アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『盾の勇者の成り上がり』

全25話視聴完了。

なんでどして異世界転生、転移物って中毒性があるのだろう。一定期間摂取しないと、それを欲している自分がいる。そして最近は、異世界行ってチートハーレム。その最たる所が『異世界はスマートフォンとともに。http://sobraniepinks.hatenablog.com/entry/2017/10/25/012450』だったのかな。竜宮城が楽しくて、地上に帰るなんて考えもしなかった。という物だけでなく、それぞれの趣向を凝らした設定の物が出て来て、ますます目が離せないなと。

この『盾の勇者の成り上がり』の特筆すべき点は、タイトルにある通りの成り上がりストーリー。勇者として召喚されたにも関わらずの不遇の境遇に遭い、人間不信になりつつも、努力で実力を付け、誤解を解き、良き仲間に恵まれ、そして異世界での生活が帰る前提でいた状態から、異世界で生きる決心をするということではないかなと思う。

主人公である平凡な温いオタク大学生であった岩谷尚文は、世界に混沌をもたらす災い「波」を振り払うために、剣、槍、弓、盾をまとう四聖勇者の一人「盾の勇者」として召喚さる。異世界転生物のラノベ大好き尚文は、異世界ハーレム大冒険を期待して旅立つものの、仲間になったはずの実はお姫様の女騎士マルティにより全財産と装備を奪い取られ、強姦魔に仕立て上げられてしまう。冤罪により人間不信に陥った尚文は、盾の勇者の特性として盾以外の装備ができず、努力によりレベル上げをするも、ソロでの活動に限界を感じ、奴隷のけも耳少女ラフタリアを購入し、波に立ち向かおうとする。そして、次第に解けていく誤解や、人間不信や、諸々。ラフタリアの存在によって救われる感じに、更にチョコボ的な鳥で少女にもなれるフィーロとの出会いに、次第に構成されていくハーレム。そして波と、他の世界の勇者との戦い。

色々、物語り構成として杜撰な面はありつつも、急に受けた自分に非がない不遇の状態のどんでん返しって、見ていて気持ち良いよね。でもって、すぐ側には常に自分を理解し愛してくれる可愛い少女。そしてそのどんでん返しも、主人公の努力という正当で正直な物によってなされるから尚更。多分、この物語の楽しむべきポイントがそこに終結されているのではないかなと思う。だからこそ、何処にこの物語の結末を持ってくるのか楽しみなようであり、不安でもあり。完結はしていないので、俺たちの戦いはまだまだ続く状態。最終話まで観ても、尚文が一皮剥けたなで、世界を救うという問題は、特にすっきり終わりはしないよね。続きを期待しつつも、ここで終わりにした方が楽しかったで終れるのではないかという思いもあり。

個人的に思ったのは、尚文は異世界を救ったら元の世界に戻るつもりでいたのだが、いつかは帰りたいみたいな。だけれども、異世界でこんな目にあって、人間的に擦れて拗らせてしまったら、元の世界に戻っても同じようには生きられない気がするなと。そんなことをぼんやり思いながら見ていた。

総評としては中の上。25話あると見応えがあって良いね。

 

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