アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『装神少女まとい』

全12話+特別編視聴完了。

基本的に変形魔女っ子的な。変身後、服が消えてしまうため、常に服の算段を付けなければならない主人公が可愛かったかな。変身後は成長するのもクリーミーマミとかそんんな感じを思い出して好きだった。でも、決してただ可愛いだけでない魔法少女な雰囲気。魔法少女ではなく、退魔少女なのだが、まぁ、それはそれとて決して乗り気で戦っているわけではないのと、羞恥心と、父との関係性とか。結構、シリアスな感じだった。第11話で父が母を超次元に母を迎えに行く娘に「気を付けてな」と声をかけ、その背中を声を殺して泣きながら見送る姿は凄く良かったよ。泣いたね。

あらすじとしては、平凡で平和な生活を夢見る主人公の少女である皇まといは、纏創という神様を身に纏う凄い力を手に入れて退魔少女となる。この世界には24の次元が存在し、そこにいるナイツという悪霊っぽい人たちが3次元に来て色々と悪さをするので、まといのアルバイト先である「天万神社」の娘で巫女仲間の親友、草薙ゆま。ヴァチカン直下の秘密特務機関に所属し、日本に派遣されてきた金髪美少女、クゥちゃんことクラルス・トニトルスと共に退魔ガールズを結成。身に纏った神様の力で次々と事件を解決していた。また、生き別れになったまといの母は退魔少女の先輩であり、実は超次元に留まってこの世界をずっと守っていたのだが、3次元が大ピンチ。そこで退魔ガールズは皆で力を合わせ、超次元に送り出し、まといは母と再会する。その後、なんやかんやで世界は平和に。母を連れ帰れて、家族3人、ハッピーエンド。

見所としてはゆまちゃんの天真爛漫で常にハイテンション。幼い外見とは裏腹に、色々、悟った上でのその明るさと単純さ的なキャラクターがとても良かった。ゆまちゃんの一番好きな台詞は第7話の海に行く不自然に人のいない浜辺の水着回の夜の肝試しにて、ルシエラ先生との会話「人生を徹底的に楽しむ。それがゆまっちのモットーですから」「うん。それちゃんとやってる」というのが凄く好き。でもって、まといちゃんを友人として思う姿とか、本当に良かった。特にまといちゃんしか超次元に行けない。選ばれた物という神社での会話に反発するシーンとか凄く良かった。また、第9話の展望台に閉じ込められたまといちゃんと伸吾くんを救うため、茶釜みたいに変身してクゥちゃんに吹っ飛ばされる姿はコミカルで可愛かった。

もう一つの見所としては、まといちゃんは母と生き別れ、父方の祖父母の家に長年預けられていたため、父親の事を「伸吾くん」と呼ぶ歪さ。妙にエロティックに感じるのは自分だけだろうか。本当に親子なのか。まといは記憶を失った母親で、娘というのは仮の記憶なのではとか邪推しちゃったよ。もう、ここで薄い本1冊分は堅いね。

総評としては中の中。最後に総集編やってくれるの良いね。色々思い返せて途中に流れるよりちゃんと観るなと。