アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『夏目友人帳 伍』

全11話視聴完了。

流石に第5シリーズともなると安定しているね。作品自体というよりも、観ている自分自身がこんな作品ってわかっている安心感が。まぁ、第1話の回想というか、お馴染みの人物紹介というか、主人公がこういう感じだよみたいなのは第1シリーズから見ていると若干うんざりという感じではあるのだが、ちょっと前作との間が開いて忘れていた所を思い出すには丁度良いし、いきなりこのシリーズから視聴開始したとしてもわかりやすい入りであるので優しいなと思う。作品も凄く優しいので、そんな所がほっこりするというか。安定して面白い。

ストーリーとしては、幼い頃両親と死別し、親戚を盥回しにされてきた少年、夏目貴志。彼は妖怪を見ることができ、祖母レイコの遺した遺産「友人帳」を継ぐこととなる。自称用心棒のニャンコ先生と共に、友人帳に名を縛られた妖怪たちに名前を返す日々を送る。

虚言癖があり薄気味悪いと忌み嫌われ、居場所のない不運な子供時代を過ごした夏目。しかし、子供のない夫婦2人きりの藤原夫婦に引き取られ、段々と、様々な妖怪や人と繋がり、絆を深めていく。増えてしまった大切なものたち。夏目は勇気を出し、途惑いながらも次の関係へと踏み出していく。

夏目もいつの間にか友達も増え、祓い屋の知り合いとかできちゃって、藤原夫婦とも段々と距離が縮んだ感じ。なんだかほっとするね。妖怪と人間というだけでもなく、人間同士でも、色々な思惑とか、考え方や時間の流れの違いがありつつも、それを否定しない夏目のキャラクターは本当に好感が持てる。

伍では個人的に第10話「塔子と滋」の回がなんだか凄くじんわりきたよ。優しさの中に夏目は来たんだなと。塔子さんが好きなのかな。烏とお友達になったり、若そうなのにちぐはぐな割烹着をいつも着ていて、ちょっと不思議ちゃんな感じが良いよね。幸薄そう。でも幸せそうな感じ。あまり他にこういうキャラクター知らないなという珍しい感じ。

総評としては中の中。安定安心。いつも見始めるまで『百鬼夜行抄』とこんがらがる。

 

 

夏目友人帳 コミック 1-20巻セット (花とゆめCOMICS)

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