アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ケイオスドラゴン赤竜戦役』

全12幕、視聴完了。

何も、子供にそんな過酷な運命を背負わせなくても。終始、そんな感じ。また絵柄が可愛らしいというか、主人公の少年がまた愛らしいショタっ子だったので、余計にそう感じたよ。

ストーリーとしてはダークファンタジー的要素が強く、ドナティアと黄爛という二つの大国が冷戦状態にある世界。その両国の間で独立を失った島国ニム・カムイ。島の守護神たる「赤の竜」の異変を巡って結成された「混成調査隊」のメンバーに委ねられた島の運命。

主人公である忌ブキは、ニル・カムイの孤児院で双子の妹である祝ノリと共に子供たちの世話をして暮らす優しい少年。かつてニル・カムイを統治していた「煌統種」の血が流れていたため、ニル・カムイの守護神「赤の竜」と契約して「契り子」となり、友達の魂(命)を対価に敵を殺すという望まぬ力を宿してしまう。もう、この能力、本当に欲しくないよね。この能力がなければどうしようもなくなったとしても、罪悪感でやっていけないよ。まぁ、それで忌ブキは人と関わらないようにしようとするのだけれど。

他にも、混成調査隊に入った軍事国家ドナティアの没落貴族しにて黒竜騎士団の若き騎士であるスアローも、自ら手にして使用したものが破壊されてしまう「粉砕」という呪いとかかかっていたり。また、ヒロイン的立ち位置のニル・カムイの独立を目指す革命軍に所属する少女エィハも、特殊な蔓によって魔物とつながれた「つながれもの」という種族で、魔物「ヴァル」と命を共有しており、以前は獣同然の生活を送っていたりと、もう、どうしようもない運命というか力というか、暗いというか、そんな設定を背負ったキャラばかりだったなと。

総評としては中の下。なんか、観ていて辛かった。