アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『オオカミ少女と黒王子』

全12話視聴完了。

出落ち感半端なかった。主人公篠原エリカは高校デビューと同時に友達作るぞと意気込んで、新しいクラスメイト相手に合わせるために脳内彼氏の恋愛話しをするが、実際は恋愛経験もなかった。次第にそれを友達に怪しまれ、嘘も限界になってきたとき、偶然に街で見かけたイケメンを盗撮して彼氏として写真を見せ場をしのごうとするが、そのイケメンは同じ学校に通う佐田恭也だった。主人公は佐田に事情を話して彼氏のふりをしてもらうことになったが、佐田は優しげな見た目とは逆に腹黒のドS男子だった。

まあ、そんな二人が付き合うようになる話しなのだが、まず一つ目に主人公が凄く面倒な性格をしている。友達作るぞと意気込むのはいいが、そのことを相談しているのが主人公の親友であるクールでしっかりものの同級生、三田亜由美。すでに友達いるじゃん。さんちゃんの立場は? 友達じゃないの。と、突っ込まずにはいられなかった。

二つ目に、主人公が仲良くなろうとしたクラスメイト。これが『アオハライド』だったら、友達ごっこと言われている所だったよ。

三つ目に、佐田と同じ位のイケメンでプレイボーイの神谷。彼は始め、佐田に女遊びの魅力を説こうとしたが、逆にその虚しさを気付かさる。お前は何なんだという感じ。まぁ、個人的に佐田の中学時代の友人である外交的で熱血な日比谷健と仲良くしていた姿にはちょっと和んだが。

そして、一番は腹黒ドS男子で黒王子という触れ込みの佐田恭也。どこが? って感じ。ツンデレならデレるの早すぎと言わずにはいられない。言葉は多少きついけれど、不器用な普通の男子としか思えなかった。どうしても主人公目線だからか、主人公の希望通りにならないことがSの部分にあたるのだろうが、なんだかんだで受け入れているし、そもそも主人公が相手を思いやれないというか、我侭な気がする。普通のカップルに憧れるにしても、なんか、もう、少女漫画にありがちな自分がない感じがしてならなくて。最も、見所としては、佐田の壁ドンやSっぽい台詞なのかなと。そこだけ拾うとちょっときゅんとするのはわかる。だが、最終話の「本物が目の前にいるだろ」からのちゅうには、個人的にときめきより鳥肌だったが。なんか、入りこめなかったよ。

総評としては中の中かな。