アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『刀剣乱舞-花丸-』

全12話視聴完了。

どうやら1年以上、限られた絵だけで満足していた方々は、もう、絵が動いているというだけで大変なことらしい。我が家にいる刀剣女子はシャンパンを片手に、上等な日本酒を用意して、毎回、視聴を心待ちにしていた。そして毎週日曜日の夜は宴であった。彼女のにやけ顔を見る度に、週末の終わりを実感した。だが、まぁ、落ち着いてアニメを視聴したい自分としては一足遅れた今の時期に改めて一気に視聴を完了させたのだが。

ストーリーとしては、過去に実在した刀の擬人化、イケメン化。時は西暦2205年。歴史改変を目論む歴史修正主義者による、過去への攻撃が始まった。歴史を守る使命を与えられた「審神者(さにわ)」によって励起された最強の付喪神「刀剣男子」による「とある本丸」を舞台にした「花丸」な日々の物語り。

まぁ、原作がゲームで、艦コレ(『艦隊これくしょん-艦これ-』 - アニメ視聴否忘失録)みたいな感じでキャラたくさんでどうしようもない感じになるのかなと、不安であったが、どうやら本当に日常ほんわか物であり、登場キャラクターは多いものも、きちんと紹介がなされているため、とても見易かった。

また、ストーリーとしてもまったく何もないというわけでもなく、平穏な日常に主軸を置きつつも、新撰組沖田総司の刀であった大和守安定の心情が現在の主である審神者との狭間で揺れる様を最終的に盛り上がりの物語と持って行ったりと、単純にほんわかゆるっとだけで終わらなかった。見応えもあったなと。特に第11話のラストの大和守安定のEDはつい画面に見入ってしまった。時折、第7話のブランコのサイズとか突っ込み所はあったものの、良く出来ていたのではないかと思う。ゲームを知らなくても充分楽しめる内容であったと思う。

個人的に加州清光が好きだなと。「可愛くないと主人に愛されないよ」とマネキュアを塗るシーンと、色々あって、大和守安定に同じ台詞を言いながら直した髪留めを渡すシーン。そこに微妙に心情の変化があるような、ないような。そんな深読みをさせてくる辺りにきゅんときた。

色々素敵イケメンパラダイス。良かったね。ゲーム、あまりやらないけれど、ちょっと楽しそうだなと。年末に我が家の刀剣女子が三味線がと苦しんでいる姿を見なかったのなら、やっていたかもしれない。

総評としては中の中。