アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~』

ファーストシーズン全12話視聴完了。

12歳。オトナでもコドモでもない、コドナって、子供で良いと思う。寧ろ子供だろ。

物語りは、小学6年生の綾瀬花日×高尾優斗と蒼井結衣×桧山一の学園生活を中心に、12歳の淡い恋模様と友情を描いたセンチメンタルストーリー。

カップル。リア充。もう。高尾が、出来すぎていて。高尾の彼氏っぷりは人生二週目じゃないと無理だよ。最終話でしれっと花日ちゃんの帯結び直すとか、しれっと二人っきりになる所とか、スマート過ぎ。名前呼びをして欲しい花日ちゃんの気持ちを知っているのに、知らない振りして、その様子を楽しんでいる姿とか。必死な花日ちゃんの、読書感想カードをより多く書いた方が言うことを聞くというゲームに乗って、「薄い本を読むだなんて思いもしなかったんだね」とか、勝者の特権としてしれっと「綾瀬は俺に何をして欲しかったのかな」とか聞いちゃうあたり。しかもそれを教室でしている会話とか。ちょっと花日ちゃんが心愛ちゃんに踊らされて、ごちゃごちゃした時に高尾は笑顔だけどはっきりと「せっかく今日は夜まで一緒にいられるのに、綾瀬がそんな顔しちゃ嫌だな」「じゃあ、笑って」とか言っちゃうあたり。凄い台詞だよ。そもそも二人の付き合うきっかけのキスですら、もう、恋に恋する花日ちゃんを意識させるために高尾が仕掛けたとしか思えない。高尾が大人過ぎて、もう、ロリコンなんじゃ、、とか、二人は同級生のはずなのに疑ってしまうよ。高尾の中に30代イケメン大手商社マンが見える。

桧山だって年相応かちょっと大人びていると思うが、高尾と並ぶと幼いなと思ってしまう。いや、桧山もやる時はやる子ちゃんで格好良いのだけれどね。

もう一つの見所として、心愛ちゃんのあからさま過ぎる意地悪っぷりね。名前の王道ドキュンっぷりも凄いし服の柄も凄い。そして、音楽の時間、わざと女子は下手にリコーダーを吹こうよとか言い出して、花日ちゃんのせいにしたり。チャキで好きな人と写った写真を枕の下に入れて眠ると、夢で会えるというお呪いをする時に、花日ちゃんに心愛ちゃんと高尾が一緒にチェキに写るのを応援させたり。最終回で二人っきりになりたい花日ちゃんと高尾の邪魔をするために、クラスメイトをメールで呼んだり。黒い。黒過ぎるよ。こんなに意地悪で、なのに意外と回りに好かれている? 何故、嫌われないか不思議だよ。前半はぶりっこ可愛いキャラであった気もするが、最後はその黒さを隠さないようになっているし。寧ろ清々しい。

まぁ、そんな小学生の恋愛模様をにやにやして観ていたのだが、会話の端々に、「小4」の時の浴衣だから子供っぽいと思われるかなとか、プロフ帖を巡って色々あったりとか、小学生らしさが、遠い昔過ぎてはっとさせられたよ。そもそも奴らはリア充だから、例え自分が小学生でもその距離は変わらないのだが。

突っ込み所としては、アドバイザー役の友人、まりんちゃん。お団子の位置が前過ぎて不自然。それで大丈夫? おねぇが言っていたと、様々なアドバイスを花日ちゃんと結衣ちゃんにするのだが、まりんちゃん本人は彼氏はおらず、更に言うならばまりんちゃんのおねぇは何者なのだろうと。そんな恋愛に詳しいとか、どんなアバズレだよ。そもそも、おねぇは実在するのだろうか。まりんちゃんは二次元で手に入れた知識を披露する、腐の可能性まで見えて来て、このアニメ唯一の泣きそうな箇所。

総評としては中の上。個人的に凄く好き。きゅんきゅんするわー。『ミルモでぽん!』以来の衝撃だった。セカンドシーズンも始まり、目が離せない。

 

 

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