アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『クラシカロイド』

全25話視聴完了。

ソシャゲとかメディアミックとか絡まずに擬人化(?というか、イケメンカ化されないということを考えさせられる出来上がり。

面白かったよ。音楽、あの名曲なだけあって凄く格好良かったし。あの名曲らに歌詞を付けるという傍若無人っぷりにも関わらず、悪くなかった。が、何故かいまいち華が足りないというか、爽快感がないというか。音楽良くて、絵も動きも良くて、何故なのか不思議。ヒロインも個人的に嫌いではないのだけれど、ヒロイン感も女子高生感もほとんどなかったと思う。

トーリーとしては、音楽が盛んな地方都市で、祖母との思い出の詰まった、嘗ては舞踏会も行われていた大きなパイプオルガンのある屋敷を一人守る女子高生、音羽歌苗。それに、お屋敷に居座る幼馴染の残念少年、神楽奏助。歌苗の父は科学者であり、借金を作り、各地を逃げ回っていた。そこに、父の作ったクラシカロイドと呼ばれる、有名音楽家のアンドロイドだった。ベートベンこと、ベトさん。モーツアルトこと、モツさん。彼らがタクトを振ると、どこからともなく「あの名曲」が聞こえ、ムジークと呼ばれる不思議な超常現象が起きる。そして、さらにショパンに、女体化したリスト。シューベルト。でもって、少女化しアイドルとして活躍するチャイコフスキーに、バダジェフスカ。巨大音楽会社「アルケー社」の影の支配者として君臨するバッハ。星が降ったり、巨大ロボが現れたり、世界をバッハに支配させようという輩がおり、世界がバッハ化しそうになったり、宇宙人が現れたり、もう、どたばた大騒ぎな日々。クラシカロイドに秘められた謎に、音楽の有用性。音楽って素晴らしいな。そんな物語り。

とんでも展開だよね。第12話で「マス」になるとかわけわからなかったよ。でもって、もう、24話目でUFOが空に現れた瞬間、これ以上、どうするのかなと。宇宙人まで出されて、無茶苦茶だね。無茶苦茶過ぎていっそ最終話は清々しくもあったけれど。

毎週流れるあの名曲は名曲なだけあって良かったよ。『運命』はやっぱりインパクトあるなとか。まさかショパンがラップとか想像もしなかったし。この曲ってバッハだったんだ。良いなぁ、とか改めて。音楽の授業をまじめに受けてこず、さしてクラシックもという自分には、改めてこれがベートベンの曲なんだな。これがモーツアルトの曲なんだなと、自然に再確認させられて良かったわ。普段、耳にする曲でも有名クラシックとか、意識することないからね。

個人的にはベトさんと歌苗のちょっと恋愛的要素の噛み合わない感じが好きだった。第11話に、第19話。おっさんと少女の組み合わせが好きだだけかもしれないが、おっさん少女なチャイコのバッハらぶな感じとか。恋愛要素が無茶苦茶で成立しないのに、ある感じが好き。これもおっさんと少女だわ。

総評としては中の中。個人的に25は長くて、きっついわぁ、と思いながらさらりと楽しんでいる自分がいた。地味に歌詞とか編集とか歌とか、豪華。有名な人は有名なだけあるなと思った。