アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『白銀の意思アルジェヴォルン』

全24話視聴完了。

戦争物。ロボット。特に華のない絵。どこかで見たことのあるようなストーリーの詰め合わせ。でも面白かった。

過去の対戦で起きた大規模な環境の変動により航空機の使用ができなくなった世界で現在も続く戦争。人型機動兵器であるトレイルクルーガーが主な戦力であり、主人公ススムトキムネもその操縦士であった。戦闘中、偶然に保護した新型トレイルクルーラー、アルジェヴォルンに乗ることになったトキムネ。それにエンジニアのジェイミー。アルジェヴォルンの秘密に、トキムネの亡くなった姉。その姉と関係のあった独立第八部隊の隊長であるサモンジウキョウ。

戦闘と日常パートの配分が良かったからか、トキムネとジェイミーの発展しそうでしない関係とか、楽しめた。だがその反面、全体の終着点が見えなかったため、よくわからないというのが正直な感想。戦争を続けたいのか、戦争に勝ちたいのか、戦争を単に終わらせたいのか、キャラクター各々の希望がばらけるのは仕方ないとしても、日常パートがあまりに平和過ぎるのか、戦争を舞台にしているのにも関わらず、単なるゲームのようなものにしか見えなかったのが残念。別に悲劇が観たいというわけではないけれど。なんというか、戦争が良いとか悪いとかではなく、あって当然なものみたいな。だからこそ最終回の印象も弱くなってしまった気がする。戦争の善悪をはっきりすれば良いというわけではないが、はっきりとした方が物語として解りやすいよねと。アルジェヴォルンに固執し過ぎでドラマ性が失われていた気がする。

総評としては中の中。第七話陸繁島のジェイミーが可愛かった。