アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『三者三葉』

全12話視聴完了。

バイ。可愛い女の子がきゃっきゃうふふで油断していたら、皆、凄く、性格が悪い。見ていて清々しいほど、嫌な奴ばかり。誰一人として仲良くなれる自信がないよ。そもそも仲良くなる可能性も必要もないので、そんなのは杞憂でしかないのだが。それでも、彼女らと仮に万が一実際に会う機会があったら、その場はさらりと流せても、帰ってもやもや嫌な気持ちに悩まされる予感でいっぱいだよ。

物語りは、ゆるっとふわっと可愛い女の子のっきゃっきゃうふふな女子高生日常系アニメ。正し、癒し系では決してない。元お嬢様で父の会社が倒産した事により、現在は貧乏な一人暮らしのパンの耳が好きな西川葉子。元気で明るい、大食いで食べる事と作る事も好きな小田切双葉。三つ編み眼鏡の委員長キャラ、でもそれも計算な腹黒で、だけれど猫などの動物が大好きな葉山照。偶然に一緒にお昼を食べる事となった三人を中心に、ツンツンキャラの照にライバル心を持つ猫好きな西山芹奈。空気を読まずに一言ちょっと多い芹奈の仲良しの近藤亜沙子。更には葉子様の元執事でストーカー気質なイケメン本作2人しかいない男キャラ、山路充嗣。因みにもう一人は双葉のよく通っている食堂のおじさん。それに、元メイドで現在はケーキ屋を経営し、元主人である葉子様を始め、他の友人をバイトに雇ったりする、陰謀と策略が好きな年齢不詳の薗部篠。そんな個性的なキャラクターたちの日常劇、とのことだが、本当に、皆、性格悪すぎて、類友で集まったのかなと不安になる。深く考えて観ちゃいけない作品だった。

まぁ、OPにあるのだけれど、三人揃ったら文殊の知恵とか、きっとこれが普通の一般的な女子高生のスクールライフって、悪気もなく芹奈ちゃんの読んでいる本を双葉が取り上げてカバー外して皆の前で照が罵倒するとか、悪気もない感じでやっちゃうあたり。怖い。バンドやろうと双葉ちゃんが言い出して、廊下で西山コールで自作の歌を歌う事を強要するとか、ありえない。酷いなと。そんなんやられたら、泣いちゃうよ。本当に双葉ちゃんに悪意がないのか。芹奈ちゃんも大概な性格ではあるが、それにしても時折、芹奈ちゃんは苛められているような箇所が多数。更に、そんな芹奈ちゃんと仲良しな近藤さん。第8話で話すまで、この子だけは良い子だと思っていたのに。4人でのランチの会話が怖すぎる。こんなのが一般的な女子高生の学園生活とか、嫌だよ。もうちょっと夢見たいよ。

更に、第8話で照ちゃんと芹奈ちゃんが二人で「ふれあい動物園」に行く事になるのだが、その時の服装が異様にダサい。照ちゃんは昭和を引き摺ったオーバーオールのインナーとして何のデザインもないトレーナー。無地。芹奈ちゃんはくすんだオレンジ色のパーカーにカーキ色のタイトめスカート。いや、それって可愛くないでしょ。更に冒頭の照のおねえちゃんもウエストにピンクリボンなのに、上はシャツカラーの覗くネックラインに釦のある薄オレンジのトレーナーのようなトップスに、臙脂色の半端な丈のフレアースカート。おばちゃんと紙一重。他にも、第5話目の水色ボーダー白Tシャツを黄色いフレアースカートインで小物なしで合わせるとか。女子高生だよね。折角、絵が可愛らしいのに、私服が簿妙過ぎる。制服が可愛いのだけれどね。

個人的に好きだったのは、双葉ちゃんのランチが最初は調理パンたくさんだったのに、食パン一斤とか、お砂糖がけの大きなパンとか、段々、可笑しな方向に行ったこと。

それと、第一話の葉子様の絵がとても綺麗で、髪が揺れて、赤く染まる頬に、もう、それで完全に油断させられた。油断して観ると痛い目を見る。

総評としては中の下。同じ、女子高生三人組なら『笑う大天使』を読んで癒されたい。

 

 

笑う大天使 1 (白泉社文庫)

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