アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『Occultic;Nine』

全12話視聴完了。

主人公の乗り突っ込みの独り言のような説明のようなテンポの良い長台詞。嗚呼、これは上手くその世界感に入り込めないときついな。それが第1話を観た感想だった。タイトルに「オカルト」と入り、もう、幽霊? 超能力? 宇宙人? まぁ、連想するのはその辺り。だが、もう、全てが予想の斜め上を行っていた。最終話まで無意識に先を予測して見ていた自分が馬鹿らしい程、常に「何それ!?」と思わせてくれた。画面に釘付け。面白かった。まぁ、これから下はネタバレ多いので、これから観ようと思っている方は要注意なのですが。

吉祥寺を舞台にし、主人公の少年はオカルトまとめサイト「キリキリバサラ」の運営をしているニート神と名乗る学生、我聞悠太。学生なのにニートとか、もう、いきなりそんな自己紹介でスタートされ、いや、学生だろうと、個人的には受け入れられないと勝思うも、その軽薄なキャラクター。まとめサイト運営で、アフィリエイトで一攫千金狙い。もう、働かずに悠々自適生活を夢見ている。そのまとめサイトも世にオカルトと呼べれていることを「バッサリと斬り斬りしちゃう!」という感じ。もう、その自己紹介の一言に安易な感じが滲み出ていて良かった。

まぁ、そんな我聞君には何故か使い魔を名乗る爆乳ちゃんがいたり。兎に角、乳がでかいハイテンション不思議ちゃんな美少女、りょーたすこと、成沢稜歌。更にネットに人気の萌系女子高生占い師、相川実優羽ちゃんなんて美少女2人目がいたり。そんなメンバーでお姉系マスター、イズミンこと和泉公平に生温かく見守れながら、うだうだ過ごしているカフェ・ブルゥムーン。しかし、そんな我聞にりょーたすはオカルト肯定派な科学者としてテレビなどで有名な橋上教授にインタビューをしてくるよう嗾ける。物語がそこから動き出した。

更に、ハモニカ横丁で黒魔術代行を行うゴシック少女、紅ノ亜里亜。それに憑く自称悪魔の謎の男、日下部。橋上教授の息子であるリアリストの眼鏡少年、橋上サライ。オカルト雑誌「ムムー」のリア充系編集者、澄風壱桐子。童顔で残念系オタクなコスプレ刑事、森塚。同人エロ漫画を描く西園梨々花。現役女子高生FBI捜査官、鬼崎あすな。そんな濃い感じな様々な人々と知り合い、交差する人生。

我聞は、インタビューに行った教授の研究室で橋上教授の死体に出くわし、ラジオから聞こえる謎の女の声に従い、パニックになりながらも。その歯を抜く。そしてその歯は鍵になっていた。

橋上教授の残したCODEというダイイングメッセージ。井の頭公演の池で256人の水死体が発見される事件。世間を騒がせるオカルトブーム。コトリバコという呪いの箱。我聞の父が発明したスカイセンサーから聞こえる謎の声。大規模実験を行う謎の秘密結社武蔵野メディカルグループ、MMG。「小さな違和感の数々が、やがて想像を絶する大事件へと発展していく。」

まさか井の頭公園の池でそんなに死体が。それが集団催眠的自殺とか。でもって主人公も、その周りの中心人物の殆どが死んでいるとか。魂の周波数とか。我聞が特別な存在だったとか。最終的に我聞が世界を、吉祥寺を救う。全てが予想外だよ。凄いよ。ここまで先が読めない作品は滅多にないよ。面白かったよ。凄かった。

総評としては中の上。面白過ぎて一気に観てしまった。

 

 

Occultic;Nine1 -オカルティック・ナイン- (オーバーラップ文庫)

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