アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ベルセルク』

バレラ24話視聴完了。

映画の3部作も見ておらず。漫画は友人に借りて3巻くらいまでは読んだような気もするが、定かではなく。アニメ第1作目の『剣風伝奇ベルセルク』も冒頭は見た記憶があるな。まぁ、そんな曖昧な、グリフィスというイケメンと良い意味での筋肉馬鹿なガッツ、そして色黒美少女キャスカというキャラがいたな。そして人の顔をした木の実みたいな石のような、そんなアイテムがあったな。一時期、レイプどうのの話題になったよね。それ以上の知識もなく、見始めた。

話しの途中からいきなり始まって、まだまだお話しの途中。面白いのだけれども、それを覚悟してみないと、本当にわけがわからないので、注意が必要だった。

全体の印象は、兎に角、暗い。妖精が出てきたり、死霊みたいのが出てきたり、天使に悪魔に、ファンタジー世界のようなのだが、世界感が掴めず。まるで誰かの悪夢を見せられているような。画面もストーリーも滅茶苦茶暗い。

前半の12話までは夜がずっと明けないのかと思い、凄く怖かった。いや、作中にも朝も昼も確かにあったのだが、それでもずっと夜が続いているような。生も死も性交も信仰も、グロテスクが強調して描かれている。特に聖地アルビオン。塔の周りには難民が溢れ、大地は荒れ、穏やかな人の営みとは無縁のような生活。そんな場所でも人は生きるけれども、やはり救いは必要で、それが信仰だったり。尤も、神様も曖昧で。そんな中に、力ですべてを捻じ伏せるガッツは異質で魅力的だったなと。登場するだけで、嗚呼、ヤバイ。格好良いとなる。筋肉は正義だよと。

キャスカと復讐のみで動いているようなガッツさん。ただ、激戦を終えた後半13話以降では、第一話でガッツに助けられた妖精の他に、ガッツの技を盗もうとする少年イソドロ、新たに敵であったはずのファルネーゼと従者セルピコという仲間が加わって、更に魔女見習いのシルーケとそのお目付け役のイバレラと、相変わらず心は開かずとも段々と丸くなっていくガッツさんは魅力的だったわ。特に最終話の法王庁教圏の鎮守府ヴリタニスの酒場のガッツさんは相変わらずすぐに暴力に訴えるのは変わらないはずなのに、なんか、凄く優しくなっていて、良かった。

3Dアニメだったのだが、凄く画面も綺麗で、音楽も格好良くて、物語はまだまだ続くのだろうけれども、続編、作って欲しいなと。この物語は何処に行くのだろう。

総評としては中の上。漫画、きちんと読もうと改めて思ったよ。凄く怖いけれど、魅力的。

 

Ash Crow - 平沢進 ベルセルク サウンドトラック集

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