アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『妖怪アパートの幽雅な日常』

全26怪視聴完了。

久々に不愉快だなと思いながら、視聴中断しようか悩みつつの最終回だった。何と言うか、ご都合主義の展開に設定に、こういう結論に持って行くためにキャラクターを作っているという感じが終始あり、それがまた上から目線の説教臭さな拭えない。主人公の成長のために、必要以上に他のキャラクターを貶めたりとか、それって主人公に好感が持てて初めて成立するのだと思う。BL的要素投入のために幼馴染キャラに教師に、それも強引さを感じざる得なくって、もう、本当に何でこんなに不愉快。苛々するなと思いつつ、最後まで見てしまったのだろう。いや、最後まで見ないと文句は言えないと思っているからなのだけれども。アニメは、正直、最悪だった。特に絵や構成が良いということもなく。だけれどもアニメになるほど人気の作品なのだから、原作はきっと面白いのかもしれない。小説ならあの80年代風というか、微妙に古い女性キャラクターの絵も気にならないだろうし。特にヒロインの茶髪に頭の上のポニーテイルとか。

ストーリーとしては、両親を亡くし、親戚の家でも馴染めず、入学を機に一人暮らしを決意いた稲葉夕士君。偶然、見付けた格安アパート「寿荘」。そこは妖怪、幽霊、人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だった。彼らとの奇妙な共同生活の中で、成長する夕士君。そして自身の能力に気付き魔導師としての修行を始める。

メインは妖怪ではなく、夕士君とその周りの人々との関わりという感じで、正直、妖怪アパートは特殊ではあるけれども、それが決してストーリーの軸というわけではなかった。タイトルにある通り、日常というものが中心だったのだろうなと。

個人的に絶えがたかったのは、青木先生という他者の話しを聞かず自らの正論で正義を振りかざす女教師の違和感と、英会話クラブの後輩で周りと上手くやれない山本の存在。最終的にここが一番の問題になって最終回かなと思ったが、結果、何も解決せずもやもやしか残らず。言いようのない気持ち悪さが残った。それが狙いなのかもしれないが、そんなの、物語として成立していないだろうと。

少し楽しめたのは、アパートの賄いさんという手だけの存在で、料理の得意なるり子さん。ごはん、酒のつまみが中心だったけれども、凄く美味しそうだったな。ただ、サンマに炊き込みご飯を合わせる感覚はわからない。サンマには白米がベストであると思う。

総評としては下の上。私には合わなかった。

 

妖怪アパートの幽雅な日常 Blu-ray BOX Vol.1(セル)

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妖怪アパートの幽雅な日常 文庫 1〜10巻セット (講談社文庫)

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