全24話視聴完了。
観ている間は夢中だった。主人公の2人の歌に涙があふれて、嗚呼、なんて素敵な物語なのだろうと。本当に頭の中に2人の少女が生きていた。一時の、夢のような作品。とても面白かった。凄く面白かった。
だけれども、ストーリーを反芻すると、音楽を愛する家出少女チューズデイと孤児だった少女キャロルが出会って、キャロルアンドチューズデイというユニット組んで、デビューして。そこまでが前半。後半は政治的問題でアーティストの自由が奪われるようになり、それに反発した主人公たちがライブをする。とても単純な物で、音楽もとても良かったのだけれども、ストーリーの中に組み込まれた一つなので、アニメの中で聞く音楽と、その後、CDで聞いた音楽だと印象が変わってしまう。
何が良かったと説明できない。全体としてよくできたアニメで、面白かったのは確かなのだけれども、何がそんなに自分を惹きつけたのかわからなくなった。
チューズデイ可愛かった。前髪パッツンが好き。チューズデイという名前ぽくない名前のキャラクターが好き。キャロルの住んでいた家が恰好良かった。理想。主人公と、そのライバルのアンジェラだけでなく、ちょい出のアーティストたちの音楽も聞き入ってしまうくらい良かった。特にデビューをかけたオーディション番組は画面から目が離せなかったな。個人的にマーメイド・シスターズの曲、好きだった。細々とはあるけれども、圧倒的に全体としての完成度が高く、トータルで良いからこれがと言えないのか何がと言えない理由かもしれない。
なんだか24話ってとても長いのだけれども、映画を見終えたかのような印象だった。完成度の高いアニメだなと思う。
総評として上の中。