アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『マジきゅんっ!ルネッサンス』

全13話視聴完了。

こりゃぁ、マジきゅんだわ。きゅんきゅんするわ。最近、増え過ぎたイケメンパラダイスなアニメの中で久々にキャラをきちんと判別可能で、記憶に残る感じだった。そして乙女系で重要な主人公ちゃんへの好感度が個人的に凄く良かった。『アイカツ』的可愛らしさがあり、皆、頑張る子をちゃんと応援する。やっかみや意地悪な事など何一つない。純粋で真っ直ぐ。いきなり現れて、あんな学園のイケメンたちに囲まれた主人公ちゃんが嫉妬の対象になったりしない。笑顔で頑張る彼女を応援する。そしてイケメンたちも惚れる理由がわかるくらい、人たらし。良い意味でね。下心がなく目の前の事に一生懸命で。素敵な友達もできて。なんだかほんわりした。

だからこそ、ラストの主人公ちゃんの全てを否定して眠り姫になってしまうこのアニメの山場的な感じのストーリーが、何と言うか、主人公ちゃん母親もみんなも否定してしまって、なんだか周りが見えていなかったのかな。愛されていることに気付かない鈍感さは自己中心な状態の現れだったのかな。愛されて当然的な。でもって、あの皆を応援するのは結局自己満足でしかなかったのかなとか、思ってしまい、最後の最後で凄く残念だった。一気に、この子、どうなのかなとか思い始めてしまい。最終的に星フェス大成功で終われば良かったのにと思わずにはいられなかったよ。

ストーリーとしては、芸術が魔法になる世界。人々を感動させる魔法芸術の使い手、アルティスタはショービジネスなどの世界で活躍している。アルティスタの卵たちが集まる私立星ノ森魔法芸術高校を舞台に、前代未聞の転入を果たした愛ヶ咲小花ちゃん。一流のアルティスタであった亡き母を目指し、面影を追い、生け花、頑張る。

そんな小花ちゃん、転校早々、文化祭「星ノ森サマーフェスタ」の実行委員に選ばれた。いきなり王子で歌の天才一条寺帝歌くんと仲良くなれそうになったのに「お前は敵だ」とか言われちゃったのに、一緒に星フェス委員となるも、他のメンバーは誰も来ておらず、皆を委員会に参加させなければ認めないみたいな。でもって第2話で登場したのは、孤高の書道家、墨ノ宮葵くん。猫背。イケメンなのに、猫背でもそもそ喋る。もう、書以外に興味がなくて、只管、字に向き合っていた。埃まみれの部屋でずっと一人で書道をしているも、小花ちゃんがそんな葵くんを応戦するために部屋を綺麗に掃除して、綺麗になった窓を前に「明るい光」とか言っちゃって、そりゃそうだろと小さく突っ込んでしまったり。更に、最後、小花ちゃんと手を繋いで字をみていて、もう、攻略完了という感じ。早い。凄いね小花ちゃん。そんな感じで次々と様々な芸術を専攻する6人の男の子たちを攻略していくのかなと思ったら、第3話は小花ちゃんは生徒の前で魔法芸術を披露するデモンストレイションをすることとなるが、上手くアルテの光を出せない彼女。最終的に誰かを応援する気持ちだかなんだかに気付き、一気に開花する彼女の才能。それに見せられて委員会に参加を始めた、セクシーバスケとかセクシーダンサーな庵條瑠依先輩に、包容力と優しさを持った後輩のチェロリストの響奏音くん。2人が参加し、その後、なんやかんや小花ちゃんの魅力に釣られて、更に新進気鋭の画家でマイペースな後輩、土筆もねくん。彼の面倒をみていた従兄弟の、彫刻家を目指していたけれど、実はその才能はお菓子作りだった元気なムードメーカーのお兄さん、帯脇凛太郎先輩が参加し全員勢揃い。でもって星フェス大成功。アートセッションで歌っている横で字を書いたり、絵を描いたり、ダンスをしたり、チェロを弾いたり、お花を生けたり、お菓子を作ったり。んん? もうよくわからないが、単なるアイドルとは一味違うぜという感じ。凄かった。意味がわからなかった。まぁ、歌とか音楽が入れば全て大丈夫になるね。音楽って凄い。更に、一条寺家との因縁も解消できて、もう、ハッピーエンド。それで良かったのに。面白かったよ。良かったよ。だから、なんでこそから委員会を部活みたいにしちゃうかな。内輪受けみたいな舞台作ったり、小花ちゃん眠っちゃったり。イケメン個別告白とかはゲームしているみたいで面白くはあったけれどもね、保健室かな、ベッド脇でのアートセッションは異様だったよ。それってどうなのと。最後の最後で残念だった。

OPの「落ちるのが恋なのに、心は天に昇ってく」という歌詞が、なんだか彼ら6人にしっくりきたなと。もう彼らは本当に恋していたなと。その点は良かった。ちゃんと主人公ちゃんと向き合って、きちんと工程を踏んで恋に落ちていたなと。それは観ていて面白かったなと。

総評としては中の中。きゅんきゅんマジきゅんだったよ。本当だよ。