アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『賢者の孫』

全12話視聴完了。

異世界転生物。異世界転生って、現代日本で生きた時間プラス、異世界で産まれ育った時間が、その転生者の精神的年齢になるのではないかなと思う。実際、『幼女戦記(『幼女戦記』 - アニメ視聴否忘失録)』のターニャなんかは冷酷なエリートサラリーマンの記憶を持つ幼女としてその記憶と知識と才を生かして生活している。『ナイツ&マジック(『ナイツ&マジック』 - アニメ視聴否忘失録)』でも主人公は元ロボットオタクであり、転生先で愛らしいショタっ子の外見でありながら、その知識や情熱をもって巨大ロボットを操縦したりする。だが、この『賢者の孫』の主人公、シンは20代の元サラリーマンで交通事故をきっかけに赤ん坊として異世界し、その後、賢者と呼ばれる男に拾われ育てられ、15歳になった辺りで物語りは進むのだが、そのシンに30代半ばの精神年齢や、大人らしらが一切見られない。強いて上げるならば、ちょっと落ち着いているかな位。更に言うならば、前世の記憶によって魔法のイメージする力と賢者から教わった魔法で規格外の強さを持つ、所謂、チートなのだけれども、異世界から来たからのみでそうなったわけではなく賢者に育てられたということが加わってチートになった。英才教育の賜物と言うのか。相性がよかったからというか。重要なのは、前世で特別な何かは一切なかった主人公が異世界ではチートという点。

そんな主人公、シン。森の奥で暮らしていたため、世間知らずであり、常識を学ぶ為にアールスハイト高等魔法学校に入学することになるのだけれども。なんだろう。彼は王様を親戚か何かと勘違いしていたり、で、あまり権力というものに物怖じしないのだけれども、個人的にその口の利き方という物も、子供らしい無遠慮さが見え、転生者というのにやや違和感を感じた。

まぁ、色々思う所はありつつも、やはりチートな強さで圧倒するって、見ていて安心安全爽快だよね。それに尽きるよね。でもって、今作はハーレムではなく、シシリーというヒロインと良い感じにラブラブお付き合いをするのも好感が持てた。

個人的に面白かったのは、そのシシリーに対する、シンを育てた老女、導師メリダの姑感。シシリーとの出会いではシシリーを容赦なく試し、2人の関係を逐一チェックし、なんだろう。その過保護な感じが、自身が偉人であり、チート少年を育てた者ということと上手く噛み合わず、滑稽で面白かった。

まぁ、最終回はまったく最終回ではなく、俺たちの戦いはまだまだ続くのだけれどもね。元教師で領主で色々あって悪に落ちた褐色白髪青年のオリバーもまだまだ企んでいるしね。皆で世界を回って、1度行った場所ならば何度でも行き来できるゲートを開けるようにしようとかね。ドラゴンボールみたいに空を飛んで、もう色々無茶苦茶。

総評としては中の下。

 

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世間知らず、王都に立つ

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