アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』

全12話視聴完了。

もう、悲しいに向かってお話が作られており、最終的に「Scarborough Fair」をヒロインが命懸けて戦う所に流すとか、泣くしかないじゃないか。

「いつまでも一緒にいるよと誓った。誓えたことが幸せだった。いつまでも一緒にいるよと誓った。誓えたことが安らぎだった。この人の事が好きだなと思った。こいつのことが大切だと思った。思えたことが幸せだった。思えたことが喜びだった。幸せにしてやるよと言って貰えた。幸せにしてやるよと言ってやれた。言って貰えたことが幸せだった。言えたことで満たされたいた。こんなにもたくさんの幸せをあの人にわけて貰えた。こんなにも色々なものをこいつから受け取っていた。なのに俺は。だからきっと、今の私は誰が何と言おうと、世界一幸せな女の子だ」CMでも、最終回でも、こんなこと言われたら、悲しいしかないよ。

正体不明の獣たちに蹂躙され、人間を含む多くの種族が滅ぼされた地上。生き残った種族は浮遊大陸群と呼ばれる空飛ぶ群島の上に逃れ、暮らしていた。地上が滅びる前の戦いで石化し、500年後の空の上で目覚めた唯一の人間、ヴィレム・クメシュ。守りたかったものが守れず、自分一人だけ生き残ってしまった絶望から世捨て人のような生活を送っていた。しかし、ある日、水色の髪の少女、クトリと出会う。そして、その後、友人の勧めで始めた兵器管理の仕事の中、クトリを含む、ある少女たちと出会った。少女たちは妖精兵という、聖剣を振るい獣の脅威から浮遊大陸群を守るべく戦場に送られる、使い捨ての兵器であった。

女子供が、自分のも他人のも、死を恐れない。ただ、無邪気に戦う。とか、もう、悲しすぎる。悲しいの押し売りと予感ばかり。クトリがキスして欲しいとか、記憶を段々となくしているのとか、自我を保てなくなるのとか。主人公のことを君と呼び続けるのとかも。ヴィルムも、彼は彼で自己犠牲の精神が強過ぎて、嗚呼、過去にも色々あって、となってしまう。

上手く乗れれば凄く感動できたのだろうなと。最終的に大怪我をして並んで治療中のノフトとラーントルクが上手くまとめてはくれたけれど、それでもやりきれなさが残った。これは最後の最後に赤子を出されても、どうにもならないよ。

ただ、この作品、アニメよりも原作の方が面白いかもしれない。導入としての、キャラクター認識や愛着という点でアニメを見て、原作読むのが良いかなと思う作品だった。

総評としては中の中。