アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『はたらく魔王さま!』

全13話視聴完了。2013年放送で7年前の作品だけれども、全く古さを感じない。が、ここ7年で景気が悪くなっているのかなと漠然と思った。当たり前の些細な日常のリアルな生活感は、現実はリンクするなと。

異世界転移物だけれども、異世界から、異世界の人物が現実世界に転移してしまう、良く見る異世界転移と逆パターン。

ストーリーは、異世界エンテ・イスラで勇者に敗れた魔王サタンが現代日本の東京に転移する所から始まる。真奥貞夫としてフリーターとしてチェーンのハンバーガーショップで社員を目指して働く魔王サタン。そして魔王の側近のアルシエルこと芦屋四郎。魔王を追いかけて異世界から来て遊佐恵美を名乗り、テレアポとして働く勇者エミリア。更に、真奥にラブなバイト先の後輩のJK佐々木千穂。のちにやって来た問題児的少年、悪魔大元帥ルシフェルこと漆原半蔵。魔王城の隣の部屋に越してきたやや天然少女で、エンテ・イスラの高位聖職者クレスティア・ベルこと鎌月鈴乃。魔王も勇者も抹殺しようとする天使サリエル

世界征服や世界平和という壮大な話しではなく、魔力やらなんやらが封じられ、日本経済の荒波にもまれながらささやかな日常を守るとうことが物語の主軸だった。

最終話は、ルシフェルがわかりやすい詐欺に引っかかって買った羽毛布団や浄水器やらをクーリングオフする所で終わる。

全ての物語りが壮大である必要もなく、壮大な物語も小さな日常の積み重ねの上に成り立っているので、そういうの大事だよね。

印象的だったのは、エミリアの住む笹塚の部屋は何だかお家賃が高そうだったことと、魔王の部屋が住みやすそうでちょっと良いなと思ったこと。一人だったらあんな間取りが良いなと。ただ、3人は狭いよ。それと、比較的イケメン6畳一間共同生活にも関わらず、BL的ときめきが全くなかったのが、寧ろ良かった。

総評として中の上。

 

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「魔王、笹塚に立つ」

「魔王、笹塚に立つ」

  • メディア: Prime Video
 
はたらく魔王さま!(1) (電撃コミックス)

はたらく魔王さま!(1) (電撃コミックス)

 

『100万の命の上に俺は立っている』

全12話視聴完了。

なろう系かと思ったら、原作はマガジンの漫画だったんだね。一見、異世界行っちゃいう系アニメ。チートと言うよりも、ゲーム脳な主人公が自身のゲームの経験と知識を生かした合理的考えに基づく努力による結果の力。

放送初回、ちょっとトラブって録画できていなかったのだが、イラスト屋で全部作ったらしく、翌日にちゃんとした放送をしたおかげで、見逃さずにすんだ。そしてイラスト屋さんバージョンはYouTubeで視聴できたのだけれども、当たり前のことだけれども、絵は大事だなと思った。

ストーリーは、何処か自分や世界を俯瞰して見がちな、自身の考え方が中二病的ということも自覚した上で、単独行動を好む人間嫌いで世界に絶望しがちな少年、四谷くん。彼はある日突然にゲームじみた異世界に転送させられる。そこですでにプレイヤーとして召喚させられていた、クラスのヒロイン的読モで聡明な新堂衣宇、虚弱で臆病な自分を変えたいと望む箱崎紅末と共に、謎のゲームマスターを名乗る全裸の男に一方的に命をかけたクエストをクリアするように言われる。一つのクエストをクリアするごとに仲間が増える。4人目の勇者は、女子向けソシャゲを好む腐女子的で配信者で長い物に巻かれがちな時舘由香。最終的にクエストをクリアしなければドラゴンによって東京が滅ぼされることを知った彼ら。そして、クエストのクリア報酬として一つの質問が許され、次第に明らかになる世界の秘密。

完結はしていない。4回目のクエストをクリアして元の世界に戻り、5人目のプレイヤーと接触したところで終わる。とても続きの気になるところで終わっており、続きは7月らしい。四谷くんが単純に世界を救うだとか、己の持つ独自の命の価値やら、その辺が一筋縄でいかない感じが、これから物語がどう動くのか気になる。これって最終的にプレイヤー10人とか大所帯になるのかな。全然想像できない。第2期が楽しみ。

あと、ネタバレ。世界がバーチャルではなく、元の世界の平行世界で実在する。そこで人を殺したという重みに思い悩む四谷くんが早々に折り合いを付けたのが個人的に面白かった。この作品のキャラクター、自分に、世界と自分にへのそれぞれの折り合いの付け方というのが見どころなのかなと思った。

総評としては中の中。来年の7月、どうなっているか全然想像できない日々だけれども、取り合えず第2期が楽しみ。

 

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第1話 勇者失格

第1話 勇者失格

  • メディア: Prime Video
 

 

『極主夫道』※ドラマ

ドラマ全10話視聴完了。

原作が大変面白かったので、ドラマ化と聞き、あまり実写は好まないが、津田健次郎さんのPVもとても良かったので、楽しみにしていたのだけれども、第1話からはっきり言って不快で良く最後まで観たなと我ながら思った。

ストーリーは、不死身の龍と呼ばれた元ヤクザの主夫の日常系コメディ。

前時代的な茶番と、安易なドラマオリジナル設定とストーリー構成。ただ、役者さんの演技って凄いなと思った。役によってこんなにも変わって、この大げさなパフォーマンスもキャラクターとして消化させてくれるのかと。最近、ドラマ尽いていたので余計になんでこんな役者さん凄いのにこんなことになってしまったのかと思わずにはいられなかった。

まず、龍は龍で良かった。子持ち設定も良い。ただ、郊外の一軒家で、キッチンがやたらとお洒落。素敵なお家。明らかに生活水準が上がっている。いくらパートナーである美久さんがデザイナーであっても、キャラクターと合わな過ぎでわと。そして、美久さんはきっとキャリアウーマンでお仕事バリバリする系なのだと思っていたけれども、家にやたらといるし、時間がありすぎでわと。ホワイトにしても、いつ働いているのだろうかと。現実感がなさ過ぎる。その上、第1話からバーゲンのシーンの今時そんなんないだろう、何だそれ的状況。面白くもない。そして主夫を主人公にしておきながら、家=女的な発言がちょいちょいあって、なんなの、これ的な。コメディだし、フィクションだから、全てがリアルでなくて良いのだけれども、無理に良い話し風にしようとしたり、原作になかった美久の子持ち設定から龍との出会いから、もう、全てが余計。挙句、最終回の娘の葵ちゃんの親子の絆を試す虚言誘拐とか。後は、最後に咳をして肺の病気の疑惑があるにも関わらず、マスクもせずに医者に至近距離で掴みかかって大声を出すとか、今、駄目だろう。いや、今の時世をフィクションに反映させる必要は全くないけれども、今でなくても駄目過ぎるだろう。そして今だから更によろしくなくて。もう、最後の最後でまだこんな嫌な気持ちにさせるのかと。

印象的だったのは第8話のスイーツカフェ回。カフェ店員さんのコスチュームがとても可愛かった。美久さんが着たの、めっちゃ可愛い。でもって甘味王福田さんの刺繍の入った割烹着も凄く好き。ただ、ストーリーは相変わらず破綻していたけれども。今時、商店街に人気のお店ができて、地元のお店を潰す潰されるどうのというのまだあるのだろうか。一緒に盛り上げていこうというのが主流だと思うのだけれども。そもそもスイーツ店か1件できたからと、他が全部潰れるとか、違和感しかない。

このドラマ、雅君のお衣装とか、ちょいちょい良かったのだよね。ストーリーは本当に良くなかったけれど。

個人的に好きだったのは、虎二郎のキャラクター。あんな感じなのに、どこか可愛くて、なんか、癖になる。そして姉御も恰好良かった。キャラクターはともかく、稲森 いずみさんの長身で着こなすお着物と演技が素敵だった。

ドラマがあまりに不愉快で、漫画の評価もいつの間にか無意識に下がった状態で新刊を読んだのだけれども、漫画の方はちゃんと凄く面白かった上に、画力もあるし、構成も素晴らしいし、漫画の『極主夫道』は素晴らしいなと思った。そしてアニメはどうなるのだろう。不安しかない。

 

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極主夫道 1巻: バンチコミックス

極主夫道 1巻: バンチコミックス

 

 

『インフィニット・デンドログラム』

全13話視聴完了。

ゲーム没入型のややチート物。『ソードアートオンライン(『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』 - アニメ視聴否忘失録)』とか『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』 - アニメ視聴否忘失録)』みたいな。

舞台は、プレイヤーによって無限のパターン進化を辿る独自システムを持つダイブ型VRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)Infinite Dendrogram。大学入学を期に東京で一人暮らしを始めた主人公の青年、レイ・スターリングこと、椋鳥玲二。彼は兄に誘われてゲームを始め、兄と合流し、初心者にはちょっと難しいクエストをクリアする。その縁から初心者にも関わらず聖騎士という上級職に就き、ゴス系美少女エンブリオのネメシスと共にゲームをプレイすることとなる。

多分、物語りの肝としてゲーム中のキャラの命の捉え方。ゲームと現実の差への認識の問題とか、そういのがあるのだろうが、表層がごちゃついて、なんだか全然中身が入ってこないまま、暗躍する者がいたり、なんか、全然、ストーリーが入ってこなかった。そもそも、このゲームの目的も良くわかないような。という個人的印象。駄目だ、さっきまで観ていたはずなのに、何も思い出せない。感想すらあやふや。クマ兄さんは可愛かったな、位。

あとは、大流行した特別なゲームということを強調したそうなのだが、目新しさはなかった。ただ、個人的にVRのヘッドコントローラーを一人暮らしの部屋でかぶって横になってプレイするって、身体に悪そうだし、トラブル出そうだなとちょっと怖かった。こんなんでゲーム廃人になったらあっという間に筋肉衰えて立てなくなりそうなのだけれども、見逃しただけで何か大丈夫な設定があったのかな。

総評として中の下。

 

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第1話 可能性の始まり

第1話 可能性の始まり

  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: Prime Video
 

 

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』

全12話視聴完了。

岡山の地下アイドル「ChamJam」の最下位メンバー舞菜の熱狂的ファンで舞菜トップオタであるフリーターのえり、こと、えりぴよ。収入の全てを推しに貢ぎ、24時間推しのことを考え、声の限りを尽くして推しの名前を呼ぶ伝説のおたく。「いつか舞菜が武道館のステージに立ってくれたなら、死んでもいい!」

重いし、重たいけれども、人生楽しそう。そんなえれぴよと、同じChamJamのれお推しのザ想像するオタクな外見の良い人なくまささん。空音のガチ恋勢の基。

ちょいちょい百合要素入れつつ、オタクの生き様をコメディ調に描いた作品。ただ、笑えるかというと、そうでもなく、えれぴよさんの見返りを求めない推しへの無償の愛。これはもう一種の宗教。ちょっと怖い。あと、ももクロの「労働讃歌」を思い出した。

舞菜ちゃんの純真無垢な可愛らしさは、えれぴよさんがいかに貢いでいるか想像していないあたりが更に怖かった。可愛いけれども。

えれぴよさん、マジレスしてしまうと、高校ジャージがトレードマークなのだけれども、実際、ファンの姿ってそのグループとかアーティストのイメージにつながったりする所あるから、周りが見えずに叫ぶ姿もだけれども、ファンとして大丈夫なのか、寧ろ出禁ギリなのではと不安にさせられる。

絵柄の関係だけれども、えれぴよさん、普通に美人さんだよね。女の子キャラとアイドルの美醜の差がないので違和感しかない。

後は、自分の推しもそうだったのだけれども、自分にとっては尊いのだけれども、世間ではあまりメジャーでなく、実は近所に普通にいたりするので、距離感って謎だよなと思ったり。メイド喫茶でバイトをする舞菜に積んでいないのに話すのを躊躇する美学は好きだなと思った。よくわらないけれど、なんか無駄に男前。

推しがいる生活って潤うなと思う。適度な推しは生活に潤いと張りをくれる最高の栄養源だよねと。ただ、用法用量を間違えるとえらいことになりはするなとは思うけれども。

総評として中の中。原作漫画が気になっていたので、アニメで先に観られてよかった。

 

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そんな舞菜を愛してる

そんな舞菜を愛してる

  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: Prime Video
 

 

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労働讃歌

労働讃歌

 

 

『デカダンス』

全12話視聴完了。

学生時代に、元バックパッカーだった大先輩に「お前は世界が狭い」とよく言われ、当時はそうなのかなと思っていたが、最近は、色々なところに行ったり本を読んだり様々な経験をしたところで、思考の変化や視野が広がることがあっても、自分の世界は自分の中にしかないのだなと思っているなということを、なんとなく思った。という、「思った」ばかりの漠然とした感想。

作品自体はとても面白かった。適度にアクション、コメディとシリアスのバランスも見やすく、SF系は苦手なのだけれどもわかりやすかった。最終的にちょっと哲学と気付き。それと、登場人物がイケメン。

主人公の少女、ナツメちゃん。義足という欠損と父を亡くした過去を持つも、人好きする性格に、純真素直、真っ直ぐ。そしてクミチョーことカブラギさん。嘗ては凄腕戦士だったが、今は世界の秘密に関わった結果、無気力に日々を過ごす、ちょい枯れかけ、己の個人的思想やら自由を制限され、でも完全に屈したわけではない、ちょっとダメンズ風の中年男性。好みです。個人的に胸にズキュンと来る設定と風貌でした。

舞台は、人類が未知の生命体ガドルに脅かされ、巨大な移動要塞デカダンスの中で生活を余儀なくされた世界。ガドルと戦う戦士ギアと、戦う力を持たないタンカー。ナツメはギアに憧れるタンカーだったが、デカダンスそうこう修理人のカブラギに出会う。

自分の世界がゲームで、自分はそのゲームの中のキャラクターでしかないとしったナツメちゃん。そこからの脱却。ちょっと泣いた。そしてラストにはゲームの内容自体も変わって、なんか、凄く面白うなゲームになっていた。が、こういう色々詰め込まれたゲームって微妙な物が多いよなと思ったり。

最後、ちゃんとハッピーエンドで、これ、こういうちゃんとわかりやすいハッピーエンド大事と思った。

総評として中の上。

 

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ignition

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  • 発売日: 2020/07/12
  • メディア: Prime Video
 
デカダンス Blu-ray BOX 上巻

デカダンス Blu-ray BOX 上巻

  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: Blu-ray
 
デカダンス Blu-ray BOX 下巻

デカダンス Blu-ray BOX 下巻

  • 発売日: 2020/12/23
  • メディア: Blu-ray
 

『ワンパンマン』

『一撃でわかる!TVアニメ「ワンパンマン」マジ振り返り!』+第2期第13話~第24話視聴完了。

sobraniepinks.hatenablog.com

2期は1期ほどの萌えはないものの、ジェノス君とサイタマ先生は自分の中で結婚していたので、何の問題もなかった。二人揃っての登場はあまりなくても、あのワンルームで暮らしているかと思うと全然美味しかった。いや、そんな行間に行間を読む視聴の仕方などせずとも、普通に面白いのだけれどさ。

今回、見所は自分が強くなり過ぎたと苦悩するサイタマ先生と、それを受け流すキングのやり取りが良かった。

あとは、今回、古き良きイケメン風格闘家スイリューというキャラがまた天然たらしのサイタマ先生にノックアウトされていたが、やはりジェノス君の王子っぷりの横に立つと霞むなと思った。

今回、悟った系スイリュー、更に悟った系サイタマ先生、それに生温かい視線を向けるキングという謎の図式ができあがっていて、ふふっとなった。

総評として中の上。最近、漫画の方を読んでいなかったので、これを気に読むかな。

 

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ワンパンマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 
第13話 ヒーローの帰還

第13話 ヒーローの帰還

  • 発売日: 2019/04/11
  • メディア: Prime Video