アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『はじめてのギャル』

全10話視聴完了。

表層のイメージに固執した上滑りしたラブコメ

ギャル×非リア少年の付き合っちゃったラブコメとのことですが、主人公の男子高校生、羽柴ジュンイチ君が普通にもてていてハーレム。DTを恥というのが共通認識で物語が進んでいくのだけれども、高校生で童貞とかそんなに特殊なことではなかろうよと。それをDTという一つのキャラクター性として取り出たされても、と、こっちは良い大人なのでそう思わざる得ないのですよ。更に、ギャルは貞操観念ゆるゆる。すぐヤれるとかいう妄想を押し付けて、羽柴君はクラスメイトの巨乳でギャルな八女ゆかなに土下座告白するというか、させられるとか、気持ち悪い。更に言うならば、それを強要した羽柴君の友達とか、本当に友達かなと。教室でエロ本を読むことと、彼女のできないことは繋がっていると思う。でもって羽柴君、虐められていない? と思うような事も多々あり、羽柴君は付き合う人を選んだら良いと思う。寧ろ羽柴君がもてている所を見ると、アニメの絵ではわかりにくいけれど実はイケメンで優しくてモテ素質があるのを邪魔しているのではなかろうかと深読みするレベル。でもって友人の一人は確実に本物の言動をするロリコン犯罪者だし。Yesロリータ!Noタッチ!! ですよ。あれはちょっと触れていますよ。例えロリコンでも笑いに消化できればキャラクターとして成立するのだろうけれど、あれは消化不良。無理。面白くもなんともない。最終話の豹変とか、本当にご都合主義で何も笑えない。引くレベル。ただ、第7話のバイト回にて学童のバイトを決める稔君。「ひょっとしたら幼稚園児の妹とかいるかもしれないよね」と言っているのは未来のロリータを見据えたマジ物やと、本当、なんとも言えない。

ギャルをモチーフにするならば、ギャルファッションは好きなんだけれど、それで誤解されちゃう。でもこのファッションを変えるつもりはない。位まではせめて踏み込んで欲しかった。ギャルである必要性が何処にもない。ギャルはヤれる。そんなイメージを物語のスタートとしただけでだよね。寧ろ、今時ギャルって減ってきていると思うのよ。清楚系ブームにナチュラル系ブームに、ファッションの多様化でギャルの立ち居地って変わったよね。所謂露出の無駄に多いギャルファッションって今やアムラー世代のおっさんのイメージする架空の存在ではなかろうかと思ってしまう。

同じ可愛いギャルなら、『おしえて!ギャル子ちゃん(『おしえて!ギャル子ちゃん』 - アニメ視聴否忘失録)』が上手く描いていたなと。見た目は派手だけど実は良い子で身持ちが固いギャップ萌えで。同じテーマだと思うのだけれどな。

 

それと、非リアのDTキャラなのに、友達も、高校生夏の旅行、皆でバイトして、海。とかリア充でしょ。リア充以外何者でもないよ。設定矛盾しているよ。意味がわからない。中途半端。

と、まぁ、全体的に眉を顰めつつの視聴をしていたのだけれども、最後、ちょっとわかったのは主人公も妄想萌えの自己意識の塊で駄目な奴ということと、駄目男が好きな女は一定数いるよという、物語なのだなということ。

総評としては下の上。色々書いたけれど、絵は可愛かった。ヒロインのピンクグラデ金髪は凄く可愛いかった。