉さんでベル君を職権乱用しない範囲で心配し支えるみたいな、絶対、ベル君とはくっ付かないのがわかっているのに、なんか良いなと。そして、酒場の女主人が好きだった。ヘスティア様はベル君好き過ぎて前半はうざいかなとも思ったのだが、それを受け入れ、適当に流すこともありつつなベル君と、後半になるにつれて、恋愛的な感じよりも、母性的愛的な感じな気がして、ロリっ子なのにそのアンバランスさがちょっと坪った。

総評としては中の上。OP、サビの部分が頭に残る。