アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ログ・ホライズン 円卓崩壊』

全12話視聴完了。

第3期。前作、大分前だよなと思ったら、第1期が2013年で第2期が2014年。当時、このファンタジーであってそうでないようなこの設定が新しいなと思った記憶があるのだが、なろう系の初のアニメ化作品だったのだね。
ストーリーは、ある日突然に人気オンラインゲームの世界に数万人のプレイヤーが閉じ込められてしまった。モンスターや魔法が存在する異世界。混乱した「アキバ」の街。そんなベテランプレイヤーの冒険者であった主人公、シロエさん。持ち前の腹黒眼鏡の知略家能力発揮にて、ギルド「ログ・ホライズン」を結成し、アキバ街の平和と安定のため、自治組織「円卓会議」を立ち上げる。そして今期は円卓会議の危機が訪れる。
内容自体は見ていたら思い出すかなと思ったが、ほぼ思い出せず。知らない過去と完成性を知っている前提で物語りが進んでいくので、完全に蚊帳の外という気分で流し見をしていたよ。本放送前の特番、見逃したからな。あれを観ていればもっと楽しめたのかもしれない。綺麗に作られているし、ちゃんと通して観たら面白い作品なのだろうけれどもね。流石に8年は難しいなと思った。
総評として中の中。

 

『名探偵コナン ゼロの日常』

全6話視聴完了。名探偵コナンの安室さん主人公の日常を描くスピンオフ15分アニメ。コナンのTV版は多分全話観ているのだよね。だけれど、映画は殆ど観ていないので、気が付いたら安室さんブームが起こっており、いや、そもそも毎週律儀に10年以上コナンを見ているにも関わらず、公安とかFBIだとか黒ずくめの組織関連の人間関係を全く把握していない気がする。
名探偵毛利小五郎の弟子、安室透。公安警察、降谷零。黒ずくめの組織の一員、バーボン。三つの顔を持つ、ミステリアスな彼の日常は、なんでもできて完璧なのだが、なんだかとても忙しそうだなと。本人楽しそうだけれども。まぁ、完璧超人安室さんをただ格好良い素敵という作品なのだろうけれども。多分、安室さんに惚れていないと、楽しめない作品なのだろうな。そして、惚れていたら最高の作品なのだろうなと。終始そんな感じで「おまえなんやねん」という突っ込みが止まらなかった。
第1話の喫茶店のお仕事の描写が兎に角丁寧でそれは良かったけれども。バイトだったと思うのだが、いつの間にか仕切っていて、マスターにでもなったのかと思ったり。
それにしても最終話の赤ん坊の作画の略式は笑ったわ。コナン自体、作画とか色々粗い部分はあるけれども。全体的に安室さん格好良いが大前提にも関わらず、これで恰好良いとなるにはかなりのフィルターが必要なのでわと思ったり。安室の女にはなれなかった自分には、もう、これがなんなのかわからなかったよ。
印象的だったのは、食べ物描写が良くて、お腹が減ったなとなった。第1話のサンドイッチに始まり、第2話の焼き鳥からの作り過ぎた朝食。第3話のカレー。喫参店のサンドイッチ食べたい。
総評としては中の中。

 

youtu.be

『スローループ』

全12話視聴完了。最近、きらら系見ないなと思っていたらのきらら系。ゆったり見られるので重要枠。
ストーリーは、海辺で一人で亡き父に習ったフライフィッシングを嗜む少女、ひよりちゃん。突如現れた、海に飛び込もうとする天真爛漫な少女、小春ちゃん。一見正反対な2人は、実は親の再婚同相手の娘同士で、新しい家族、姉妹となった。ひよりの幼馴染で釣具屋の娘で自身も度々店頭に立っている、恋ちゃん。思春期の若干複雑な少女たちと、釣りという趣味と、家族。「釣り糸が結ぶ、家族の環」
女子高校生の釣りアニメ。同じ釣りが題材の作品だと『放課後ていぼう日誌(『放課後ていぼう日誌』 - アニメ視聴否忘失録)』が記憶に新しいが、こちらはフライフィッシングが中心という。個人的に釣りはさっぱりなのだけれども、同じ釣りでも海か渓流かの二択以外に、釣り方の方法というか、ジャンルがあるのだなと初めて知ったよ。同じ釣って食べるでも、全然違うのだなと新鮮だった。
料理パートも丁寧で、普段、魚を捌くことがないのだけれども、こうやってわかりやすくアニメで説明されると、できるような気がしてくるね。ちょっと洒落たお料理も多くて、お腹が空く。塩焼きも美味しそうだったけれども、ニジマスアクアパッツァとか、あと、第5話のアジのパーティー料理、可愛くてとても美味しそうで印象的だった。いや、皆でわいわい飲みながらごはん食べるのが楽しそうなのが良かったのかな。あの少女たちの語りもだけれど、見ていて頬がゆるむ。皆、優しくて可愛い。
印象的だったのは、第9話の「釣りキャンプしたい!!」の回で、自分たちだけでキャンプに行きたいと言う小春ちゃんの提案に反対するお父さん。『ゆるキャン△(『ゆるキャン△』 - アニメ視聴否忘失録)』とか、高校生が自分たちだけで普通にキャンプに行っていて、見ていて麻痺していたけれども、実際にどうかなと考えると、親御さん、心配になると思う。女の子なら尚更。大人だって危ない時もあるし。でも、そういう問題をきちんと計画を立ててクリアしていくの、きちんとしていて好感が持てた。それと、キャンプで夜に恋ちゃんの話したクマの話しが普通に怖くて、ガグブルしてしまった。クマは怖いよ。
片親を亡くしていたり、急にできた新しい家族の関係性の構築であったり、ストーリーのバッググラウンドが重ためにも関わらず、皆、好きなことに没頭していて、楽しいが中心なので、さらりと見易くて、皆、本当に良い子しか出て来ないので、癒された、それと、共通の趣味を通して段々と関係性が出来上がっていくのも、良かった。
総評としては中の中。

 

youtu.be

『極主夫道』

第6話~第10話視聴完了。1クール大体12話と思っていたけれど、最近は配信の物とか、特にそんなことないのだなと。

sobraniepinks.hatenablog.com内容は前回と変わらず、原作通りで絵に色が付いて動いている。新鮮さはさいものの、安定して面白い。
今回も、後半は津田健次郎さんの生活の知恵パート『極工夫道』。ただ、今回は燻製ベーコンに始まり、うどんを打ったり、趣味感が強いなと思っていた矢先の第8話の休日の津田さん。何もしないと思いつつ、家のあれやこれが気になっちゃうのわかりすぎる。良かった。こんなん、津田さん好きになっちゃうよ。レンジの臭い消し、水に檸檬を絞って皮ごとレンジで3分は手軽で良さそう。やろうと思う。そしてやっぱり理想的な家過ぎる。素敵。ただ、どうしても気になって仕方がないのは、燻製ベーコンを作る際に、生肉を触った手をそのまま塩に手を突っ込むの。そして冷蔵庫を開けたりも。手を洗って下さい、怖いよ。と、とても気になって仕方がなかった。ベーコンは美味しそうだった。

総評として中の上。

 

『賢者の弟子を名乗る賢者』

全12話視聴完了。
異世界転移変化形。ゲーム世界からログアウトできずにゲーム世界の住人になるタイプ。
ストーリーの舞台は、VRMMO RPGというプレイヤーの制限がなく、自由度が圧倒的に高い謎の多い人気ゲーム。プレイヤーが王となり、建国し、争いの絶えない激動の時代の中、あるプレイヤーによって建国されたアルカイト王国。主人公は、その国の九賢者の一人であった、理想の魔法使いの姿、威厳ある老齢の召喚術士ダンブルフ。ある時、彼はとあるアイテムを使い、使用アバターを自分好みの美少女に変更したまま寝落ちをしてしまう。そして、目を覚ますと、そこは味覚や嗅覚があり、NPCが人格を持ち、ログアウトのできないゲーム世界。その上、30年後の世界だった。「わし、かわいい」そんな世迷言を言いながらも、ダンブルフ賢者の弟子ミラを名乗ることとなる。
嘗ての仲間たちとの再会。ダンブルフであることがバレたり、告白したり。美少女化したということが、この物語のキーであるのだと思うのだけれども、アバターという概念が外見など重要でないのだろうなという印象。そもそも、ダンブルフを演じるプレイヤーの存在が描かれていない分、おっさんのバ美肉化なのか、老人の若返り現象があったのか、もう、そういう前提がわからない分、美少女化が何を意味するのかよくわからないなと思った。ただ、第2話のトイレのシーン。セクシーとかプライベートとかではなく、美少女の動作との違和感がちょっと面白かった。第10話の男性の前で全裸で互いに突っ込みなしで普通に会話をしている姿とかも。
女体化による百合的展開や、ラッキースケベ的な要素もあるにはあるのだろうけれども、それ以上に、見た目などそんな問題でもないのだなという感想。あと、可愛い女の子はただ存在しているだけで物語になりやすいなと。
個人的見所は、すっかり衰退した召喚術という物が結構な力を秘めており、圧倒的力ですごーいとなる所なのかな。
全体的にキャラクターの絵柄は崩れがちだったのにも関わらず、背景がしっかり描かれており、綺麗だった。
印象的だったのは、ダンブルドアが目覚める冒頭のシーン。急に森の花畑の中で裸で、謎しかないのを、セリフもなく音楽と情景描写で演出するのが新鮮で思わず目が離せなかった。
先にコミカライズを読んでいたのだけれども、特に違和感もなく、その冒頭のシーン以外は、どちらを観ても大きな差もなかったなという印象。ただ、主人公の目的があまりはっきりしておらず、その場その場で動いていた印象なので、まだまだ続くし、さらっと見流してしまった。
総評として中の中。

 

youtu.be

 

『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』

全12話視聴完了。
中世ヨーロッパ風異世界ファンタジー。魔法はないタイプ。国同士の戦争とか政治とかのやいやいしたやつ。
ストーリーは、覇権国家の脅威にさらされ、お金も軍事力もなく、優秀な人材は他国に流出してしまう、弱小国家ナトラ王国。若干16歳にして急遽、国を背負うこととなった王子ウェイン。その補佐を務めるフラム人の美少女ニニム。八方塞がりの詰んでいる現状を打破と、早々に隠居し悠々自適な生活を目指すも、大陸東側に混乱が広がり、予想外の方向に転がり出し、次第に名声を高めていくこととなるのだが。

「そうだ、売国しよう」というのはちょっとインパクトがあるね。それと、政治を弱小国家マネジメントと言うの、ちょっと面白かった。
天才王子の手腕と口八丁で転がっていくストーリーではあるのだけれども、派手さに欠ける分、爽快さはあまりないなと。ただ、イケメン良いな。あの前髪が長くてクロスしたタイプの正統派イケメンと、白髪美少女のパートナーが固定したカップルは良かった。
ただ、個人的に好きだったのは、ソルジェスト王国のグリュエール王。癖が強い厄介なたれ目中年男。「私は好きに生きて来た男だ」と己の美学を持つ感じ、最後の最後で瘦せて見た目が良くなったからというのもありつつも、レベティア教の福音局局長の変態美女カルドメリアと共に会談した辺りから、もう、腹の読めなさがちょっと良かった。それと、食が充実した国の王というのは良いね。食大事。
第11話のグリュエール王との会食で、鉄板で豚肉の見た目の軽さを、ひたすら主人公のもぐもぐしている映像で美味しそうを演出するのは良かった。美味しい食に心を捕らわれる主人公も可愛かった。
総評として中の中。

 

youtu.be

『佐々木と宮野』

全12話視聴完了。
BL。学園王道ラブストーリー。主人公は、男子高校に通う、女顔がコンプレックスで、BL漫画が大好きな腐男子の宮野由美(みやのよしかず)君。出会いは、校内で偶然遭遇した喧嘩。それを止めに出ようとした瞬間、代わりに向かった不良っぽい派手な外見の佐々木秀鳴先輩。佐々木に気に入られて、宮野は趣味のBL漫画を貸すようになって、仲良くなって。好きな物を語る宮野に惹かれる佐々木先輩。其々の気持ちの自覚と、告白と。兎に角、互いに互いの気持ちを丁寧に大切にしているのと、皆が優しい。
腐男子、婦女子って、自分で自虐的自称をする言葉から、他称されるようになって、今の主流は婦女子、腐男子って使わないのかな。BL含め、女性向け作品って時世の価値観が特に重要になってくるから、今、特にそのジェンダーの感覚とかの変化が急速だから難しいなと思ってしまう。作中、宮野君を「腐男子」と呼ぶキャラがいるが、悪意があるわけでもなく、自然な流れで、今の世代が「ヲタク」に偏見がないのと同じような感覚なのかなと思ったり。世代間の感覚の微妙な違いがわからなくて、ちょっと困惑した。ただ、腐男子って自称したがる人も一定数いるし。時代と言葉って難しいね。
それと、宮野君。BLは好きだけれども、BLがしたいわけではない。とのことだったけれども、それもちょっとわからない感覚で。そもそも格闘漫画を読んだからと、戦いたいとは限らないし、恋愛漫画を読んで恋愛がしたいとか、自分は女だけれども、百合漫画を読んでいるからと百合的思考があるとも限らず。なんだろう。リアルと創作物の線引きの感覚の持ち方が理解できなくて、そこもちょっと困惑した。一緒に本屋さんに行き、「漫画でしょ」と割り切る佐々木先輩の方がわかるなと思いつつ、BLの真似をする先輩に何だこいつとなっていたのにも関わらず、最終的にそれが良いなと単純にちょっとドキッとしてしまった。
第2話で校内でボイスドラマを聞いている宮野君に、知人が駅での待ち合わせ中に普通に聞いて待っていたのを不意に思い出した。個人的にはほぼ聞かないのだけれども、顔、にやけないのかな。
一緒に観ていた家族が「性癖をずかずか聞いて来てデリカシーがないな」と言っていたのだけれども、BLの趣向って性癖とは別だよなと、改めて思った。線引きって難しいよな。例えば、シークが好きなのだが、シークと恋愛したいとは思わないが、シーク良いよねとは話す感覚。
作品自体はとても丁寧に作られていて、見返すと宮野君が鞄を持ち帰るのとか、伏線が所々に貼られていて、これは2周して更ににやけるアニメだなと。
「キスもその先も大丈夫だって根拠がないのに、これが好きじゃないなら、何なんだ。」最後まで観て、ここでまた見返してこの台詞を聞くと泣きそうになる。
最終話の、告白「もっかい」と言って、繰り返すの、良い。可愛い。尊い。ちょっと泣きそうになったし、口元はにやけるし、きゅんきゅんする。枕があったら抱えてぐるんぐるん回るやつ。
宮野、強い。全然、好みじゃないなと見始めたのに、8話辺りから、夢中になっている自分が我ながら単純だなと。そもそも、受けちゃんと攻めの目のサイズが2倍位違う絵柄が好みじゃないんだよ。瞳のサイズは同じであって欲しいんだよと、思っていたはずなのに。いや、これはどちらが受け攻め決まったわけではないけれども、便宜上。王道学園胸キュンストーリー、良い。尊いよ。日常が癒される。平和。この世界がある世界に住みたい。いや、もう画面越しだけれど、もう住んでいる。良い。
指を絡ませるだけがなんで、もうこうエロいんだよ。それで良いんだよ。最高。いちいち手の描写が丁寧なの、良い。好き。先に手にちゅーして、もう、最高が過ぎる。最初は〇やら△やら花やらが画面を流れるのが気になって仕方がなかったのに、最後は、こういう演出良いな。頭からキラキラ光る花が溢れるの嬉しくなる。可愛い。どっちも、皆、可愛い。明日も続いて欲しいし、何なら佐々木先輩が大学進学して、すれ違いの1年間とか、宮野の進学に合わせたルームシェアという同棲生活スタートとか、更に社会に出て変わる生活リズムと、新たなライバル登場とか、穏やかに日常と年齢を重ねる2人の日々とか、そこまで見たい。将来の2人をずっと見続けたい。
取り合えず、漫画を買おう。買う。連休明け、しんどい予定が詰まっているから、それに合わせて注文しよう。
総評として中の上。何だかんだ色々考えるけれど、最終的にやっぱりBLが好きだ。

 

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