アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『うらみちお兄さん』

全13話視聴完了。
漫画だとあまり気にならなかったのだが、アニメになると、子供が物語を動かすための小道具としてしか存在していない状況ということに対しての不自然さが際立った。そして、裏道お兄さんが情緒不安定で、大人の悲哀を語って聞かせているのが、これはちょっとした虐待ではないのかと思わずにはいられず、それをコメディとして流せない嫌悪感があった。ブラックジョークなのだろうなとは思うよ。だけれども、だからといってまだ成長途中で情緒が育っていない子供に、憧れの存在である体操のお兄さんが己の偏った価値観を普遍的な物であるかのように語るのは受け入れがたいよ。それが面白さよりも勝ってしまった。
幼児向け教育番組のパロディ的ブラックコメディ。主人公は体操のお兄さん、表田裏道。そして、裏道お兄さんの後輩である、ウサオ君の中の人であるヤンキー兎原とクマオ君の中の人である無表情な熊谷くん。下ネタ大好きいけてるお兄さん。歌の仕事を転々とした、お笑い芸人の彼氏がいるが、結婚願望強めなうたのお姉さん。彼らを中心とした、MHK教育番組「ママンとトゥギャザー」の一筋縄ではいかない出演者とスタッフたちの日常。
そもそも裏道お兄さんの人柄は個人的に愛すべき人柄だとは思うよ。ただ、「ママンとトゥギャザー」がどれほどの番組かはわからないけれども、体操のお兄さんってかなりの勝ち組職業じゃないかなと思うのだよね。イケメンで、体育大時代に全国大会で1位とか、元オリンピック選手候補とかだよね。かなり凄い人だよ。まぁ、精神を病むどうのとは関係ないけれども、いや、あんな病んだ人間を子供向け番組に出しちゃ駄目だよね。とか、根本的設定になってしまいがち。でもそんあ裏道お兄さんを受けれ入れている職場ってちょっと良いなとは思った。

誰にでも、毎日、疲れた、しんどい、辛い、何もしたくないと思うことはあるよね、それでも明日は毎日来るからね。仕方ないね。同じ明日を迎えるなら、面白可笑しい方がよいのだけれどね。難しいね。頑張ろうと思う。
総評として中の下。

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『小林さんちのメイドラゴンS』

全12話視聴完了。

第2期。久々の京アニ作品。

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彼らの日常が当たり前にまた続くことになんだかほっとしたり、嬉しくなったり。

相変わらずのマニアックっぷりを発揮しており、高クオリティで特殊性癖を当たり前に表現されると、それがスタンダードなのでわと錯覚させらてしまう。ルコアさんと翔太君のネショタにうっかり引きずり込まれそうになったり、本当にうっかり新たな扉を開いてしまうので危険しかない。今まで個人的に受け入れられなかったロリ巨乳すら、ドラゴンの火炎袋が乳とか理由付けされたことによってありなのかと思いそうになったり。今回新たに駄菓子屋でアルバイトを始めたエルマと男子高校生タケルの組み合わせも良かった。

総評として中の上。さらりと流すだけに、地味に最後の「今週の腐ったやつだ~れだ?」の星座が気になってしまった。

 

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『極主夫道』

全5話視聴完了。

原作ファンでドラマの方(『極主夫道』※ドラマ - アニメ視聴否忘失録)が個人的に残念だったので、アニメも期待すまいと思いつつ、ちょと楽しみな自分がいたりと、複雑な感じで見始めた。のだけれども、まぁ、原作に忠実に、止め絵多めで取り合えず絵は動いたりしているけれどもという、漫画を読んでいれば充分な、漫画の復唱でしかなかったなと、個人的に思った。そして、この作品は漫画がとても上手いので、漫画を読んだら良いじゃないとも思う。

前半、アニメ。後半、津田健次郎さんの生活の知恵パート。意外と役立つので侮れない。最終話のごみ捨てとか意外と知らないなと感心してしまった。そしてあの舞台となった家が素敵。

全5話って、アニメだよとネットニュースなどで何度も見たわりに、肩透かしだったなと。そして第二期決定。まぁ、見るだろうなとは思う。

OPとEDがあまり聞かない系音楽で新鮮だった。打首獄門同好会。今度、聞いてみようと思う。

総評として中の中。漫画、面白いよ。凄く面白い。

 

 

『シャドーハウス』

全13話視聴完了。
ゴスロリ調の設定。不思議で謎の多い世界観。ちょっとずつ解き明かされる、ミステリー。後半は少年漫画のようなテンションと流れで、設定の印象よりもずっとわかりやすく、良い感じにビジュアルとのギャップがあって面白かった。
中世ヨーロッパ風のお城シャドーハウス。そこに住むのは、偉大なるおじい様を筆頭に、顔のない影のような風体の一族シャドーと、それに使える生き人形たち。
主人公は主人を大切に思う天真爛漫前向き元気素直な生き人形のエミリコと、彼女の主人である慎重頑固、良く言えば思慮深く頭脳明晰なケイト。このW主人公が、互いにないものを補い合ってプラスに変えているという構図でわかりやすかったのと、この2人の魅力を増していたように思う。
シャドー家の子供たちがその資質を試されるお披露目会。迷路に捕らわれた主人を助け出そうと奔走する生き人形たち。攫われた、自由な思想を持ったエミリコと、それを助け出そうとする館の存在に疑問を抱くケイト。そして、エミリコと接することによって、影響を受けた館の他の子供たち。
エミリコ、可愛いね。第1話で空腹を知らず、空腹で動けなくなったエミリコが自分が壊れたと勘違いするシーン。ちょっとお馬鹿で一生懸命で、もう、そこからちょっと夢中だよ。エミリコを通して見ると、いけ好かないなと思った他の子供たちも、その個が尊重されて魅力的になってくるので、エミリコ凄いなと思った。個人的にとても好きだったのは、お披露目会の途中、箱に閉じ込められたリッキーに箱の小さな隙間からおみかんの皮を剥いてひと房づつ落としてあげるシーン。あの噛み合わない直向きな思いやりに和んだ。
生き人形は周辺の村から集められた人間だったのとか、飲んだ人を洗脳するすす入りコーヒーとか。そもそもすすとは何なのかとか、まだ物語は途中なので、第二期が楽しみ。
生き人形のお衣装がとても可愛くて、シンプルな黒ワンピースにエプロンや付け襟などでアレンジしていくの、とても好きだった。
総評としては中の中。

 

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『アサルトリリィ BOUQUET』

全12話視聴完了。
元々、ドールからのメディアミックスということで、可愛い女の子がたくさん。様々なタイプの女の子がいて、可愛い。ピコニーモのサイズ感も好き。が、個人的にキャラクターが多い作品が苦手で、早々においてけぼられてしまった。
ストーリーは、近未来の地球。ヒュージと呼ばれる謎の生命体によりその存続を危ぶまれる人類。その対抗策として開発されたチャームという科学と魔法の融合した兵器。そしてその使用者であるリリィを要請する機関ガーデン。そんなガーデンの名門校、百合ヶ丘学院を舞台が舞台となる。物語の始まりは、かつて自分を救ってくれたお姉さま、学園を代表する実力の持ち主でストイックな人と距離を取りがちな白井夢結に憧れて学園に補欠入学を果たした、人当たりの良い誰にでも好かれるピンク髪の梨璃ちゃん。

上級生と下級生が契りを結ぶ、シュッツエンゲル制度。雑にくくるが、闇落ちしかけた過去に色々あったであろうお姉様と天真爛漫妹ちゃんの組み合わせは王道だよね。
女の子同士のきゃっきゃうふふのゆるゆり。そして、戦闘少女と言う宿命というか何らかの役割を背負った少女というの重要だよね。
主人公のリリちゃんのハーレム無双。
個人的にずっと気になっていたのは、制服。制服って戦闘に向いていないけれども、短い内側にレースたっぷりのスカートでの制服での戦闘は見栄えするよね。好き。ただ、あのおっぱい袋がチラ見えするボレロの意味がずっとわからなかった。まぁ、よくアニメにあるデザインではあるのだけれども、個人的にあのボレロは苦手なんだよ。不自然な前開き。斜めにカットされた空き部分。乳が大きければ上に乗って更に開く個体差の出るデザイン。そのゆとりのない作りは腕の動きによってピラピラ動いて邪魔になりそうとか。そもそも中に見えるシャツのしわも不自然で、それを強調する形。可愛いのかよくわからない。が、最後の最後で、互いの襟のリボンを解いてボレロがパラシュートになったのは、なんか、そんな機能がとちょっと、かなり驚いた。ハイテク。最初の戦闘でもリボンがピットなって武器になったし。謎の機能付き。ハイテク過ぎて、全く意味がわからなかった。制服の中で下着で語り合う二人とか斬新。びっくりした。
大きな武器背負うのは良かったな。あの下半身太めのボリュームのあるスカートで重心を置いたのも、可愛かった。お尻大きくて足が細いのが好き。
印象的だったのは、第1話のヒュージによって無人になった街の風景。緑に飲まれた住宅地探索からの戦闘。チャームの覚醒。過去の話し。主人公の愛らしさ。物語に必要なことが自然な流れで組み込まれていたように思う。全体的に作りが丁寧だったなと。よくできた作品だった。だから、ここではまれないなと思ったら無理だったんだよなと思ったり。
久しくラムネを飲んでいないなと思い出した。今年はもう夏も終わるのでラムネを飲む機会はなさそうだなと。
総評として中の中。

 

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『さらざんまい』

全11皿視聴完了。
概念的、抽象的描写が多過ぎて、様々なオマージュがなされているのだろうが、元ネタを拾うのもちょっと疲れる上に、BL要素の強い下ネタにものれず、もう、これは何なのか考えてしまう自分には向いていないなと思った。結局、もうよくわからなかった。
ストーリーとしては、中学2年生、各々人には言えない問題を抱えた3人の少年が謎のカッパに出会い、強制的に尻子玉を抜かれ、カッパに変身させられてしまう。そしてゾンビの尻子玉を集めることなる。
元サッカー少年だが、自分が両親の本当の子ではなく、本当の母親に会ったために弟が事故で歩けなくなってしまい、それをきっかけにサッカーを辞める。そして弟の好きな浅草のご当地アイドル、サラちゃんのふりをしている正統派主人公風外見の、矢逆一稀。一稀のことが好き過ぎてリコーダーとか変態的な行動を取りがちで、再び一稀とゴールデンコンビに戻りたいと願う妄想過多な眼鏡少年、陣内燕太。反社会的勢力で、自身が行った殺人の肩代わりをし逃げている兄を待つ、悪い噂のある訳あり転校生の久慈悠。
そして、謎の警察官、交番勤務の新星玲央と阿久津真武。結局、カッパがどうの、カワウソがどうの、愛がどうのと、SFチックに流れもありつつ。
あの途中に挟む歌がやたら頭に残る。なんなのだろう。クライマックスの10話の、あんなに綺麗にバイオリンで演奏されてもと、あの演出は印象に残った。
尻子玉は良いのか? と最後まで疑問だった。アダルト関連は、肛門は触らなければ性器でないのでセーフだからなのか。尻子玉は良いのか。謎。
悪意でできたいるかのようなアニメだなと。特にあの漏の画面下の赤いやつ。
河童のお尻がぷりぷりして可愛くはあった。
「さらざんまい」とタイトルを見る度に、あのお寿司の回ったあれは「すしざんまい」だと、ちょっとお寿司が食べたくなる。
この面白やろ?オシャレやろ??臭がするのが、苦手だ。そしてスタイリッシュ下ネタ、いや、でも下ネタだしと思ったりとかしてしまう。

サラちゃんの語尾の「でぃっしゅ」は好きだった。
最後、テンポの良い音楽に合わせて戦ったら格好良い風になるよな。なんか、全て丸く納まるかのような錯覚があるよね。ただ、あのよくわからないのがお洒落やろという空気感が気持ち悪い。「ア」って何。
何処かで見た風のキャラクターを俺流に解釈アレンジしました感も苦手。何々風を寄せ集めて固めてを、元ネタを小馬鹿にしているように感じて不快。最後の最後がとても不愉快。何あの終わり。自分には無理だ。
最終的感想は「ムカつくわ」で、なんか、そういう作品見るのも大事だなと思っているのだけれども、やっぱり最後の最後は更にムカついた。そんな気もしていたし、予想通りだったのだけれども。まぁ、見て良かったとは思う。
薄々気付いてはいたけれども、自分とこの監督との相性がよろしくないのだよね。知ってたけど、『少女革命ウテナ』も『輪るピングドラム』も『ユリ熊嵐』とか、どれもこれも楽しいなと思って観てはいなかったよ。あと、考察はできない。
浅草に行きたくなる。浅草寺お参りして、参道を冷やかして、和紙の専門店と、昔のミニチュアの玩具の並ぶお店は必ず見たいな。大黒屋さんの天丼か、神谷バーの1階で電気ブランは強すぎるから、ハチブドー酒を飲んで、何か洋食を食べるのも捨てがたいな。奮発してすき焼きという手も。噂のパンケーキ屋さんも気になっている。整理券取るの大変なのかな。お土産は、近場でも買えるけれども、やっぱり芋羊羹は外せない。メロンパンはまだ流行っているのかしらん。アンゼルセンは残念なことに閉まってしまったのだよな。あの低い天井で身を小さくして頂く珈琲とケーキが好きだった。そしてスカイツリーまで足を伸ばして、移転した京東都さんでお買い物をしたいな。栃木のアンテナショップも覗きたい。いや、スカツリーも捨て難いが、浅草から合羽橋を回って上野まで歩くのも捨てがたい。スカイツリーから浅草雷門を回って上野が良いのか。最後、上野の駅で八天堂のクリームパンを買って、パンダ焼きを食べて帰る。いや、蔵前の小さなお洒落なお店を探索するという手もあるな。などと、もうそんな本編とは別に、浅草に対する羨望でいっぱいだった。
総評として中の中。良くも悪くも記憶に残る作品だった。

 

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『Levius -レビウス-』

全12話視聴完了。

結構真面目にボクシングアニメ。3D映像でボクシングは格好良いね。ただ、汗や細かい傷がないなと小さな違和感はりつつも、兎に角、画面が綺麗だった。
舞台は19世紀のヨーロッパを模した世界。戦後。人々は、人体に蒸気を用いる機会を融合させて戦う機関拳闘に熱狂していた。主人公は戦争により、父親と右腕を失い、母親が植物状態になってしまった金髪碧眼の美少年レビウス。彼は伯父であるザックの元で機関拳闘を学び、才能を開花させる。
ストーリーは正直ちょっとよくわからなかった。機関拳闘という架空の格闘技で戦うのだが、あまりにボクシング要素が強すぎて、階級がないのは大丈夫かとか、機械と人間の融合とあるが、皆、どこがどう機械で、その機械にした所でそこまで人間の拳同士の戦いよりもスリリングになっているのだろうかとか。あまり必要性が自分にはわからなかった。

スチームパンクなのかもしれないが、だとしたらスチームパンクに重要な画面の汚れやレトロ感が現状の3Dアニメとは相性が悪いのでわとも思ったり。

そもそも、主人公が何故そこまであの少女に拘るのかと。少女があの変態仮面男の元にいることと、主人公のジムに移動することと、どちらが良いのかというのも謎だった。少女の意思の尊重とかなのかな。自由は良いよとか。でもそれにしたらレビウスが幸せそうには見えないのだけれどもと。あれはレビウスの自己満足なのでわとか。少女は確かに洗脳されたりしていたけれども、そこまで冷遇搾取されていた印象がないだけに、微妙にもやった。
試合自体は、金髪美少年の選手はそりゃアイドルになるよ。あんなイケメンで。同じ金髪碧眼でもモヒカンとは違うね。そしてモヒカンの彼は脇が開いて大振りで安定しないとか、多少過剰かなと思いつつも、ボクシングの試合としてはリアルだなと思った。ヒゲとの試合は思わず画面に釘付けになったよ。
でも、まぁ、そんなことを思っていたのは前半の試合だけで、後半、というか最後の因縁の少女との試合は無駄に引き延ばされ、1試合に3話。試合中に会話したり、とって付け加えたかのような急な叔父の目の病気設定に、試合中にそんな止まっている間に殴られるよみたいな、動かない描写が多くて、画面は綺麗なのに。前半の試合は見応えがあったのにと。
3Dのキャラクターってどうしてどこかで見たことあるキャラクターになってしまうのだろう。眼鏡のメカニックは『亜人』にいなかったかっけと思ったり、金髪のお姉ちゃんは何処かのゲームで見た気がするとか。
アニメは3Dなのに、EDは線画で、こっちの絵に脳内変換したら良いのかと思ったり。
総評としては中の下。身体もう動かないけれど、サンドバッグ打ったり蹴ったり、たまにミット打ちとかやりたくなる。

 

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