アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『かくりよの宿飯』

26話視聴完了。

言葉悪いが、ビッチ感ヤバい。主人公の次々と男を誑しこんでいく感じ、ナチュラルに甘える感じが、もうビッチっぽい。でもって俺様なSキャラで登場した鬼もあっという間に爪を切られ、どころかツノまで折られたんじゃないかと。

ストーリーは、あやかしが見え、あやかしの住む隠世と人間の世界を行き来した自由人であった、今は亡き祖父を持ち、自身もあやかしを見ることができる女子大生の津場木葵。彼女は、ある日、隠世の老舗宿「天神屋」の大旦那である鬼神に攫われる。そこで葵は祖父が残した借金のかたとして嫁入りをすることを告げられる。しかし、それに納得がいかなかった葵は、その婚姻を断り、起死回生の策として、祖父から習った料理の腕を生かし、天神屋で働いて借金を返そうと目論むが。

なんだろう。予兆はあった。冒頭から、自立して借金を返すと息巻いた葵さん。だけれども、結局は宿の敷地内にある使われていない東屋にて料理屋を開店して、それで稼ごうということなのだけれども、その東屋の家賃は。料理の材料費は。とか、色々、考えが足りないというか、スルーというか。完全に大旦那様の囲われですよねみたいな。と言うか、鬼、チョロ過ぎやしませんかと。最初の威勢は何処へ行ったのだろう。何時から、第七話 の「大旦那様と雨散歩。」が決定的ではあったかな。鬼の急変に途惑ったもの。いや、最初から甘くはあったけれども。

そもそも、威勢が良いだけで、みんなに守られている。それをよしとしているのが、どうも個人的に物語りに求める主人公像ではなく、上手く受け入れられなかった。考えなしの行動で第三話「かくりよの都におでかけしました。」でまた攫われて、第八話「九尾の若旦那とお買い物。 」でも。その後も2クール目では天神屋の好敵手宿である「折尾屋」へと連れて行かれて。まぁ、そっちはそっちでずっと葵の横にいた狐の銀次さん攻略スタートではあるのだけれども。

なんか、イケメン。美味しい物。ちょっと不思議な世界感。好きな物が揃っているはずなのに、なんとなくニアピンというか、微妙に違うというか。全体的に雑といいますか。鬼にはもっと鬼らしくしていて欲しかった。二人の距離が縮まるのとか、もうちょい丁寧に描かれていれば、もっと違ったのかなとか。銀次さんと葵の距離感とか、そっちルートもあるよみたいなはらはらする流れがあっても良さそうなのに、常に鬼の過保護な保護下での行動であったり。いや、そもそも葵が鬼に囲われているのか思っていたが、寧ろ囲っていたのは葵なのではなかろうか。全てを尻に敷いて、鬼も狐も天狗も、まぁ、それ程のやり手でなければ、大きなお宿の若女将なんて務まらないよな。うん。なんとなく納得はいった。

あと、追加するならば、本当に個人的好みの問題なのだけれども、料理が微妙だった。統一性がないというか、キーになるはずなのに、なんか、絵も微妙だし。いまいち唾を飲み込むに至らなかった。残念だ。

総評としては中の下。面白いと思ってはいなかったのに、何故か毎週リアタイで追い掛けてしまっていた不思議。多分、これ、本で読んだ方が楽しめた気がする。

 

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あやかしお宿に嫁入りします。
 
かくりよの宿飯 一 [Blu-ray]

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