アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『シュタインズ・ゲート ゼロ』

23話視聴完了。SPは見逃したぽい。『シュタインズ・ゲート』続編なのだが、放送時2011年。大分昔のような、最近のような。8年前って自分は何をしていたのだろう。若かった気もするし、何も変わっていないような気もする。間にゲームも劇場版もあったらしいのだが、漠然と覚えている本作主人公、岡部倫太郎はとても過酷な運命に翻弄され、偉く大変な経験をしたなと。タイムリープを繰り返した反動で歳を重ねる設定か否かは把握していないのだが、苦労は人を老けさせるよねと思った覚えがある。そして、『シュタインズ・ゲート ゼロ』の視聴を終えて、すっきりするはずだったのだが、なんだろう。岡部倫太郎は更なる苦労を重ねて、何となく良い風に終わった雰囲気は出してはいたものの、特に遥か時空の彼方に飛ばされたまゆしーと鈴羽を迎えに行ったシーンとか感動的な感じではあった、けれども、結局はシュタインズゲートはなんだかわかならいままではあったし、解決はしていなかった。良く言えばゲームの序章。普通に思ったのは、ゲームの宣伝。23話、あの重苦しい作品を観て、最後はゲームに続くって、全く報われなかった。

ストーリーとしてはタイムトラベルSF物。主人公は中二爆発痛い系男子大学生、岡部倫太郎。彼はいくつもの世界線を巡り、大切な人々を守ろうと足掻いてきた。その果てに、紅莉栖かまゆりかという存在の選択。苦悩と煩悶の末、紅莉栖と出会わないまま死ぬという選択をする。その結果、真面目に大学に出席し、平凡な日常に埋没し、「世界線の改変は、人間が手を出していい領域ではない」と、運命への介入を否定し、「鳳凰院凶真」すら封印した。そんな中、出会ったレスキネン教授と、比屋定真帆。そして紅莉栖の記憶を元に作られた人工知能アマデウス」。

岡部倫太郎は終始疲れていて、病んでいて、個人的になんだか相変わらずストーリーは小難しくて、いや、自分がSFの類が苦手なのもあるのだけれども、そんな感じで進んで行くのに、まったく息を吐く場所がなくて、とてもしんどい作品だった。良く出来てはいたし、面白くもあったけれども、常に重たい。だから、観ていてとても疲れた。長編であるから尚更。そして『ゼロ』での岡部倫太郎は鳳凰院凶真だった片鱗がほぼなく、最後の最後で見せた姿に、嗚呼、こんなキャラだった。そして自分は別に彼に魅力をまったく感じておらず、彼だから大丈夫などと思うこともなく、最後の最後の歴史、神に対する大逆転劇を爽快な気分で観るには、共感もなく、好感度も低かった。ただ、面白いのだろうなと思ってはいたので、残念でならない。この作品を楽しみきれなかった気がする。

総評として中の中。疲れた。音楽だけが爽快で格好良い。

 

https://youtu.be/IVVihb4-cHo

シュタインズ・ゲート ゼロ Vol.1 [Blu-ray]

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