アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『Re:ゼロから始める異世界生活』

全25話視聴完了。

よく出来すぎていて、途中、観るのが本当にしんどかった。そんなこと初めてだよ。凄いよ。こんなに主人公の高感度が上下する作品、他に記憶にないわ。

物語りは、ニート異世界に行っちゃう系、今、流行のストーリー。コンビニからの帰り道に突如として異世界に召喚されてしまった、目付きが悪くて、座右の銘は「やるかやらないか迷ったらやらない」という怠惰な生活を送っていた菜月昴。彼は死ぬと時間を巻き戻して生き返るという「死に戻り」の能力を手に入れる。異世界で偶然に知り合った銀髪美少女のハーフエルフ、エミリアに恩返しをするため、笑顔を見るため、好きだから、彼は絶望に立ち向かい、運命に抗う。

死の描写がリアル。異世界で死がリアルだと最近だと『灰と幻想のグリムガル『灰と幻想のグリムガル』 - アニメ視聴否忘失録』かな。だけれど、仲間やゴブリンが死ぬのと違って、こちらは自分の死が迫ってくるので、観ていて息を飲む感じだった。ぞわっとするというか。死んでやり直して頑張るのも、死んで繰り返して絶望するのも、変に主人公に感情移入してしまって、第14話位から彼が一皮剥ける第19話までは本当に観るのが辛かった。それも第11話までのレムを救って、昴君凄いとなっていたから、余計に。まぁ、それまでも上がったり下がったり調子乗ったり、落ち込んだり、色々、感情を揺らしながらだっただけにね。さらに揺さぶられるだなんて思わなかったよ。その代わり、白鯨を倒してからは、もう、彼の高感度とすっきり具合は鰻昇りだったわけだけれども。

まぁ、色々と夢がつまった作品ではあったよね。主人公、無力とはあるけれども、異様に口が上手い。機転が利く。つまりかなり賢い。感情に忠実なようで、頑固なようで、凄く賢くて本当は素直。ニートなのにコミュ障じゃない。ニートだけれど、それは怠惰だから。でも愛されてる。やれば出来る子。頑張れる。そしてエミリアとか、レムとか、美少女の優しさに支えられている。まぁ、多くの人の理想だよね。特にレムとかどんな聖母だよ。凄いよ。彼女の愛は。そんな愛され方してみたいよ。

それと、個人的にヴィルヘルム・ヴァン・アストレアが格好良すぎてやばかった。奥さんとの回想とか泣かされたよ。昴君いくら頑張っても、感動とかなかったけれど、ヴィルヘルムさんの辺りはお涙要因と、ときめき成分だった。

なんだか周りではレムが人気だったけれども、自分はベアトリスが好きだった。凄く可愛かった。幼女の外見なのに変に歳をとっている感じとかツボだなと。

総評として上の下。もう一度観るかは悩むけれど、忘れられない作品だなと。