アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『キズナイーバー』

全12話視聴完了。

お洒落アニメかと思ったが、重たい内容をポップな色調と絵柄が緩和してくれて寧ろ見易い仕上がり。人類保管計画その後みたいな一歩踏み込んだ内容で、予想外に面白かった。

ストーリーは、かつては未来都市として栄えた埋立地に作られた洲籠市。この街に住む阿形勝平は痛みを感じない身体を持っていた。夏休み目前のある日、勝平はクラスメイト園崎法子の手引きにより、痛みを共有する仲間「キズナイーバー」の一人に選ばれる。他にも、決して仲良くなることのなさ気な選ばれたクラスメイト7人は痛みを共有する仲間となる。

人体実験。宗教的な。過去に子供を集めて行われた人体実験の生き残りみたいな。まぁ、そんなちょっと重たい感じで、痛みを共有することによって生み出される絆の物語りなのだが、それが単なる身体の痛みのみではなく、心の痛みまでもで、高校生らしい恋愛感情挟みつつ。なんというか、キャラクターの絡み合い具合が良かったなと。主人公の少年の不感症ぷりだけでなく、彼が好きなお節介な幼馴染の千鳥。いつもかつあげなどの苛めにあっていた主人公を金で守ると突如現れた不良な正義の味方の天河が次第に千鳥に惹かれていく感じ。作られたイケメンで本物のイケメンな日染にコンプレックスを抱くがイケメンを演じ続ける由多。軽い感じの由多と真面目毒舌文型少女な牧穂の関係。それに、本当は結構真面目で全うなのに不思議ちゃんを演じる新山。個人的に一番好きというか、なんか気になったのは天然イケメンで残念Mで痛みを快楽に変える日染。勝平とのりちゃんの関係性を中心に動く周りの人間関係。良かった。

「傷が繋がったからって心が繋がるわけじゃない」とか、「どうして分かち合う必要があるのですか」とか、なんか、友達関係について言及する内容が最近人間関係をごちゃごちゃ考えている自分としては不覚にも感心してしまった。

あと、先生が結構ビジュアル的に好きだった。小豆色ジャージがお洒落に見えた。

総評として中の中。結構感動的。