アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『城下町のダンデライオン』

全12話視聴完了。

ゆるかったな。でもゆるいなと思って油断していると、各キャラクターの過去のトラウマとか出て来て、なんか、なんとも言えない気分になる。きっとその世界観に入り込めていたり、キャラに愛情がもう少し持てていたら楽しめていたのだろうけれどね。

物語は、王家である櫻田家。だが、普段はごく普通に街中で生活している。子供たちは全員特殊能力を持っており、次期国王が国民選挙にて選ばれることとなった。判断材料として、町中に設置された200以上の監視カメラとTV放送される櫻田家ニュース。各自の活動など。其々、選挙に様々な思いを持ち、行動を取りつつも仲良し家族のドタバタファミリーコメディー。

長女、葵は穏やかで優しくて一見完璧人間。だが、アブソリュートオーダーという命令したことを強制的に相手にさせてしまうという能力を持つため、王様になることを辞退する。

長男、修。瞬間移動の能力を持っている。普通に人気者で常識的で長男って感じ。まぁ、最終回で王様に選ばれた時は、まぁ、そうだよねって感じだったかな。だけれど、ツインテ好きでクラスメイトの佐藤さんと付き合うようになる話しは一番好きだったかな。

次女、奏。しっかりものの厳しい感じで、能力はヘブンズゲート。物質構成能力で、物を生成することができるが、その対価として生成した物の金額がお通帳から引かれていくという、ちょっと怖い物。外面良くて、実はひねくれていたり、個人的には好きになれないなと。

三女で主人公である茜。重力制御の能力を持っている。正義感が強く、きちんとした性格だが、引っ込み思案で、恥ずかしがりや。全体の物語りは選挙を通して茜の生長をメインで描いていたようであったが、個人的には引っ込み思案という割りにずうずうしく感じたり、なんか、なんか、多分好きになれなかったのだと思う。共感もできなかったし、可愛いとも思えなかったし。特に何処が駄目ということもなかったのだけれどもね。

次男、遥。確立予知能力を持っている。一番、影が薄かったかな。印象に残りにくかった。四女の補佐ばかりしていたなぁって感じ。

四女、岬。感情分裂の能力を持ち、7人の分身を出せる。性格的には頼られたら頑張っちゃうというかんじで、特に個性的ではなかったけれど、それが悩みみたいな。遥とは双子。

五女、光。生命操作の能力を持ち、自由に成長することができる。能天気な性格とあるが、若干、頭が弱いのではという感じ。実際は小学5年生なのに、成長した姿でアイドルになったり。最初は選挙活動のためのアイドル活動であったが、次第にアイドルが本業となり、一生懸命になっていくのは面白かったかな。人気アイドルのさっちゃんとの噛み合わない絡みとか面白かった。

三男、輝。怪力超人を持つ。小学校一年生で中二病って。もう、伊集院さんのラジオで出て来た頃の中二病は普通に面白おかしく受け入れていたのだけれど、最近のアニメで使用されている中二病は受け入れ難くなっている。表層さらっただけの中二病キャラはもう、なんか無理だよ。

六女、末っ子、栞。物体会話の能力を持ち、物と会話ができる。心配性な性格で大人しい。よく輝を助けている。ロリっ子だけど、印象に残らなかったな。

なんか、全体的に底が浅いのに、変にキャラクターに深みを持たせようとしているためか、シリアスを作ろうとして玉砕的な印象を受けたかな。でもその分、何も考えずに見られるので気楽ではあったかな。感情が動かされないので、なんとなく片手間に見られて疲れないという点では良かったと思う。

総評としては中の下。