アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『つうかあ』

全12話視聴完了。

女子高生がサイドカーレーシングを題材としたレーシングニーラーというサイドカー付きバイクをベースに開発された、右側のドライバーと左側の派千ジャーがペアとなり、跪く姿勢で乗る協議用バイクで、三宅島で「女子高校レーシングニーラー全国大会」で優勝を目指しつつきゃっきゃうふふなアニメ。

多分、レーシングニーラーは架空のモータースポーツなのだろうけれども、レース解説に重ねて競技についての説明が所々で入るので、見やすかった。ただ、かなり操縦に危険を伴うため、単に可愛い凄いとかではなく、命がけ前提で、こんな競技をする女子高生とか並みの神経じゃやってけないだろう。そりゃぁ、個性豊かな選手が集まるよ。とか、大人の介入が少なくて二次元感がするねとか。そんな印象を受けた。

ストーリー構成としては「女子高校レーシングニーラー全国大会」兼「世界大会予選」がありますよ。その舞台は、三宅島に選手たちが集まりました。大会に向けてマシン調整をしています。という段階で、各話で其々のチームペアの紹介みたいな感じで其々の問題と解決みたいな小さな話しの積み重ねで、嗚呼、キャラアニメなのだなと。全体のストーリーよりもキャラクターに重心が置かれていた。

個人的に印象的だったのは筑波女子高等学校の他の人には礼儀正しいお嬢さんなのだが、ペアの相手である鈴木なぎさには女王様で我侭な村田いずみ。だけれどSMな関係性ってMが握っていて、SってサービスのSだねという関係性。そんな二人に対して、ペアの関係性はそれぞれというの良かった。

もう一つ、面白かったのは兵庫県立多可女学園の男装の麗人、片倉まお。素敵お姉さまな井関ひとみ。このペアのマイペースさとラブラブな独特な世界感。各話の間に挟まる二人のラジオのようなやりとり。面白かった。

様々なキャラクターに焦点を当ててはいるものの、やはり主人公チームというものが存在しており、レースの舞台となる三宅女子高等学校の二人。宮田ゆりと目黒めぐみ。本当は仲が良い幼馴染であったものの、好みが良く似た二人は同じコーチを好きになり、それで仲違い。どちらも我が強くて、譲らず、他人の迷惑を考えない感じ。コーチに対しても告白するでもなく、互いの思いだけが暴走。多分、個人的にこの二人がまったく好きになれなかったのだと思う。最終的に拳と拳というのは嫌いではないけれども。コーチもコーチでこんなあからさまな二人の思いに気付くことなく、平然と婚約者である一流選手である彼女を紹介したり。いや、知っていた所で関係ないのかもしれないけれども。大切なレースの前に精神的ケアとか一切考えないのだなと。そして、レース前日の夜、ゆりとめぐみは、偶然に婚約者であるベティ・バーチャルに出会い、女子高生らしい好奇心と厚かましさで二人の馴れ初めを聞いて。自分から質問したにも関わらず、鈍感でマシンのことしか考えないコーチの悪口を言い、まぁ、色々な思いがあるのはわかるが、なんて性格悪いのだろうと思ったよ。でもって当然怒る婚約者。でも婚約者も良い大人で一流のレーサーなのだから、絶対許さないではなく、もっと余裕見せたら良いのにと。そこから夜の勝負に、嗚呼、大切な大会の前日に馬鹿じゃなかろうかと思わずにはいられない展開。そりゃぁ、大会で事故起こすよ。こんな二人が優勝とか、ちょっと見ていて何もすっきりしないわ。でもって婚約者と喧嘩するコーチと、また振り出しに戻る二人とか。何も面白くなかった。なんだかなという最終回だったよ。男どうのでこの競技をやっている楽しさとか意味とか見失うような性格のキャラクターが主人公で強いとか、多分、無理。もっと誠実なのが好きだ。

総評としては中の下。

 

つうかあ (1) (MFC)

つうかあ (1) (MFC)