アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』

第拾弐骨視聴完了。

推理物。2話位で一つの事件が解決するので、凄く見やすかった。かといって『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』とは違い、お話しの主体が事件ではなく、櫻子さんという人物像であるため、推理物と言ってもまったく印象が違った。

主人公は旭川に住む高校生、館脇正太郎。彼と、名家のお嬢様であり古い洋館に住んでいる美女、九条櫻子さんが揃うと何故か死体に出会う。櫻子さんは骨マニアで標本士であり、骨を見ただけで様々な情報を読み取り、その死体の謎を解く。

淡々と物語が進み、とても見易い作品だった。何だか大きな事件に向かって、小さな事件が繰り返されるという作りだったが、一つ一つが丁寧に作られており、すっきり解決していく。更に浮世離れした櫻子さんに人間味が生まれていくのももう一つの見所かなと。人間味というか、正太郎視点で物語が進むため、正太郎が櫻子さんに対する理解を深めていくだけで、実際に櫻子さんに変化が生まれているのとは違うのかもしれないが。

原作は小説らしいので、読んでみようかなと思う。個人的に、アニメも良かったけれど、きっとこういった謎の多い美女とかいう設定は絵が無いほうが想像するのは楽しいからね。それにしても、あの「さあ、謎を解こうじゃないか」という決め台詞、良いのだけれど、なんか、急に差し込んだ感じがして何だかなと思ってしまった。こういうセリフの後にすっきり解決というのも気持ちが良いのだが、さらりと見ている中では違和感を感じてしまう。

総評としては中の上。さっくり楽しめる作品かなと。最近、こういう作品は貴重だなと思う。