アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『サクラクエスト』

全25話視聴完了。

最後、泣くね。仕方ないよ。珍しくリアルタイムで毎週見ていたためか、一気に見るよりキャラクターに愛着が沸いたわ。最後、成長した由乃ちゃんが次の街に旅立つ姿に、嗚呼、それはそれで素敵な生き方だよね。そして、友達が出来て、其々の道を見付けて、応援し合えるとか、素敵過ぎる。大人になってそんなこと出来ちゃうとか、本当に素敵だよ。最後と、鈴原さんが亡くなった時、二回、泣いたわ。

花咲くいろは』『SHIROBAKO(『SHIROBAKO』 - アニメ視聴否忘失録)』に続く、P.A.WORKSの「お仕事シリーズ第3弾」とのことで、東京で漠然とした特別なお仕事に憧れて就職活動をしていた木春由乃は以前アルバイトをしていた派遣事務所からの以来で田舎町「間野山」の地方活性化町興しのため、バブルの遺産「チュパカブラ王国」の国王を務める事になる。そんなこんなの普通じゃないお仕事生活。

間野山観光協会のおっとり地元大好きお姉さん、四ノ宮しおり。元女優で一度は夢破れて地元に戻ってきた緑川真希ちゃん。商店街会長の孫である織部凛々子。田舎暮らしに憧れて東京から引っ越して来たWEBデザイナーの香月早苗。そんな5人の田舎に似合わない若い女性を中心に、観光協会会長の嘗ては若者で馬鹿者な門田丑松に、凛々子の祖母で商店街会長の厳しいけれどつぶらな瞳の千登勢さん。バスの運転手の高見沢さんを始めとする間野山青年会の人たち。謎の外国人サンダルさん。喫茶店を営む2児の母、アンジェリカさん。発明家のドク。などなど、魅力的な人々に、間野山という土地。

地方の過疎化という問題に、お饅頭売りから始まり、映画の撮影場所になったり、お見合いツアーをしてみたり、ゆるきゃらグランプリに、C級グルメを作ってみたり、地元テレビ局から「町興しガールズ」として密着取材を受けてみたり、劇団を作ってみたり、廃校痕を利用しようとしてみたり、お祭りを復活させてみたり。取り合えず、地方活性化町興しで思い付くこと全てやってみたみたいな。そして、それぞれの成長に繋がっているみたいな。

間野山、あるなら聖地巡礼したい。思わずそう思ってしまうくらい、間野山という土地を詳細に魅力的に描いていたなと。そして、キャラクターと同じように、その舞台に愛着が沸いたなと。

個人的に凄く好きだったのは、早苗ちゃん。他の子よりちょっと大人な感じで、東京に疲れ、田舎暮らしに憧れて古民家を借りて一人暮らしをするものの、虫が苦手で引き篭もり。なのに素敵田舎暮らしのブログを書いている姿。凄く好感が持てた。そして由乃ちゃんたちと一緒に暮らすシェアハウスとか、良かったねと。

もう一つ、謎の外国人サンダルさん。彼はアーティストなのかな。間野山で出会った曽祖父母というルーツを持つ金髪青年。片言風の話し口はナレーション担当で、前半はこの人何者だろう。モブ、ではないよね。ナレーションを担当するほど重要な役なのだろうかと。だが、回を増すごとにその自由で優しい生き方に魅了される。職務質問を受けても派出所でどくだみ茶でティータイム。絵を描いて、何処にでも現れて、良いなと。

サンダルと言えば、第四話の間野山彫刻の木彫りのサンダル。良いなと。木製で手彫りのサンダルとか魅力的だったよ。

それと最後まで思っていたのは、チュパカブラってインドネシアの方の謎生物だと思っていて、日本だったらツチノコじゃないかと。チュパカブラって口にした時の口触りが個人的に気に入っており、時折、口にしていたのだけれども、こういった形でその言葉を聞くとは思っておらず、繰り返し聞くと普通になってしまって、なんだか、少しだけ寂しかった。

総評としては中の中。間野山行ってみたい。そしてバブルの遺産って結構好きなので、王国がなくなったのは残念でならない。

 

サクラクエスト (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

サクラクエスト (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)