アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『結城友奈は勇者である』

全十二話視聴完了。

可愛い絵柄でエグいのって流行っているのかな。面白かったけれどきつかったよ。

勇者部に所属する中学二年生の結城友奈は元気でとにかく前向き。車椅子の頭脳派少女で大親友の東郷さん。勇者部部長で姉御肌の風先輩。その妹で歌手になることが夢のおっとりした少女樹。人々の役に立つためにボランティア的勇者部の活動に励む平和な日常は突如、スマホから流れるアラームで終わりを告げた。神樹の作る決壊の中にしか存在しなかったそんな世界は、外からの敵、パーテックスによって崩壊と隣りあわせであることを知らされ、選ばれた少女たちはそれらと戦うことを求められた。途中から大赦から派遣されてきた少女三好夏凛と共にパーデックスの全滅に成功したが、力の解放というかレベルアップである「開花」の影響により、身体の機能の何かしらを失うことを知った。そんな中、元勇者で寝たきりの乃木園子と出会う。次第に明かされる絶望的勇者の真実。そして全滅したはずのパーデックスの再来。

後半は悲壮感いっぱいで、特に勇者を守るはずのマスコット的神使が実は絶望した勇者の自殺阻止の役割を持っていることを、自害の方法を紙に書き連ねて一つ一つ実行し、確認していく東郷さんの姿が印象的だった。こんなどうしようもない状態で、最後まで前向きに友情とかそんな感じで戦い、廃人化した友奈ちゃん。どう収集つけるの? 奇跡しかなくない? と思って見ていたら、本当に奇跡で終わった。そして根本的解決など何一つしていない。結局、次の勇者に託す的な感じ出し、なんだか、なんだかなと。あと、ひたすら前向きなのは凶悪だよなとか。なんか、凄かったよ。

総評としては中の上。勇者のその後とか、単なる悪を倒して終わりでわないとか、そういうの増えたよね。もっと単純なのが見たいなとちょっと思う。