アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『終わりのセラフ』

全24話視聴完了。

吸血鬼に軍に鬼に、もう、色々詰め込み過ぎだろ。『白桜鬼』を始めて観た時と同じようなもやっと感。盛り沢山だよ。

何と言うか、主人公である吸血鬼都市から脱出し、家族を殺した吸血鬼を恨み撲滅するために日本帝鬼軍に入った百夜遊一朗を中心に、生き別れた同じ孤児院の家族で幼馴染の金髪イケメン、ミカエラが吸血鬼になって再会するだなんて。主人公を拾った日本帝鬼軍の中佐であり、部下を家族と大切にする、年上イケメン青年のグレンが何か企んでいるだなんて。主人公と同じ「月鬼ノ組」に属しよく喧嘩をする眼鏡短髪青年、君月土方とか。同じく、「月鬼ノ組」に属する可愛い系男子、早乙女与一とか。更に、主人公の黒鬼装備に宿る愛を嫌悪し欲望を好む鬼、阿朱羅丸とか。もう、かけ放題。どこをどう組み合わせても美味しいです、みたいな感じなのでボーイズ漫画かと思ったよ。寧ろ用意され過ぎていて萌なかったのだけれども。勿論、ヒロインのクールビューティーな柊シノアとか、女子キャラが決して影が薄いとか、いないとか、そういうこともないのだけれどね。

第1クールは完全に序章。第2クールになってようやく世界観やキャラクター、その関係性がわかるようになって楽しめる感じだった。

物語りとしてはまず、ある日突然、未知のウイルスにより世界は滅び、生き残ったのは子供だけであった。そして、その子供たちは地の底より現れた吸血鬼たちに支配された。遊一朗は家族同然の絆を持つミカエラや孤児たちと吸血鬼に血を捧げることで生きたきたが、家畜同然の生活から逃れるために外の世界へと脱出を図るも、外へ出られたのは遊一郎だけであった。それから四年後。日本帝鬼軍お吸血鬼残滅部隊「月鬼ノ組」に入隊した遊一郎は、新宿攻防戦にて吸血鬼に変貌したミカエラと再会を果たした。一方、グレンは一ヵ月後、吸血鬼の本隊が東京に攻めてくるとの情報に対して先手を打つため、名古屋に赴く命令を受ける。そして、貴族残滅作戦の火蓋が落とされる。

まぁ、最後は天使が出てきたり、「終わりのセラフ」と呼ばれる最大禁忌な研究が出てきたり、神がどうのとか、もう彼らは何と戦っているのか良くわからなくなってしまったよ。皆、思う所は色々あるよね。後は、まぁ、最後に愛は偉大だなとか。そんな感じで良いのかな。

あと、家族に固執する主人公が異様な気がしてならなかった。でも、絶望と争いと憎しみしかない世界で、最終的に信じられるのは家族と言う小さなコミュニティーだけって事なのかな。

続編作るのかな。ラストに海、浜辺、未来って、頑張るって、納得はできない。もう、行き着く先が見えなさ過ぎるよ。また、唐突に海に入る遊一郎が「雨が降って来たよ」と呟いて終わるのも、意味深過ぎて、もう全然終わらせる気とかありませんよねってなった。

総評としては中の中。