アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ACCA13区監察課』

全12話視聴完了。

禁煙してから1年ちょい。昨年の5月に禁煙外来に行き、飲み薬が合わずに途中で通院は辞めたのだが、禁煙は続いている。あんなに煙草を愛していたというのに、自分本気偉いわと。だから煙草を吸うキャラクター要注意なのだよ。ルパンもだけれど。何かを口に銜えて火を点けたいのだよ。面白いのに、個人的に、本当に辛いアニメだった。

原作、オノナツメさん。特にBL漫画がさらりとしたグレー色的な読み心地で良い作家さんで好きだったので、前情報なしで第1話を見て、この感じは見覚えあるぞと。だけれど、何と言うか、個人的にこの作家さんに彩度を落としたイメージがあったので、主人公のジーンの金髪が鮮やか、全体的に色彩豊かな感じで、個人的に好む独特な影がなく、さっくり見易いアニメになったなと思う。入り組んだファンタジー王国でのクーデター、政治問題という題材にも関わらず、わかりやすかったのは画面のすっきりした雰囲気が一役買っていたのではなかろうかと。

また、舞台になっているドーワー王国という架空の世界では、13の自治区からなっており、警察、消防、医療など国民生活を守る民間組織・ACCA。その監察課は各自治区の業務の視察をする監察課副課長であるジーンという青年が主人公であり、各地を回っているのだが、その世界感がどれも違って異国の雰囲気が見ていて面白いなと。そして、もう一つ、食パンにスイーツが、本当に物語の食べ物という素敵さを醸し出していた。煙草とスイーツとか、魅惑的でしょと。でもって、ジーンの親友であり監視役のニーノの異常なストーカー的距離感。良かった。

最終的なジーンとその天真爛漫で可愛らしい妹のロッタの出生の秘密に、その二人を取り巻く年配者たち。皆が食えない奴という感じで、行われるはずだったクーデターとACCAの存続と王国の平和に忠誠を誓う、そう来たかという落ち。皆、信用ならないようで、誰も凄く悪い人はいないのって、見ていて楽しい。爽快だった。

特に印象的だったというシーンはないものの、全体として安定して楽しめる上に、最後すっきり。そんなアニメだった。原作、読みたいな。絶対、好きだわ。良かった。

総評としては中の上。

 

TVアニメ『ACCA13区監察課』背景美術画集

TVアニメ『ACCA13区監察課』背景美術画集

 
リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)

リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)

 
クマとインテリ (EDGE COMIX)

クマとインテリ (EDGE COMIX)