アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『不機嫌なモノノケ庵』

全13話視聴完了。

安倍さんが『青春×機関銃(『青春×機関銃』 - アニメ視聴否忘失録)』の松岡さんかと思ったよ。それと、よく見るとモジャの可愛さがわからなくなる。手にちゃんと指があって、あの筆でさっと描いたような目を開くと、意外とリアル。うっかりパンダの目を見ちゃった感じ。そして、安倍さんと芦屋君がお付き合いされているのではなかろうかと穿った目で見てしまっていたり。もう、二人がよくあるBとLな漫画の関係性として充分に有り得るなと。

ストーリーは、主人公の少年、芦屋花繒は高校入学直前のある日、もじゃもじゃとした謎の妖怪に取り付かれる事となる。その事により体調を崩し、入学早々、保健室通いを繰り返していた。そんな折、偶然に発見した妖怪祓い屋を仕事とする「物怪庵」の張り紙。藁にも縋る思いで電話をすると、何故か保健室の扉の向こう側に謎の和室、生きる部屋、物怪庵が現れた。そこには物怪庵の主であり、クラスメイトである安倍晴齋がいた。芦屋は安倍にモジャの妖怪祓いを頼む事となる。「妖怪祓い」とは、本来住むべき「隠世」から、何らかの事情で「現世」に留まる妖怪たちを「隠世」への扉を開き、送り届けるという仕事であった。芦屋はモジャの影響により妖怪の姿を見ることができるようになってしまい、また、安倍にモジャを祓って貰った代金のため、物怪庵で奉公人としてアルバイトをすることとなる。次第に芦屋は物怪庵や安倍を通じて妖怪と交流し、彼らへの理解を深めて、情を交わしていくこととなる。

まぁ、最終的に芦屋は妖怪が見えなくなったりして、彼らの存在を改めて考える機会とかあっちゃったりするのだろうなとか思っていたら、案の定、第11話で見えなくなって、自分の中で大きくなり過ぎた妖怪の存在を思う事になったり。そして、それと同時に、安倍が芦屋の存在の大切さに気付いていたり。予想通りのラブい展開。ね。

特筆して面白いということもなかったのだが、凄く良かったのが、安倍のキャラクターだ。Sキャラとなると、どうしてもTPOを弁えずに毒舌という名の失礼な台詞を言ったり、唯我独尊的になったりとするのだが、安倍は芦屋に酷い事を言いつつも、お客の前ではきちんとしていたり、最終的に物怪庵で芦屋に働いて欲しいと礼を尽くして頭を下げるなど筋が通っており、当たり前のことなのかもしれないが、最近のキャラクターには少なくなっていたので、好感が持てた。

また、芦屋に関して言えば、何処が好きというのは個人的にはなかったのだが、優しい流されそうなキャラだけど、実はタチとか、まぁ、そんな勝手な妄想。ただ、入学当初は「保健室の花繒ちゃん」というあだ名で、実家が花屋で体が弱くてすぐに倒れて保健室通いということで女子に間違われていたという設定はきゅんときたな。ちょっとツボった。それ位。

他にも、キツネのヤヒコとか可愛かったな。モジャより可愛く思えた。それと、お寺の娘の禅子。普通に学校で再開したら、ちょっとびっくり過ぎだろと、一人で突っ込んでしまったよ。まぁ、感情の少ないというのが特徴で、逆に感情的にすぐになるヤヒコと仲良くすることにも意味がありそうな。そんな予感。

なんだか二期がありそうな感じ。まだ安倍の過去に色々あったよという前降りだけだし、芦屋が危険な存在と思わせぶりな複線もあったしね。基本一話完結で軽く観られて単純に楽しかったと言える作品だったかな。うがった見方もできるけれど、少年漫画って感じ。

総評としては中の中。部屋が喋るのが好きだったなと。

 

 

 

 

青春×機関銃 (1) (Gファンタジーコミックス)

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