アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『迷家-マヨイガ-』

全12話視聴完了。

最近、皆、人生やり直したり、別の世界に行ったりしたいのかな。なんか、今の世界に不満ばかりなのかな。

「第一回人生やり直しツアー」に参加した30人の若い男女。彼らは行方不明者となり、都市伝説として語られる「納鳴村」で現世のしがらみに縛られずに共同生活をすることにより、人生をやり直すために集まった。しかし、着いた先は朽ちつつも人の気配が微かに残った無人の集落であり、謎の怪物の咆哮と、参加者の行方不明事件に、怪奇現象が続き、下山しようとするも村からは出られない。更に、参加者、其々が違った形状でみる「巨大な化け物」。閉鎖された村での人間模様と主人公の青年、光宗の心の葛藤。群像アニメ。

まぁ、ネタバレとしては謎の怪物とは、人の心のトラウマが生み出した「ナナキ」という怪物で、参加者たちは自分自身の心の弱さや不満などの問題と向き合い、「ナナキ」を受け入れて現世に帰るか、村に残るかを決める。

主人公、光宗君のトラウマは、双子の兄弟「時宗」の死によって壊れてしまった母親のために時宗になりきって生活をしていること。なんか、アニメや漫画では良くある話しなのだが、何処かでみたことかるような、だけれど、よくよく考えるとよくないよねと、思わず笑ってしまった。まぁ、優しくて人を信じていて、自分が変わりたいと望む彼が、最終的にナナキを置いて現世に一時戻った際に、父親に解って貰えてよかったねと。でもって、ヒロイン的立ち位置の、まぁ、光宗とくっ付く子、真咲さん。第1話だけ不思議ちゃん。何処で光宗が真咲ちゃんに惚れたのか、可愛い子に名前を褒められただけではちょっと弱い気かした。まぁ、そんな彼女、以前に従兄弟のレイジと共に納鳴村を訪れたことがあり、レイジを探すためにこのツアーに参加したとのことだったが、他の参加者よりも納鳴村謎を知る彼女は他の参加者の不満の捌け口にされそうになり、真咲狩りとかされちゃったり、で、最終的にレイジは真咲の作った架空の拠り所的存在であり、ナナキであったり。でもそれも光宗に出会う事によってマサキが架空の存在と受け入れる事ができたり。まぁ、そこがメイン的お話しだったのかな。それと他の参加者のトラウマも、なんか、いじめが多かったなと。主に人間関係。だけれど、こんな閉鎖された空間でコミュニティーを築くとか、余計にきついでしょと、思ってしまうよ。他に元犯罪者とか、お金持ち逃げしたっぽい人とかは良いかもしれないけれど。それと、もう一人、光宗の友人である颯人。外面の良い両親に虐待を受けており、自分の言うことを聞く存在として光宗君に拘っていたけれど、彼、光宗君好き過ぎでしょと。なんか、激しくラブってた。真咲さんに嫉妬を隠しもせずに、拗らせていたね。腐女子脳が「ふふっ」てなったね。生暖かい目で彼を見てしまったよ。

個人的に、よっつんが好き。納鳴村を研究する心理学者神山さんとのやり取りが良かったなと。後、らぶぽんが可笑しくて嫌いになれない。「処刑」とことある事に口にして、一番気が違っているなと。設定を見て、まだ15歳の女子中学生ってちょっとびっくりした。それと、運転手さん。唯一のおっさん。年長者。亡くした娘に会いたくて、ちょっと壊れるも、最後には復活覚醒して、おぉってなった。できる奴だった。

それと、バスの中で皆で歌っていた作中曲が頭に残るね。第一話、それで始まって、最終話に皆で歌って終わる。異様な感じの演出、良かったなと。

見易い感じの絵柄で重たい感じの物語りな上にバス事故で『リトルバスターズ!』をなんとなく思い出した。

総評としては中の中。OP好き。