全12話視聴完了。
ゴブリン可愛い。そしてそんなゴブリンがやられちゃうのエグイ。モンスターにもモンスターの生活や人格や人生なんかがあって、それはなんとなく単なる動物よりも人間的で、そんな奴やらモンスターであるという理由で殺し、強奪する。生きるため。これは命と命のやりとりなんだ。なんか、その辺が凄くリアルに描かれていた作品だった。
内容は、突如、赤い月が照らす地「グリムガル」に名前以外全てを忘れた12人の少年少女たち。彼らは生きるために「義勇兵団レッドムーン」入団し、義勇兵見習いとして魔物と戦うことを選ぶ。主人公ハルヒロはいち早く見込みのありそうなメンバーでパーティーを組んだレンジたちから取り残された残り物たちでマナトを中心に義勇兵としての職業に就きスキルを身に付け、何とか体裁を整えて冒険へ旅立った。
まさか、リーダーでまとめ役で落ち着いて頭の良くて優しいちょっと影があるけれど、いると安心なイケメンお兄さんマナトがあっさりと死ぬとは思わなかったよ。そして、目立たなくて普通の少年であるハルヒロが主人公とは思わなかったよ。お調子者で口が悪くて余計なことばかり言うランタが最後にめっちゃ格好良く感じるとも思わなかったし、其々、癖があるメンバーたちが其々考えて、問題がありそうでも本当はちゃんとそれなりに考えていて、人と関わるって難しいなとか。
ゲームの中のような世界に突如迷い込む。ただ戦ってメンバー同士喧嘩したりわかりあったり、そんなストーリーだと思って見ていると、絵が凄く綺麗で予想外にキャラクターの心情や行動を丁寧に描いてあり、めっちゃ面白かった。それ故に残酷だなとか目を背けたい場面も多かったが、それでも引き込まれてしまう。凄く面白かった。
個人的にマナトが死んで酒場でぐだっているハルヒロとランタとモグゾーに金貨を渡すレンジに金貨を突っ返し、それを最終話で和解する流れが凄く好き。
総評としては上の下。『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』『ソードアートオンライン』『オーバーロード』とはまた違ったファンタジー物。ちょっと内容は重たいけれど見返す価値あり。
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)
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