全24話視聴完了。
ミリタリー要素の強い近未来SF作品。
メインキャラクターの会話のテンポが凄く良い。アメリカ映画でよく主人公の筋肉質な男同士の会話みたいに一気に話す中にちょっとしたギャグや下ネタなどを挟みつつ、だが、必要な情報はきちんと盛り込まれ、聞いていて爽快だった。そしてなによりそれをしているのがちょっと線が細くて女性的な印象のある少年と、同年代のやはり少年と言うのがまたギャップがなんとも言えない魅力を醸し出している。これが青年や、中年の筋肉質な男であったのなら、また、或いはその会話が綺麗な言葉だけでその二人が会話をしていたのならここまで面白くはなかっただろうなと思う。
あらすじとしては、国際連合が崩壊した近未来。国境がなくなったものの「正統王国」「資本企業」「情報同盟」「信心組織」」の四台勢力で争っていた。だが、その戦争は超巨大兵器「オブジェクト」により戦死者を出さないクリーンな戦争であった。しかし、主人公である、金儲けのためオブジェクトの設計士を目指す戦地派遣留学生のクエンサーと、正統王国の兵士であり名門貴族の嫡男であるヘイヴィアとともに、オブジェクトのパイロット「エリート」として生きる少女、ミリンダと知り合い、彼女を助けるため、不可能とされていた生身でオブジェクトを壊してしまう。その作戦以降、クエンサーとヘイヴィアは各地を転々とし、生身でオブジェクトと戦う羽目になる。
主人公の信念として「人の力で作ったものは、必ず人の力でなんとかできる」と言っており、なんというか、それが正しいのかどうかは良くわからないが、何か一つを言い切ってしまう。それが格好いいなと。また、お姫様が、エリートが歪みだとか、お姫様を助けるといった、いくつかの作戦を通して物語は移り変わるが、決してぶれない主人公の考えが一貫しているところが安心して観られる。兎に角、主人公を初めとし、少佐である美人上官であるフローレイテアなどはちょっと個人的な弱さを見せる話しを挟むものの、登場するキャラクターにぶれがないのが、またこの作品の魅力であったなとおもう。
総評としては中の上。戦争とかモチーフにしているが、軽く楽しめる作品だった。これって原作が『とある魔術の禁書目録』の人なの。アニメしか観ていないけれど、全然、印象が違ってびっくりしたわ。
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