アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『山田くんと7人の魔女』

全12話、視聴完了。

少年漫画、ラブストーリー。一話目で主人公である問題児で冴えない不良の山田竜と、ヒロインであるいじめられっ子優等生のガリ弁美少女、白石うららがキスをして入れ替わるというのを見た時点で期待できないかなと思ったが、それだけでは終わらなかった。「前代未聞!?キスから始めるスクールラブコメ」というCMも、キスから始まるなんて新しくないじゃん、よくある話しだよと思っていたのだが、蓋を開けてみると、心と身体が入れ替わるのは白石の能力であり、他にもテレパシー、未来を見る能力、虜にさせてしまう能力、キスした相手の過去のトラウマを見る能力、キスした相手に自分を確認できなくさせる能力、魔女の能力を吸い取る能力など、学園には7人の魔女がいることが判明する。山田はキスをした魔女たちの能力をトレスする力を持っており、キスによって魔女を探し出し、魔女たちの心の闇や悩みを心を開いて解決していくみたいな話しであった。冒頭で、生徒会副会長である宮村虎之介に魔女のことがばれ、超常現象研究部を設立し、山田、白石も入部し、そこに超常現象好きで思い込みの激しい伊藤雅が入部したり、まぁ、そんな感じで皆で魔女探し、謎解きみたいな話しだった。

最終的に山田は白石が好きで、両思いハッピーエンドになるわけだが、白石の心を開くというか、勉強以外に興味のなかった淡々とした性格の白石が山田のお陰で人間らしい感じを見せるようになっていく姿が業とらしくなくてよかった。なんというか、白石に限らず、キャラクターの心理変化が全体的にテンポが良いにも関わらず、丁寧に描かれていた。

兎に角、キスしまくるストーリーで、何てこと無いキスと想いが入ってちょっとときめくキスもありでその変化が面白かったかな。個人的には腐女子的感覚で山田と宮村の最初のキスあたりがちょっと萌えた。へたれヤンキーと冷静優等生ってスキ。まぁ、そんな色眼鏡もなく、普通にストーリーが面白いアニメではあったけれども。

総評としては中の上。OP、EDが結構好き。CMが良い具合に頭に残る作りだった。