アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『霊剣山 星屑たちの宴』

全12話視聴完了。

90年代風の何処か懐かしさを感じるレトロな絵柄に期待せず見始めたのだが、これ、意外と面白かったわ。絵的な面だけで観れば、その崩れ方も90年代を彷彿とさせるし、キャラクターに信念とかこうしたいみたいな希望とかもなく、ただストーリーに流されていく感じであるし、ストーリーも古い中国を舞台としたファンタジーで長い歴史をもつ霊剣派は入門試験をし、そこに天からの申し子である王陸が千年に一人と言われる「空霊根」を持ってそれに挑み、色々あって門下になり、仙人の修行を始めるといった、取り立ててどうのっていうものでもなかった。なのに、面白かった。それもかなり。びっくり。何故かというと、兎に角、テンポが良くて、話しがもったいぶったりせずにサクサク進む。下ネタ多目なのだが、さらりと流されるので、うっとおしくならない。結構大概な事を言っていても、気にならずに小さく笑える感じ。全体的にどう観ても古いのに、台詞回しが凄く現代的で、その塩梅が良かった。ただ、残念なのは主人公のキャラクターがちょっと弱かったので印象に残り難いことかな。王陸、天才で難しい試験とかさらりと上から解いてしまう感じとか痛快で好きなのだけれど、なんせ、その心情が見えないので、感情移入する余地がない。面白いし魅力的なのだけれど、主人公好きってなりきれなかった。これから2期が始まったらちょっと変わるのかな。期待。

これって日中合同の作品だったのね。どうしても修仙とか馴染みないせいか、わからない言葉とか結構あったよ。でも特に引っ掛かることもなかったし、ただ観ている分には問題なかった。知っていたらもっと楽しめたかもしれないけれど。

個人的に王舞のキャラクター結構好き。あと、王陸が急にショタから美青年になったのにはちょっとびっくりしておいてけぼり感あったかな。あと、ラストで唐突に王忠と朱秦のBL要素は卑怯だろ。気になるじゃん。

総評としては中の中。絵が残念。あと、OPの中国版は更に90年代臭が激しくて好き。