アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

全13話視聴完了。

泣くよ。泣くしかないよ。こんな物語り。その上、流石、京アニさんですよ。滅茶苦茶美しい。絵が綺麗。とても良く動く。情報量が多過ぎて、第1話は観ていて忙し過ぎて息を付く暇もなかったよ。凄い。

感情を持たない、戦争によって戦う人形だった少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。戦火の中で、大切な人、少佐から告げられた愛という言葉の意味を探していた。戦争が終り、彼女は誰かの想いを言葉にして届ける手紙の代筆屋、通称ドールとなる。ドールとなった彼女は、戦争で生き延びたたった一人の兄への手紙。街で同じドールとして働き出した娘からの両親への手紙。王族同士の婚姻でありながらも飾らない二人の想いを綴った恋文。父から亡くなった娘への物語という手紙。もうすぐ亡くなる母から未来ある娘への手紙。戦場から送る最後の残された者たちへの手紙。それらを綴ることにより、感情を持たなかったはずのヴァイオレットが愛を知るまでの物語り。

いや、泣くよ。泣くしかないでしょう。こんな物語り。滅茶苦茶良かった。特に第7話からはラスト5分は号泣する準備はできているか状態。死を絡めてこられたら、もう、駄目だって。こっちは歳のせいか涙腺ゆるっゆるなのに。最も、個人的には第5話が一番好きではあった。恋文のやりとり。ロマンス。

完全な短編作品ではなく、短編が集まって全体を構成している作品って見易くて好き。まぁ、物凄くこの短編が良くできすぎていたので、全体がちょっと霞んだというか。いや、この短編があってこその全体ではあったのだけれども、戦争が終っても個人の中で戦争を終えられない人がいて、それでも平和って良いよね、生きようよ、という。身も蓋もないまとめ。

蛇足ではあるが、最近、山田参助先生の『あれよ星屑』という漫画を一気読みしたのだが、そのラストを明文化したのが第12話の汽車の上でのやりとりで、なんだかうまく気持ちをすっきりさせて貰った。両方、最高に面白い作品で、偶然の不思議なタイミングだった。

あのヴァイオレットのスカートがぶわっとなってのアクションシーンは美しかったなと思う。

総評としては上の中。映画という物は苦手なのだが、観に行きたいと思う。

 

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