アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

全24話+プレイバック特番2本視聴完了。

凄く好みだった。ヒロインのビジュアル。ピンクロングストレートパッツンな髪型。目尻の赤いライン。そしてあの強気な口調のままらなさ。一見、天真爛漫なのに、すぐにその顔も曇る。鬼という設定も良い。いきなり濃厚なキッス。もう夢中になったよ。

更に、ロボットの女性的なデザイン。足首の絞まったヒール型のロボって良いよね。『STAR DRIVER輝きのタクト』のタウバーンを見て、こんなロボットもありなのだなと。ごついガンダム的な物だけではないのだなと知り、それで今回のストレリチアのラインは個人的に凄く好きだなと。尤も、ロボットに関しては色々なことを吹っ飛ばして、男女ペアになり、四つんばいになった女子の尻から操縦桿が出ているのを男子が操るって、衝撃的だよね。エロいとかじゃなくて、もう、兎に角、何? これ?? 的な驚きがあった。

ストーリーとしてはSF未来系ファンタジーなのかな。荒廃した大地。人類は移動要塞年プランテーションを建設し、マグマ燃料をくみ上げ無尽蔵に使い、文明を謳歌していた。その中に作られたミストルティン、通称トリカゴ。その中で外の世界を知らず、にただ戦うために生かされた、戦うことだけが自らの存在を証明すると信じるコドモたち。主人公はかつて神童と呼ばれた少年、ヒロ。フランクスに乗れない彼の前に現れたゼロツーと呼ばれる謎の少女。彼女はキョリューの血を引く、ゼロツーの額からは二本のツノが栄え、彼女と乗ると3回目で死ぬという。「ボクのダーリンにならない」と、差し出された手。「今から君はボクのダーリンだ」と掴んだ手。「見つけたよ、ボクのダーリン」と、運命の再開。二人の過去と、愛しあう未来。更に、コドモたちの思春期に、隠された大人たち、人類の秘密。叫竜を全滅させる最終作戦と、コドモたちの自立から成長。でもって生まれる新たな命。一方、鬼であることを選んだヒロとゼロツーは敵であるVIRMを倒すため宇宙に飛び立つ。

ロボット戦闘物ではあるのだけれども、終始、ヒロとゼロツーの恋愛物語りでもあったなと。愛し合う二人、次々訪れる過酷な運命とすれ違いと。そしてそういうのを全て吹っ飛ばすラブパワー的な。二人で声を大にして愛を語らいながら戦うのは凄く見ていて気持ちが良かった。第6話「ダーリン・イン・ザ・フランクス」の戦いが最初だったかな。そして第15話「比翼の鳥」での叫び。それから最終話「わたしを離さないで」の最後の戦闘。二人にとって戦うという行為が二人を一つにする愛の行為なのかなと。見ていて爽快感のある戦闘で目が離せなかった。多分、それが鬼になるという選択と、人類との分かれ目だったのかな。とか、かってな憶測。最後に巨大化したゼロツーがロボでその中にヒロがいてとか、『最終兵器彼女』を思い出したよ。なんか、凄かった。

印象的だったのは日常パートでの二人。第2話「繋がるということ」でゼロツーがトリカゴでの朝食に乱入する場面。蜂蜜なのか黄金色のシロップで肉を貪り、ヒロを誘惑する姿。更に、第8話「男の子×女の子」での男女間での喧嘩を楽しんでいる姿とか、凄く可愛かった。

また、ヒロとゼロツーが鬼としての物語りだとしたら、第7話「流星モラトリアム」で海でのバカンス。ココロちゃんが見付けた子供の作り方の本。そこが人類の物語のスタートだったのだなと。ミツルとココロの結婚式。ココロの妊娠と、出産。地球に残り、自給自足の道を選び、新たな人類の可能性を守ろうとする彼ら。

面白かったな。凄く面白かった。勢いがあって、一気に見られた作品だった。

総評として上の下。

 

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独りとヒトリ

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