アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『甲鉄城のカバネリ』

全12話視聴完了。

面白かったよ。格好良かったよ。うん。絵もとても綺麗だったし。ちょっと和風な世界観、和風ファンタジーっていうのかな、個人的にそういうの好きだし。なんか、複雑そうなストーリーな感じなのに、凄くわかりやすかったし。うん。だけどさ。なんかさ。ちょっと古い感じっていうのかな。なんとも言えない時代遅れな格好良さを追求して外しちゃった感じ。あの、もう言ってしまうならば、OPのあのナレーションに全てが集約されている気がするよ。主人公の声で入る「キサマ!ヒトかカバネか!?どちらでもない。オレはカバネリだ!!」という台詞。もう、もう。最終回まできっちり入りましたね。それが全てな気がするよ。少し懐かしい感じの絵や物語り構成も全て意識されて作られたのだろうけれど、あのOPも含めね。全体的にくどい。OPも最初は暖かく観られるけれど、最終話近付くにつれて、もうわかったからって言いたくなった。

舞台は、世界中に産業革命の波が押し寄せ近世から近代に移る頃、突如として現れた噛んだ人間をウイルス感染させ同族に変える不死の怪物、カバネに覆い尽くされた。極東の島国、日ノ本では駅と呼ばれる砦を築き、その中に閉じこもることでなんとか生き延びていた。駅と駅の移動は装甲上記機関車、通称駿城のみで、互いの駅は各々の生産物を融通することでなんとか生活を保っていた。

物語りは、ある日、不思議な少女、無名を乗せた駿城の一つ甲鉄城が、顕金駅に将軍家のある幕府最大の要害、金剛郭に向かう途中に立ち寄る。その夜、カバネに乗っ取られた駿城が突入し、顕金駅は占領されてしまう。主人公である、かつてカバネによって妹を殺され、顕金駅で暮らす蒸気鍛冶の眼鏡の少年、生駒もカバネに噛まれるが、独自に開発したカバネウイルスの脳への侵食を止める器具を使い、カバネに噛まれたものの、カバネにはならず、かといって人間ではない、カバネリという存在になってしまう。

多くの犠牲を出しつつも、駅の住人は甲鉄城に避難し、生駒、無名らは人と共にカバネたちから脱出し、金剛郭を目指す旅に出る。始めは拒絶されていたカバネリ。次第に受け入れられる二人。生駒の友人でちょっと小太りな少年、逞生。顕金駅を治める総領の娘である菖蒲。菖蒲の身辺警護をする青年、来栖。

まぁ、道中色々あったり、最終的に無名が兄様と呼ぶ美馬の企みがあったりとか。

面白いし、ちゃんと惹き込まれる作りではあったけれど、細かいところ気にしちゃいけないなというアニメかなと思う。個人的には生駒と逞生の関係性が良かったなと。生駒、無名とか菖蒲さんとか色々フラグ立ててたけれど、最終的にはいつも眼鏡をかけて上げていた逞生。最後、死んでしまって、生駒も眼鏡がなくなって、なんか、切なすぎたよ。もう生駒はこれから眼鏡をかけることはないのだね。ちょっと泣いたよ。

総評としては中の中。絵は凄く綺麗。面白かっただけに色々気になった。