アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『少年メイド』

全12話視聴完了。

少年メイドなのにクーロ君じゃない。しかも一応ひらひらエプロンはしているものの、下はハーフパンツでスカートですらない。なんというか、もう、何一つ厭らしかったりもしないし、不健全でもない。なんなの。メイドで少年でしょ、なんて事。

まぁ、ゆるっとふわっと日常系アニメだったよ。唯一の肉親であった母親を亡くした小学生の小宮千尋。そんな彼に手を差し伸べたのは母親の弟である鷹取円だった。円の豪邸に連れて行かれた千尋であったが、そのゴミ屋敷、生活能力のなさに、得意の家事スキル、特に大好きな掃除をする代わりに住まわせて貰うと言う、働かざるもの食うべからずな精神の元、メイドとして生活することとなる。

まぁ、円はイケメンでお金持ちだし、千尋は異常なほど家事が完璧だしね、なんか、もう、リアリティはないよね。軽く観る分には、深く考えない分には問題なのだけれども、なんか、母親を亡くして学校へ普通に通う千尋君とか大丈夫なのかなとか。円の家に引き取られることになった千尋君、意外と近くで転校とかしなくて良かったね。そんなに近いのに今まで絶縁していたって、なんか、不自然だなとか。家事が得意で本人が望むからといって、全てをするのはお手伝いの粋を超えているし、なんか、児童虐待的な印象もなくはない。いや、現実的に難しくないですかとか。それに円の仕事が衣装デザイナーとのことだが、一人でやるには不自然だし、パソコンもミシンも製図する机すらないような部屋で服をさらりと作るとか無理だから。もう、考えたら負けだなというところが盛り沢山。ゆるっとふわっと観ている分には楽しかったけれどね。

後は、千尋が犬を拾って来るシーンが良かったかな。犬を飼いたいと希望する千尋が円に甘えている感じが良かったなと。少し早かった気もするが。それに、作中アイドル「有頂天ボーイズ」というキャラクターが出てくるのだが、なんか、必要だったか疑問。強引にアイドルが出て来たように思えた。でも円が制作したひらひらなお衣装はいい具合にダサくてアイドルっぽくて良かったなと。

総評としては中の下。個人的に、身寄りを亡くして働きながら、それでも明るく楽しく生活するって、なんとなく『かなめも』思い出したなと。こちらは新聞配達をしながらで、もうほんの少しだけ現実的で悲壮な感じだったけれど。

 

 

 

 

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