アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『クオリディア・コード』

全code12視聴完了。

失礼かもしれないが、第1話目を視聴した後、こんなに面白くなるとは思わなかったよ。びっくりだよ。よくある学園ものハーレムか、勝手な世界感の押し付けの上のよくある話しなのかなとか、そんな気がしていたのに、のに。良い意味で予想をがっつり裏切ってきたよ。良かった。

物語としては、突如現れた第一種指定異来生物アンノウン。アンノウンってよくアニメの敵として使われるけれど、何かと思ったら英語で「unknown」未知の、不明のという意味なのね。で、そんなのが攻めて来て戦争が起こり、世界が崩壊しかけるも、何とか勝利を収めつつ、戦争が終わったものの、散発的な侵略は続く。終わらない脅威。それに対抗するために組織された3つの防衛拠点。東京。神奈川。千葉。書く防衛都市には、固有能力「世界」を身に付けた戦争末期にコールドスリープ施設に隔離されていた少年少女が所属し、「世界」を駆使しながらアンノウンと戦い続けていた。また、彼らは世界の命運を背負わされるだけではなく、ランキングと呼ばれる貢献度を競い合いながら、常に最前線で人類の領域を守っていた。

何と言うか、ちょっと特徴的だったのは主人公が3組あるような感じ。まず、東京都市の2人。主席の自意識過剰中2病的キャラの残念イケメンの朱雀壱弥。そして、次席のヒロイン、壱弥のことを支え壱弥もまた依存している「困った時は笑顔」が口癖の固有世界として歌による能力活性化を持つ宇多良カナリア

次に、神奈川都市。主席の天河舞姫。直情的でカリスマ性があって、通称ヒメ。この作品一番の男前美少女。彼女を支える友人で次席の冷静沈着、並外れた観察眼を持つ、だけどヒメ大好きでヒメの事になるとヒメ第一になる凛堂ほたる。

千葉都市。個人的にこの兄弟が一番好きだった。特にお兄ちゃん。主席は妹の千種明日菜。お兄ちゃんにいつも悪態ついてツンツンしているけれど、おにいちゃん大好きというか、独特な愛情表現をしていた。でもってその兄の千種霞。皮肉屋で現実主義者。常にやる気のない感じで、口が達者と言うか口だけな感じだけれど、妹第一で意外と熱い。壱弥君との遣り取りが凄く好き。ホモじゃないんでという本当に言葉通りな感じなのだが、2人の独特のテンポでの会話が良かった。特に第10話で霞君の「単純な物の方が奥が深いんだよ。盆栽とか初めてみれば」という台詞が特に好き。

何が予想外って。第11話で一気に解けた謎。思い返してみれば第1話複線だたのかなとか。アンノウンに攫われた子供たち。子供たちに人間とアンノウンがあべこべに錯覚させて、人間同士で戦わせる。なんだかゲリラの子供たちを思わせる設定だね。なんだか凄く重たいね。だけれども、千種の母親が登場し「私こそが正義」との台詞で一気に軽くなったよ。その言葉こそが本質なのかなと。

最終話、自力で子を残せないアンノウンに人間の子供を育てる事で母親的新たな感情が生まれ、ゲートを破壊するために乗り込んだ子供たちとの戦闘に、ぎりぎりで裏切ったというかアンノウンに付いた眼鏡っ子に、アンノウンと共に生きたいと願った人間の男に、もう、もう少しアンノウンのお姉さん、救われても良いのでわなかろうかと。切なすぎ。

総評としては中の中。面白かった。ラノベ作家さん3人でユニット組んで出来た作品群なのね。面白そう。小説の方も読んでみようかなと思う。でも、どれから読んだら良いのかわからない。